高貴なる行いの書/The Book of Exalted Deeds
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− | + | 下記の「スタンダード2022」における[[#禁止指定|禁止指定]]もあり、[[イニストラード:真夜中の狩り]]のプレビュー前は[[ローテーション]]後に猛威を振るうのではないかと恐れられたが、実際にはそこまで目立った活躍はしていない。さらに不詳の安息地が[[禁止カード]]となったことにより上記のコンボがスタンダードでは成立不能になってしまった。ただし、[[ニューカペナの街角]]では[[アーティファクト]]を一時的に天使化できる[[壮麗なる変化/Majestic Metamorphosis]]が登場しており、土地に比べると除去されやすいとはいえ非クリーチャーに[[カウンター (目印)|カウンター]]を置くこと自体はまた現実的に可能な範疇に戻ったと言える。 | |
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− | *この能力によって置かれる悟り[[カウンター (目印)|カウンター]]はただのマーカーである。[[無情な行動/Heartless Act]]などによって悟りカウンターが取り除かれても能力が失われることはない。また[[ | + | *この能力によって置かれる悟り[[カウンター (目印)|カウンター]]はただのマーカーである。[[無情な行動/Heartless Act]]などによって悟りカウンターが取り除かれても能力が失われることはない。また[[オゾリス/The Ozolith]]などによって悟りカウンターが他のクリーチャーに引き継がれても、能力まで引き継がれるということもない。 |
*[[対象]]が[[天使]]かどうかを見るのは、起動型能力の[[解決]]時までである。解決後に天使でなくなっても、それは得た能力を失わない。 | *[[対象]]が[[天使]]かどうかを見るのは、起動型能力の[[解決]]時までである。解決後に天使でなくなっても、それは得た能力を失わない。 | ||
==禁止指定== | ==禁止指定== | ||
[[2021年]]7月16日より、[[Magic: The Gathering Arena]]専用[[フォーマット]]「スタンダード2022」([[ゼンディカーの夜明け]]+[[カルドハイム]]+[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]+[[フォーゴトン・レルム探訪]])で[[禁止カード]]に指定される<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/mtg-arena-announcements-july-14-2021 MTG Arena Announcements, July 14, 2021]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035249/ MTGアリーナニュース(2021年7月14日)](Magic Digital [[2021年]]7月14日 [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|Wizards of the Coast]]著)</ref>。[[不詳の安息地/Faceless Haven]]との[[コンボ]]は対処が困難で、勝率・使用率ともに支配的ではないものの、強いフラストレーションを生み出すため。 | [[2021年]]7月16日より、[[Magic: The Gathering Arena]]専用[[フォーマット]]「スタンダード2022」([[ゼンディカーの夜明け]]+[[カルドハイム]]+[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]+[[フォーゴトン・レルム探訪]])で[[禁止カード]]に指定される<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/mtg-arena-announcements-july-14-2021 MTG Arena Announcements, July 14, 2021]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035249/ MTGアリーナニュース(2021年7月14日)](Magic Digital [[2021年]]7月14日 [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|Wizards of the Coast]]著)</ref>。[[不詳の安息地/Faceless Haven]]との[[コンボ]]は対処が困難で、勝率・使用率ともに支配的ではないものの、強いフラストレーションを生み出すため。 | ||
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+ | 実際の[[ローテーション]]後の環境では[[イニストラード:真夜中の狩り]]で廃墟の地が続投したことで対処が容易であり、禁止カードになるほどの支配力は無かった。その後、2022年1月25日に不詳の安息地がスタンダードで禁止カードに指定されたことで、このコンボ自体も消滅した。 | ||
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+ | *2022年8月30日~9月1日に行われた「ラストオーダー」([[アルケミー]]版スタンダード2022)では、(変化部分は不詳の安息地のパワー減少のみと)対処方が変わらないにも係わらずどちらも禁止指定はされなかった。 | ||
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+ | 原作[[TRPG]]「[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]」においては、'''高貴なる行いの書'''/''The Book of Exalted Deeds''には2つの意味がある。 | ||
+ | *1つ目として、作品世界内における下級アーティファクト(定命の者ではほぼ作り出せないマジックアイテム)。頂点まで登り詰めた正義について書かれており、善属性のクレリックが読み込んだ暁には新たな力を得られる超自然の本。反対に悪属性の存在にとっては触ることさえ苦痛と危険をもたらす。 | ||
+ | *2つ目としては、現実世界のダンジョンズ&ドラゴンズ第3.5版用サプリメント本。作品世界における正義や善の掘り下げ、TRPGセッションにおける倫理問題とその指針、ならびに善属性のキャラクター用の[[パワーカード|非常に強力な]]オプションルールが記されている。{{Gatherer|id=528595}}を見ると装幀が同じなのがわかる<ref>[https://www.amazon.co.jp/dp/0786931361 Book of Exalted Deeds: Dungeons & Dragons Accessory (D&D Accessory) ](Amazon)</ref>。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/tokens-adventures-forgotten-realms-2021-07-12 The Tokens of Adventures in the Forgotten Realms]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035263/ 『フォーゴトン・レルム探訪』のトークン]([[Daily MTG]] 2021年7月12日) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/tokens-adventures-forgotten-realms-2021-07-12 The Tokens of Adventures in the Forgotten Realms]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035263/ 『フォーゴトン・レルム探訪』のトークン]([[Daily MTG]] 2021年7月12日) | ||
