1/2

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'''1/2'''とは、[[アンヒンジド]](及び[[アングルード]])環境でのみ使用することができる数の単位。通常、数の指定には正の整数と0のみ使用することができるが、そんな基本的なこともアンヒンジドでは通用せず、1/2単位の数の指定が可能である。
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'''1/2'''とは、
  
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#[[アン・ゲーム]]でのみ使用することができる[[数]]の単位。通常、数の指定には正の整数と0のみ使用することができるが、そんな基本的なこともアン・ゲームでは通用せず、1/2単位の数の指定が可能である。
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#「[[パワー]]1、[[タフネス]]2」の[[P/T]]表記。
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本項では1.について解説する。
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==解説==
 
{{#card:Little Girl}}
 
{{#card:Little Girl}}
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[[アンヒンジド]]で導入された。アン・ゲームには1/2を含むパワー・タフネスの他にも、1/2の[[ライフ]]や[[ダメージ]]、1/2の[[マナ・シンボル]]まで存在する。
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*1/2のカードを[[手札]]から[[捨てる]]ときなどは一体どうするのだろうか…? [[黒枠]]的にいくならば、[[マジックの黄金律]]「実行不可能な行動は無視する」に従って、捨てることはない。だが、アン・ゲーム的には1/2枚捨てることも可能とされるだろう。さすがに破ることはしないまでも、かなりわけのわからないことになりそうである。
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*ただ不条理な遊びの要素にも見えるが、例えば[[Saute]]の様な細やかな[[カードパワー]]調整にも威力を発揮しており、意外とあなどれない。
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==ルール==
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アン・ゲームでは端数処理も1/2単位で行われる。たとえば、[[火の玉/Fireball]]を3体の対象にX=5で[[唱える|唱え]]た場合、それぞれには5/3より小さくて5/3に最も近い1+(1/2)のダメージを[[与える]]。
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* [[R&D's Secret Lair]]で「端数切り捨て/切り上げに従わせよう」と考えるかもしれないが、実は「'''整数'''で切り捨てる/切り上げる」とは一言も書いていない。
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**ただし、日本語版[[第4版]]の火の玉の[[ルール文章]]は括弧書きに「('''小数点以下'''切り捨て)」と書いてあるため、端数の切り捨ては1/2に従わない。
  
この世界では端数処理も1/2単位で行われる。たとえば、[[火の玉/Fireball]]を3体の対象にX=5で[[唱える|唱え]]た場合、それぞれには5/3より小さくて5/3に最も近い1+(1/2)のダメージを[[与える]]
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ダメージの[[割り振る|割り振り]]も1/2単位で行うことができる。例えば、アン・ゲームでは[[発火/Pyrotechnics]]は8つの[[対象]]に1/2点ずつダメージを与えることができる。
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*[[接死]]は'''0点でないダメージ'''を[[致死ダメージ]]とみなす能力なので、1/2点のダメージを割り振ったクリーチャーは破壊される。
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**例えば[[大いなるバジリスク/Greater Basilisk]]は、[[パワー]]3なので[[黒枠]]世界では3体までの[[ブロック・クリーチャー]]しか破壊できないが、アン・ゲームでは1/2点ずつ割り振ることで最大6体破壊できる。
  
