罪人逮捕/Collar the Culprit

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4[[マナ]]と[[重い|重く]]、[[小型クリーチャー]]や[[頭でっかち]]を[[除去]]することができないなど、いささか汎用性に欠ける性能。さすがに[[構築]]ではより汎用的な除去を採用すべきだろう。
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一方、[[リミテッド]]では[[ファッティ]]を[[インスタント・タイミング]]で排除できるだけでも悪くない。特に[[パワー]]2-3程度の小粒で素早く攻め立てる[[赤白|ボロスカラー]]にとっては、序盤からブレーキをかけてくる[[壁 (俗語)|壁役]]への対策として丁度いい。とはいえ何も考えずに[[積む]]と[[腐る]]こともあるので、敵の戦力を見て[[サイドボード]]から投入しても良いだろう。
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*"Collar"は衣服の[[太陽襟の猛竜/Sun-Collared Raptor|襟]]、あるいは[[アヴァシンの首飾り/Avacyn's Collar|首飾り]]や[[バジリスクの首輪/Basilisk Collar|首輪]]を表す言葉だが、ここでは「首枷・束縛」という意味から「逮捕する」ことを表す動詞的な用法で使われている。
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==関連カード==
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*[[討伐者の報奨/Slayer's Bounty]] - [[呪文書からドラフト]]できるカードにこれが含まれている。[[MTGアリーナ]]専用カード。([[アルケミー:イニストラード]])
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==ストーリー==
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このカードは、都市への破壊活動を行う[[グルール一族/The Gruul Clans]]の[[巨人]]を[[ボロス軍/Boros Legion]]の小隊が鎮圧しようとする場面を描いている。
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{{Gatherer|id=454050}}と[[フレイバー・テキスト]]は[[一斉検挙/Citywide Bust]]({{Gatherer|id=454049}})と繋がっており、機能もよく似たものとなっている。[[コレクター番号]]も隣り合っており、公式の[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/guilds-ravnica-2018-09-19 カードギャラリー]で真っ先にこの2枚が目に入るため非常に目立っている。
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{{フレイバーテキスト|「管区四箇所で[[グルール一族/The Gruul Clans|グルール]]の暴徒の報告。でかいのから始めて順番に片付けろ。」|[[ラヴニカのその他のキャラクター#ライブース/Libuse|ボロスの軍曹、ライブース]]|罪人逮捕/Collar the Culprit}}
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{{フレイバーテキスト|「お前たち、きっと留置場を気に入るよ。最高にまずい飯。とても低い天井。」|[[ラヴニカのその他のキャラクター#ライブース/Libuse|ボロスの軍曹、ライブース]]|一斉検挙/Citywide Bust}}
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その後、[[ラヴニカの献身]]ではさらなる続きの[[公判への移送/Bring to Trial]]が登場。容疑者は[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate]]に引き渡され、裁判所へ移送させられている({{Gatherer|id=458444}})。
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{{フレイバーテキスト|「さあ入れ、大きいの。頭には気をつけろ。」||公判への移送/Bring to Trial}}
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==開発秘話==
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このカードと[[一斉検挙/Citywide Bust]]の「高いタフネスを持つクリーチャーを[[破壊]]する」という効果は、[[カラーパイ]]における[[白]]の[[色の役割|役割]]上、適正かどうかについて[[色の協議会]]で議論を巻き起こした<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031167/ 都からの話](Making Magic 2018年9月24日)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/m-files-guilds-ravnica-monocolor-2018-10-05 M-Files: Guilds of Ravnica – Monocolor]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0031274/ Mファイル『ラヴニカのギルド』編・単色](Play Design 2018年10月5日)</ref>。
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白は[[復仇/Reprisal]]に見られるように[[大型クリーチャー]]を破壊することに長けていたが、4/1が大型として扱われ3/4は違うというのはおかしいという考え方から、高いタフネスを持つクリーチャーを破壊するのは白の役割だという肯定的な意見があった。一方で、[[赤]]や[[黒]]にもタフネスを参照するカードが存在しており、それは[[火力]]やマイナス[[修整]]と関連しているという考え方から、白の役割ではないという否定的な意見も存在した。しかし火力やマイナス修整は小さなクリーチャーを殺す効果であり、赤と黒は大型クリーチャーを殺すのには長けていないとされた。また[[青]]と[[緑]]もクリーチャーを殺す色ではないため、除外された。
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最終的に「高タフネスを破壊する」ことは大型クリーチャーを破壊できる白が一番近いと結論づけられた。ただし、これは今後も似たカードが頻繁に作られることを示すわけではない。
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*この[[カード・セット]]には「タフネス関連」の小テーマも存在していたため、それに合わせたバリエーションとみなすことができた。[[ラヴニカのギルド]]でタフネスを参照するのは、これらの他には[[切断された糸/Severed Strands]]と[[ヴラスカの石睨/Vraska's Stoneglare]]が実際に収録されている。
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*記事の中で「(白のカードが)タフネス4以上を破壊する、ということは一度もなかった。」と書かれているが、実際には[[運命再編]]の時点で[[勇敢な姿勢/Valorous Stance]]が印刷されていた。更に言えば[[追放]]する[[光の柱/Pillar of Light]]、タフネス3以上を条件とする[[停止の場/Suspension Field]]も存在していた。一見誤った記述に見えるが、[[開発部]]がカードをデザインするタイミングと、実際にそれがリリースされるタイミングには大きなずれがあることに注意が必要である。
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*一定以下のタフネスを破壊するカードには[[絞殺の煤/Strangling Soot]]、[[肉潰しの巨人/Fleshpulper Giant]]などが存在している。
  