+ | *[[トリプルシンボルカード]] | ||
*[[カード個別評価:フォーゴトン・レルム探訪]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:フォーゴトン・レルム探訪]] - [[神話レア]] | ||
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2023年4月4日 (火) 20:50時点における最新版
伝説のアーティファクト
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたが3点以上のライフを得ていた場合、飛行を持つ白の3/3の天使(Angel)クリーチャー・トークン1体を生成する。
(白)(白)(白),(T),高貴なる行いの書を追放する:天使1体を対象とする。それの上に悟り(enlightened)カウンター1個を置く。それは「あなたはこのゲームに敗北することができず、対戦相手はこのゲームに勝利することができない。」を得る。起動はソーサリーとしてのみ行う。
天使クリーチャー・トークンをライフ獲得を条件に自動生成する誘発型能力と、天使1体を白金の天使/Platinum Angelのようにする起動型能力を持つ伝説のアーティファクト。
色拘束は厳しいとはいえ、条件さえそろえばタダで3/3飛行を生成できるのは起動型能力を抜きにしても高性能。栄光の探索/Search for Gloryとは相性が良く、あちらでサーチ可能なうえにすべて氷雪マナで支払えばこちらの誘発条件も満たす。
登場時のスタンダードでは不詳の安息地/Faceless Havenとのコンボが強力。一度能力を与えた後はクリーチャー化しなければ、土地を除去できるカードは限られているためデッキによっては一度完成を許すと打開不可能になってしまう。ただコンボ達成には高貴なる行いの書を先出ししても6マナかかり、事前のアーティファクト除去か、能力起動に対応しての不詳の安息地除去で対処は可能。コンボ達成後でも廃墟の地/Field of Ruinなどの土地破壊、石成の荒廃/Lithoform Blightで能力を失わせる、キオーラ、海神を打ち倒す/Kiora Bests the Sea Godや悪戯の神の強奪/The Trickster-God's Heistで不詳の安息地のコントロールを奪うことで打開が可能。
下記の「スタンダード2022」における禁止指定もあり、イニストラード:真夜中の狩りのプレビュー前はローテーション後に猛威を振るうのではないかと恐れられたが、実際にはそこまで目立った活躍はしていない。さらに不詳の安息地が禁止カードとなったことにより上記のコンボがスタンダードでは成立不能になってしまった。ただし、ニューカペナの街角ではアーティファクトを一時的に天使化できる壮麗なる変化/Majestic Metamorphosisが登場しており、土地に比べると除去されやすいとはいえ非クリーチャーにカウンターを置くこと自体はまた現実的に可能な範疇に戻ったと言える。
パイオニア以下のフォーマットでは、変わり谷/Mutavaultでも同様のコンボが可能。
[編集] ルール
- この能力は得たライフの点数だけを見る。例えばあなたがこのターン中に4点のライフを得て、2点のライフを失ったなら、「3点以上のライフを得た」と見なされる。
- この能力が誘発するには、あなたの戦闘後メイン・フェイズが終わるまでに3点以上のライフを得ておく必要がある。終了ステップに入ってからライフを得ても、能力が遡って誘発することはない。
- この能力によって置かれる悟りカウンターはただのマーカーである。無情な行動/Heartless Actなどによって悟りカウンターが取り除かれても能力が失われることはない。またオゾリス/The Ozolithなどによって悟りカウンターが他のクリーチャーに引き継がれても、能力まで引き継がれるということもない。
- 対象が天使かどうかを見るのは、起動型能力の解決時までである。解決後に天使でなくなっても、それは得た能力を失わない。
[編集] 禁止指定
2021年7月16日より、Magic: The Gathering Arena専用フォーマット「スタンダード2022」(ゼンディカーの夜明け+カルドハイム+ストリクスヘイヴン:魔法学院+フォーゴトン・レルム探訪)で禁止カードに指定される[1]。不詳の安息地/Faceless Havenとのコンボは対処が困難で、勝率・使用率ともに支配的ではないものの、強いフラストレーションを生み出すため。
実際のローテーション後の環境ではイニストラード:真夜中の狩りで廃墟の地が続投したことで対処が容易であり、禁止カードになるほどの支配力は無かった。その後、2022年1月25日に不詳の安息地がスタンダードで禁止カードに指定されたことで、このコンボ自体も消滅した。
- 2022年8月30日~9月1日に行われた「ラストオーダー」(アルケミー版スタンダード2022)では、(変化部分は不詳の安息地のパワー減少のみと)対処方が変わらないにも係わらずどちらも禁止指定はされなかった。
[編集] ストーリー
原作TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」においては、高貴なる行いの書/The Book of Exalted Deedsには2つの意味がある。
- 1つ目として、作品世界内における下級アーティファクト(定命の者ではほぼ作り出せないマジックアイテム)。頂点まで登り詰めた正義について書かれており、善属性のクレリックが読み込んだ暁には新たな力を得られる超自然の本。反対に悪属性の存在にとっては触ることさえ苦痛と危険をもたらす。
- 2つ目としては、現実世界のダンジョンズ&ドラゴンズ第3.5版用サプリメント本。作品世界における正義や善の掘り下げ、TRPGセッションにおける倫理問題とその指針、ならびに善属性のキャラクター用の非常に強力なオプションルールが記されている。イラストを見ると装幀が同じなのがわかる[2]。
[編集] 関連カード
- 対となるカード
[編集] 脚注
- ↑ MTG Arena Announcements, July 14, 2021/MTGアリーナニュース(2021年7月14日)(Magic Digital 2021年7月14日 Wizards of the Coast著)
- ↑ Book of Exalted Deeds: Dungeons & Dragons Accessory (D&D Accessory) (Amazon)
[編集] 参考
- The Tokens of Adventures in the Forgotten Realms/『フォーゴトン・レルム探訪』のトークン(Daily MTG 2021年7月12日)
- トリプルシンボルカード
- カード個別評価:フォーゴトン・レルム探訪 - 神話レア