* [[R&D's Secret Lair]]で「端数切り捨て/切り上げに従わせよう」、としたあなた。実は「''整数''で切り捨てる/切り上げる」とは一言も書いていないのです。
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1/2を含む数など、整数でない数は奇数でも偶数でもない。アン・ゲームでは「ある値が奇数か偶数か」を参照する能力が奇妙な結果となることがある。
**ただし、日本語版[[第4版]]の火の玉の[[ルール文章]]は括弧書きに「(''小数点以下''切り捨て)」と書いてあるため、端数の切り捨ては1/2に従わない。
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1/2の[[パワー]],[[タフネス]]の他にも、1/2の[[ライフ]]や1/2の[[マナ・シンボル]]まで存在する。
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1/4など1/2よりも小さい単位の数を指定することはできない。
*1/2のカードを[[手札]]から[[捨てる]]ときなどは一体どうするのだろうか…? [[黒枠]]的にいくならば、[[マジックの黄金律]]「実行不可能な行動は無視する」に従って、捨てることはない。だが、[[銀枠]]的には1/2枚捨てることも可能とされるだろう。さすがに破ることはしないまでも、かなりわけのわからないことになりそうである。
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*ただし[[Unstable]]には無理数を用いる[[パイ投げ/Just Desserts]]が登場した。
*ただ不条理な遊びの要素にも見えるが、例えば[[Saute]]の様な細やかなパワー調整にも威力を発揮しており、意外とあなどれない。
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*[[Unfinity]]ではパワーおよび[[タフネス]]に1/4以下の値を取りうる[[トークン]][[生成]]する[[タ・コ/Octo Opus]]が登場した。
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**こちらは[[Gatherer]]の裁定の中で、パワーやタフネスが整数でないときに[[効果]]がその値を参照して何か([[切削]]やカードを捨てる等)をする場合にはその指示を無視することになっている。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|1/2}}(検索の都合上、1/2(パワー1、タフネス2)も含まれる)
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|1/2}}(検索の都合上、1/2(パワー1、タフネス2)も含まれる)
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]

2024年1月1日 (月) 10:21時点における版

1/2とは、

  1. アン・ゲームでのみ使用することができるの単位。通常、数の指定には正の整数と0のみ使用することができるが、そんな基本的なこともアン・ゲームでは通用せず、1/2単位の数の指定が可能である。
  2. パワー1、タフネス2」のP/T表記。

本項では1.について解説する。

解説


Little Girl (白/2)
クリーチャー — 人間(Human) 子供(Child)

(1/2)/(1/2)


Mons's Goblin Waiters (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) ウェイター(Waiter)

クリーチャー1体か土地1つを生け贄に捧げる:(R/2)を加える。

1/1


Saute (1)(赤)(赤)
インスタント

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。Sauteはそれに3+1/2点のダメージを与える。


アンヒンジドで導入された。アン・ゲームには1/2を含むパワー・タフネスの他にも、1/2のライフダメージ、1/2のマナ・シンボルまで存在する。

  • 1/2のカードを手札から捨てるときなどは一体どうするのだろうか…? 黒枠的にいくならば、マジックの黄金律「実行不可能な行動は無視する」に従って、捨てることはない。だが、アン・ゲーム的には1/2枚捨てることも可能とされるだろう。さすがに破ることはしないまでも、かなりわけのわからないことになりそうである。
  • ただ不条理な遊びの要素にも見えるが、例えばSauteの様な細やかなカードパワー調整にも威力を発揮しており、意外とあなどれない。

ルール

アン・ゲームでは端数処理も1/2単位で行われる。たとえば、火の玉/Fireballを3体の対象にX=5で唱えた場合、それぞれには5/3より小さくて5/3に最も近い1+(1/2)のダメージを与える

  • R&D's Secret Lairで「端数切り捨て/切り上げに従わせよう」と考えるかもしれないが、実は「整数で切り捨てる/切り上げる」とは一言も書いていない。
    • ただし、日本語版第4版の火の玉のルール文章は括弧書きに「(小数点以下切り捨て)」と書いてあるため、端数の切り捨ては1/2に従わない。

ダメージの割り振りも1/2単位で行うことができる。例えば、アン・ゲームでは発火/Pyrotechnicsは8つの対象に1/2点ずつダメージを与えることができる。

1/2を含む数など、整数でない数は奇数でも偶数でもない。アン・ゲームでは「ある値が奇数か偶数か」を参照する能力が奇妙な結果となることがある。

1/4など1/2よりも小さい単位の数を指定することはできない。

参考

http://mtgwiki.com/wiki/1/2」より作成
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