 
==参考==
 
==参考==
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<references />
 
*[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:ラヴニカのギルド]] - [[コモン]]
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__NOTOC__

2022年4月12日 (火) 13:00時点における最新版


Collar the Culprit / 罪人逮捕 (3)(白)
インスタント

タフネスが4以上のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


タフネスを参照する、の限定的な単体除去呪文光の柱/Pillar of Lightの亜種であり、その下位互換

4マナ重く小型クリーチャー頭でっかち除去することができないなど、いささか汎用性に欠ける性能。さすがに構築ではより汎用的な除去を採用すべきだろう。

一方、リミテッドではファッティインスタント・タイミングで排除できるだけでも悪くない。特にパワー2-3程度の小粒で素早く攻め立てるボロスカラーにとっては、序盤からブレーキをかけてくる壁役への対策として丁度いい。とはいえ何も考えずに積む腐ることもあるので、敵の戦力を見てサイドボードから投入しても良いだろう。

  • "Collar"は衣服の、あるいは首飾り首輪を表す言葉だが、ここでは「首枷・束縛」という意味から「逮捕する」ことを表す動詞的な用法で使われている。

[編集] 関連カード

[編集] ストーリー

このカードは、都市への破壊活動を行うグルール一族/The Gruul Clans巨人ボロス軍/Boros Legionの小隊が鎮圧しようとする場面を描いている。

イラストフレイバー・テキスト一斉検挙/Citywide Bustイラスト)と繋がっており、機能もよく似たものとなっている。コレクター番号も隣り合っており、公式のカードギャラリーで真っ先にこの2枚が目に入るため非常に目立っている。

「管区四箇所でグルールの暴徒の報告。でかいのから始めて順番に片付けろ。」

(出典:罪人逮捕/Collar the Culprit)
「お前たち、きっと留置場を気に入るよ。最高にまずい飯。とても低い天井。」

(出典:一斉検挙/Citywide Bust)

その後、ラヴニカの献身ではさらなる続きの公判への移送/Bring to Trialが登場。容疑者はアゾリウス評議会/The Azorius Senateに引き渡され、裁判所へ移送させられている(イラスト)。

「さあ入れ、大きいの。頭には気をつけろ。」
(出典:公判への移送/Bring to Trial)

[編集] 開発秘話

このカードと一斉検挙/Citywide Bustの「高いタフネスを持つクリーチャーを破壊する」という効果は、カラーパイにおける役割上、適正かどうかについて色の協議会で議論を巻き起こした[1][2]

白は復仇/Reprisalに見られるように大型クリーチャーを破壊することに長けていたが、4/1が大型として扱われ3/4は違うというのはおかしいという考え方から、高いタフネスを持つクリーチャーを破壊するのは白の役割だという肯定的な意見があった。一方で、にもタフネスを参照するカードが存在しており、それは火力やマイナス修整と関連しているという考え方から、白の役割ではないという否定的な意見も存在した。しかし火力やマイナス修整は小さなクリーチャーを殺す効果であり、赤と黒は大型クリーチャーを殺すのには長けていないとされた。またもクリーチャーを殺す色ではないため、除外された。

最終的に「高タフネスを破壊する」ことは大型クリーチャーを破壊できる白が一番近いと結論づけられた。ただし、これは今後も似たカードが頻繁に作られることを示すわけではない。

[編集] 参考

  1. 都からの話(Making Magic 2018年9月24日)
  2. M-Files: Guilds of Ravnica – Monocolor/Mファイル『ラヴニカのギルド』編・単色(Play Design 2018年10月5日)
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