変幻のハイドラ/Protean Hydra

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[[+1/+1カウンター]]を活用する[[ハイドラ]]族の1体。[[ダメージ]]が[[与える|与えられる]]とその分だけ首(+1/+1カウンター)が切り落とされるが、[[終了ステップ]]の開始時に倍の数が生えてくる。[[幻影 (俗称)|幻影]][[クリーチャー]]や[[季節の導き、節貴/Sekki, Seasons' Guide]]とよく似ている。
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[[+1/+1カウンター]]を活用する[[ハイドラ]]族の1体。[[ダメージ]]が[[与える|与えられる]]とそれを[[軽減]]するが、その分だけ首(+1/+1カウンター)が切り落とされる。そして[[終了ステップ]]の開始時に、倍の数が生えてくる。
  
ダメージを与えられても終了ステップまで生き残ればどんどん[[サイズ]]が上がっていくため、[[対戦相手]]は下手に[[チャンプブロック]]もできない。毎ターン少しずつダメージを与えてサイズを上げていくことも可能なので、[[ティム]][[黒死病/Pestilence]][[致命的な魅力/Fatal Attraction]]などと組むと面白い。
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挙動は少しややこしいが、要は最終的に被ダメージの数値分を+1/+1カウンターとして得られるというもので、[[草ハイドラ/Phytohydra]]の変種と捉えるとわかりやすい。ダメージそのものは[[置換]]しないため[[致死ダメージ]]には無力で、[[除去耐性]]には大きな差がある一方、こちらは[[P/T]]の可変が利き、[[マナレシオ]]や[[色拘束]]面での扱いやすさが売り。あまり小さな[[サイズ]]では能力を活かしにくいため、基本的には同程度以上の[[重さ]]で運用する事になるが、いざという時に[[軽い]][[チャンプブロック|チャンプブロッカー]]として使える利点もある。
  
欠点としては、サイズが小さいうちに大きな値のダメージを与えられると耐えられないことと、[[終止/Terminate]][[流刑への道/Path to Exile]]などのダメージ以外の[[除去]]には弱いこと。幻影にならって、[[オーラ]][[装備品]]や[[全体強化]][[エンチャント]]などで[[タフネス]]を上げたり[[除去耐性]]を付加したりしたい。
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[[リミテッド]]では攻勢に出られると強力。[[回避能力]]は持たないが、チャンプブロックされてもより強力な[[クロック]]へと成長していくため、いずれは戦線に穴を開けられるだろう。戦況にもよるが、複数体[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]による相討ちを考慮し、[[コンバット・トリック]]を用意して返り討ちにするか、後半まで温存してありったけのマナを注ぎ込みたい。
  
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[[構築]]では本家同様、ダメージ以外の[[除去]]に対して無力な点が最大のネック。基本的にサイズを求めて4~5マナ以上での運用が想定されるため、[[テンポ]]の損失が痛い。能力自体の性質が受け身という事もあり、[[ノンクリーチャー]]相手ではマナレシオに欠ける[[バニラ]]でしかないなどの欠点も目に付く。このため、収録期間を通じて活躍する事はほぼなかった。
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*ダメージ軽減と引き換えに+1/+1カウンターを失う性質は、[[幻影 (俗称)|幻影]]メカニズムや[[季節の導き、節貴/Sekki, Seasons' Guide]]などとよく似ている。それらと同様、[[オーラ]]や[[装備品]]、[[全体強化]]といった[[タフネス]]を上げる[[強化]]手段との相性も抜群で、ダメージに対してはほぼ無敵となる、ただし、[[軽減されない]]ダメージには注意したい([[#ルール]]参照)。
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*[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]のような[[全体火力]]、あるいは毎[[ターン]]少しずつダメージを与える手段として[[ティム]]や[[黒死病/Pestilence]]などと組むのも面白い。[[致命的な魅力/Fatal Attraction]]のようなまとまったダメージを与え続ける手段は高効率だが、初めにある程度のタフネスが必要。
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*実用上、[[キヅタの精霊/Ivy Elemental]]や[[キノコザウルス/Fungusaur]]のほぼ[[上位互換]]。
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**軽減されないダメージとの[[ディスシナジー]]([[#ルール]]参照)や、[[破壊不能]]を得ても致死ダメージによって[[状況起因処理]]で[[墓地送り]]にされるなど、限定的に除去耐性が下回るケースはある。
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*[[基本セット2019]]では、より扱いやすくなった[[飢餓ハイドラ/Hungering Hydra]]が登場。
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*[[基本セット2010]]では[[神話レア]]での収録だったが、[[基本セット2011]]では[[レア]]での[[再録]]となった。神話レアであったものがレアに格下げされた例はこれが初。
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==ルール==
 
*置かれている+1/+1カウンターの数よりも大きい値のダメージが与えられる場合、それでもダメージはすべて[[軽減]]され、+1/+1カウンターはすべて取り除かれる。
 
