苔男/Lichenthrope

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(M)
 
(13人の利用者による、間の17版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Lichenthrope}}
 
{{#card:Lichenthrope}}
  
数々の優良[[コモン]]がひしめく[[ビジョンズ]]の中でもトップクラスの[[カスレア]]
+
[[ダメージ]]の代わりに[[-1/-1カウンター]]を負い、[[あなた|自分]][[アップキープ・ステップ]]毎に回復していく[[植物]]・[[ファンガス]]。
あまりにも弱いので、[[テキスト]]欄で何かの文章が脱落している印刷ミスカードではないかという噂まであった。
+
  
<!-- 5マナ5/5のサイズは[[シルバーバック/Silverback Ape]]と同じで、デメリットを持つことから、ほぼ完全[[下位互換]]といえる。
+
5[[マナ]]で5/5は、[[ビジョンズ]]当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の[[能力]]はダメージを[[置換]]して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、[[鋸刃の矢/Serrated Arrows]]のような-1/-1カウンターを置く[[除去]]などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全な[[ペナルティ能力]]だけの[[クリーチャー]]というわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は[[魔力の導管/Power Conduit]]などの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。
↑嘘ではないですが、カード作成順的にいきなりポータル出身カードと比較するのは可哀想です。
+
  (当時はポータルはトーナメントでは使えなかった&クリーチャーが強めだった) -->
+
5[[マナ]]で5/5は、当時としては確かに大きめだった。
+
だが、いわば「[[ダメージ]]が蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれず、結果的に使われることはなかったのである。
+
  
*デメリットの分、後に[[スターター]]で作られた[[シルバーバック/Silverback Ape]]の完全[[下位互換]]といえる。
+
数々の優良[[コモン]]がひしめくビジョンズの中でもトップクラスの[[カスレア]]。あまりにも弱いので、[[テキスト]]欄で何かの文章が脱落している印刷ミス[[カード]]ではないかという噂まであった。とはいえ[[Ben Bleiweiss]]が選ぶワーストカードランキングでは、[[18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time|2004年のランキング]]でも、[[The 100 Worst Magic: The Gathering Cards Of All Time|2022年のランキング]]でもランクインしていない。[[対戦相手]]からの干渉が無ければデメリット無く勝利に貢献できるカードだからだろう。
シルバーバックは、これと同[[コスト]]・同[[サイズ]][[アンコモン]]・デメリットなし。
+
  
*仮に5/5[[クリーチャー]][[ブロック]]して、このクリーチャーに[[巨大化/Giant Growth]]を使って倒した場合、[[ターン]]終了時に巨大化の[[修整]]が無くなり、-1/-1[[カウンター]]だけが残るため、苔男は死亡する。
+
*初出時は[[カード名]]と同じ'''苔男'''/''Lichenthrope''という特有の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、[[Magic Online]]での[[ビジョンズ]]のリリースに伴う2006年1月の[[オラクル]]更新で[[植物]]・[[ファンガス]]に変更された。
*[[魔力の導管/Power Conduit]]が出たおかげで、少しは[[カジュアルプレイ|カジュアル]][[デッキ]]に使えるようになった。
+
*英語版の[[名前]]は[[ライカンスロープ]](Lycanthrope)のもじりである。Lichenは藻類と菌類の共生生物の[[wikipedia:ja:地衣類|地衣類]]の事であり、クリーチャー・タイプが植物とファンガスなのはそのためである。ただ外観からはコケ植物と見分けが付かず分類されるまで同一視されており、多くの地衣類の和名も〇〇ゴケとされているため日本語名も[[誤訳]]というわけでは無い。
*かつては『苔男』という独自の[[クリーチャー・タイプ]]を持っていたが、[[Oracle]]変更により、[[植物]][[ファンガス]]の仲間となった。
+
**地衣類/Lichenではなく苔/Mossである[[苔犬/Mossdog]]は、一時期はファンガスであったがオラクル更新で植物に直された。
*実は、[[幻影]]クリーチャーの発想の元となった[[カード]]
+
<!--*実は、[[幻影 (俗称)|幻影クリーチャー]]の発想の元となった[[カード]]。-->
*「のりおとこ」ではない。こけおとこ。英語名は[[ライカンスロープ]](Lycanthrope)のもじりである。
+
*後に[[スターター]]で[[バニラ]]かつ[[アンコモン]]になった[[シルバーバック/Silverback Ape]]が登場し、その[[上位互換]]カードも多数登場している。
<!-- -このカードがスタンダードで現役だった頃は「こけお」と呼ばれていた。
+
*似たような特徴を持つクリーチャーとして[[萎縮鱗のワーム/Witherscale Wurm]]や[[ファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydra]]がいる。これらは両者とも[[マナレシオ]]が高いうえ、同環境に存在する萎縮や感染持ちクリーチャー相手にはデメリットが関係ない。しかも前者は-1/-1カウンターを全て取り除く能力を持っており、後者は自力で-1/-1カウンターを取り除けないものの、感染持ちであるため打撃力が苔男とは比べ物にならないくらい高い。そのため、どちらも苔男のような扱いになっていない。
↑議論スレッド上での裁定に従い、一度「カードの俗称」に移動します。 -->
+
 
 +
==[[ルール]]==
 +
*1つ目の[[能力]]は、ダメージを与えられることを-1/-1カウンターが置かれることに置換する[[置換効果]]を生成する。ダメージが与えられることによって[[誘発]]する能力は誘発しないし、[[接死]]によって[[死亡]]することもなくなる。
 +
**後に登場した[[キーワード能力]][[萎縮]][[感染]]を持つ[[発生源]]からダメージを与えられることは異なる。これらはダメージが与えられることによって誘発する能力が誘発するし、接死も有効である。
 +
**これは[[軽減効果]]ではない。[[軽減されない]]ダメージも与えられることなく-1/-1カウンターになる。
 +
**[[シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast]]がいれば、デメリットがなくなりダメージに対して無敵のクリーチャーになる。
 +
*仮に5/5[[クリーチャー]]を[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]して、このクリーチャーに[[巨大化/Giant Growth]]を使って倒した場合、[[クリンナップ・ステップ]]に巨大化の[[修整]]が無くなり、-1/-1カウンターだけが残るため、苔男は死亡する。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:ミラージュブロック]]
+
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
 +
*[[カード個別評価:ビジョンズ]] - [[レア]]
 +
 
 +
[[Category:ビジョンズの再録禁止カード|こけおとこ]]

2025年1月21日 (火) 14:11時点における最新版


Lichenthrope / 苔男 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant) ファンガス(Fungus)

苔男にダメージが与えられた場合、代わりにその上に同じ数の-1/-1カウンターを置く。
あなたのアップキープの開始時に、苔男から-1/-1カウンターを1個取り除く。

5/5

ダメージの代わりに-1/-1カウンターを負い、自分アップキープ・ステップ毎に回復していく植物ファンガス

5マナで5/5は、ビジョンズ当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の能力はダメージを置換して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、鋸刃の矢/Serrated Arrowsのような-1/-1カウンターを置く除去などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全なペナルティ能力だけのクリーチャーというわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は魔力の導管/Power Conduitなどの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。

数々の優良コモンがひしめくビジョンズの中でもトップクラスのカスレア。あまりにも弱いので、テキスト欄で何かの文章が脱落している印刷ミスカードではないかという噂まであった。とはいえBen Bleiweissが選ぶワーストカードランキングでは、2004年のランキングでも、2022年のランキングでもランクインしていない。対戦相手からの干渉が無ければデメリット無く勝利に貢献できるカードだからだろう。

[編集] ルール

[編集] 参考

QR Code.gif