昂揚
提供:MTG Wiki
昂揚(こうよう)/Deliriumはイニストラードを覆う影で登場した能力語。
解説
あなたの墓地にあるカードにカード・タイプが4種類以上含まれる場合に使用できたり強化される能力を示す。イニストラードを覆う影のテーマである「狂気」を、精神の比喩であるライブラリーの対極である墓地が一定のレベルを超える事で正気を失うフレイバーで表すメカニズム(参考/翻訳)。
ルール
- カードの枚数ではなく、カード・タイプの種類数を数える。たとえば、枝細工の魔女/Wicker Witch(アーティファクト・クリーチャー)と目録/Catalog(インスタント)と司祭の祈り/Chaplain's Blessing(ソーサリー)で昂揚が有効になる。
- 墓地の両面カードは第1面のみの特性を持つ。驚恐の目覚め/Startled Awakeと秋の憂鬱/Autumnal Gloomが墓地に置かれていても、それらはソーサリーとエンチャントでしかない。
- 呪文能力の場合、解決時にはカードはまだスタックに存在しているので、そのカード自身を数えることは無い。
- 起動型能力の場合、能力の起動の最初の手順で墓地のカード・タイプが4種類以上あればよい。解決時に条件を満たしていなくても問題なく解決される。
- 誘発型能力である場合、多くがif節ルールを用いている。その場合は墓地にカード・タイプが4種類以上無い場合は誘発せず、また解決時にカード・タイプが4種類未満になっているなら、能力は何もせず効果は発揮されない。
その他
- 墓地のカードを数えるメカニズムとしてオデッセイ・ブロックのスレッショルドの変形版といえる。
- 昂揚によって強化される常在型能力を持つクリーチャーは複数存在するが、いずれもタフネスに強化を与えないようデザインされている。
- Sam Stoddardはコラムで、墓地対策や墓地利用によってタフネスが変化し死亡するような状況を作らないため、同じイニストラードを覆う影の両面カードとの差別化のため、とふたつの理由を挙げている。
- 同じ単語が過去に狂乱病/Deliriumと訳されている。フレイバー的には昂揚よりこちらの訳語の方が似合っているが、マッドネスと似たような意味になるため混同を避けたのかもしれない。
- イニストラードを覆う影の昂揚を持っているカードにはグロテスクな触手や異常なスポンジ状組織が描かれている。