*置かれている+1/+1カウンターの数よりも大きい値のダメージが与えられる場合、それでもダメージはすべて[[軽減]]され、+1/+1カウンターはすべて取り除かれる。
 
*[[軽減されない|軽減できない]]ダメージが与えられる場合、軽減には失敗するがその値に等しい数の+1/+1カウンターは取り除かれる。
 
*[[軽減されない|軽減できない]]ダメージが与えられる場合、軽減には失敗するがその値に等しい数の+1/+1カウンターは取り除かれる。
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*3つ目の[[能力]]は、+1/+1カウンターがどのような理由で取り除かれたかを問わない。また、同時に複数の+1/+1カウンターが取り除かれれば、その数だけ[[誘発]]する。
 
*3つ目の[[能力]]は、+1/+1カウンターがどのような理由で取り除かれたかを問わない。また、同時に複数の+1/+1カウンターが取り除かれれば、その数だけ[[誘発]]する。
 
**[[-1/-1カウンター]]が置かれた場合、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは同じ数だけ取り除かれるため、3つ目の能力が誘発する。
 
**[[-1/-1カウンター]]が置かれた場合、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは同じ数だけ取り除かれるため、3つ目の能力が誘発する。
*[[基本セット2010]]では[[神話レア]]での収録だったが、[[基本セット2011]]では[[レア]]での[[再録]]。神話レアであったものがレアに格下げされた例はこれが初。
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*[[全体強化]]などでタフネスを1以上にしてX=0で[[唱えた]]場合、+1/+1カウンターが無いためダメージ軽減に際して取り除かれず、3つ目の能力が誘発しなくなる。別途手段で置かない限り、0個のままである。
  
 
==参考==
 
==参考==

2018年8月7日 (火) 17:03時点における版


Protean Hydra / 変幻のハイドラ (X)(緑)
クリーチャー — ハイドラ(Hydra)

変幻のハイドラは、それの上に+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
変幻のハイドラにダメージが与えられる場合、そのダメージを軽減し、その点数に等しい数の+1/+1カウンターをそれの上から取り除く。
変幻のハイドラから+1/+1カウンターが1個取り除かれるたび、次の終了ステップの開始時に、それの上に+1/+1カウンターを2個置く。

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+1/+1カウンターを活用するハイドラ族の1体。ダメージ与えられるとそれを軽減するが、その分だけ首(+1/+1カウンター)が切り落とされる。そして終了ステップの開始時に、倍の数が生えてくる。

挙動は少しややこしいが、要は最終的に被ダメージの数値分を+1/+1カウンターとして得られるというもので、草ハイドラ/Phytohydraの変種と捉えるとわかりやすい。ダメージそのものは置換しないため致死ダメージには無力で、除去耐性には大きな差がある一方、こちらはP/Tの可変が利き、マナレシオ色拘束面での扱いやすさが売り。あまり小さなサイズでは能力を活かしにくいため、基本的には同程度以上の重さで運用する事になるが、いざという時に軽いチャンプブロッカーとして使える利点もある。

リミテッドでは攻勢に出られると強力。回避能力は持たないが、チャンプブロックされてもより強力なクロックへと成長していくため、いずれは戦線に穴を開けられるだろう。戦況にもよるが、複数体ブロックによる相討ちを考慮し、コンバット・トリックを用意して返り討ちにするか、後半まで温存してありったけのマナを注ぎ込みたい。

構築では本家同様、ダメージ以外の除去に対して無力な点が最大のネック。基本的にサイズを求めて4~5マナ以上での運用が想定されるため、テンポの損失が痛い。能力自体の性質が受け身という事もあり、ノンクリーチャー相手ではマナレシオに欠けるバニラでしかないなどの欠点も目に付く。このため、収録期間を通じて活躍する事はほぼなかった。

ルール

  • 置かれている+1/+1カウンターの数よりも大きい値のダメージが与えられる場合、それでもダメージはすべて軽減され、+1/+1カウンターはすべて取り除かれる。
  • 軽減できないダメージが与えられる場合、軽減には失敗するがその値に等しい数の+1/+1カウンターは取り除かれる。
    • 例えば、+1/+1カウンターが6個置かれている変幻のハイドラに、暴勇状態でX=3の悪魔火/Demonfireでダメージを与えられる場合、3点のダメージが与えられて3個の+1/+1カウンターが取り除かれる。3点のダメージが与えられているタフネス3のクリーチャーになり、致死ダメージが与えられているため、状況起因処理破壊される。
  • 3つ目の能力は、+1/+1カウンターがどのような理由で取り除かれたかを問わない。また、同時に複数の+1/+1カウンターが取り除かれれば、その数だけ誘発する。
    • -1/-1カウンターが置かれた場合、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは同じ数だけ取り除かれるため、3つ目の能力が誘発する。
  • 全体強化などでタフネスを1以上にしてX=0で唱えた場合、+1/+1カウンターが無いためダメージ軽減に際して取り除かれず、3つ目の能力が誘発しなくなる。別途手段で置かない限り、0個のままである。

参考

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