ティム
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ティム(Tim)は、放蕩魔術師/Prodigal Sorcererおよび、それに類するカードの俗称。開発部用語である。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。放蕩魔術師はそれに1点のダメージを与える。
1/1由来
映画『モンティ・パイソン&ホーリーグレイル』に登場する「魔法使いティム」が語源。第6版まで(もしくはタイムシフトされた時のらせん)のイラストが「魔法使いティム」に似ていることに由来する。また、同映画にて、彼が指差す先が次々と爆発するシーンがあり、このシーンが放蕩魔術師/Prodigal Sorcererの能力のイメージと一致するところも由来の1つであろう。
- 公式記事[1]でもネタになっている(このページの角を生やした男が映画の「魔法使いティム」)。
- 「魔法使いティム」とは全然似ていない、という意見もあり、定かではない。映画のティムに似ているのはどちらかといえば羊術師/Ovinomancer(イラスト)であるとも。
- 2024年、ユニバースビヨンドの登場によって、「モンティ・パイソン&ホーリーグレイル」とコラボレーションしたSecret Lair x Monty Python and the Holy Grail: Vol.1が登場[2]。放蕩魔術師にTim the Enchanterの別名を与えられて収録された。
その他
転じて、対象にダメージを与える能力を持つパーマネント・カードの俗称としても使われている。
大抵の場合は、(T):で1点のダメージを与える起動型能力を持つものを指す。起動コストが違ったり、ダメージが2点以上であったり、誘発型能力であったりという例外もある。
ティム能力は、当初はその由来通り青の能力とされていたが、色の役割の変更により赤に移った。2001年のアポカリプスで登場したカミソリひれのハンター/Razorfin Hunterは、ちょうどその過渡期にあった青赤のカードである。その後いくつかの亜種を経て、2006年の次元の混乱のタイムシフトではついに放蕩魔術師がそのまま赤になった放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancerが登場した。彼はティムならぬ「トム(Tom)」と呼ばれる。
クリーチャーにティム能力を与えるカードも多い。錬金術の研究/Hermetic Studyや炎の鞭/Fire Whip、ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbowなどはその代表。
特筆的な点として、ティムに接死を持たせることで一方的にクリーチャーを破壊できるようになり(いわゆる接死ティム)、構築においてもコンボとして採用されることがしばしばある。
- 元祖ティムと区別するために○○ティムと言うこともある。自動ティム(激憤の本殿/Honden of Infinite Rage)など。
- 英語ではピンガーとも呼ばれる(この手の起動型能力を"ping"と称するので、それを持っている奴が"pinger")。日本でも(ティムほどメジャーではないが)使われる表現。
- 白には攻撃クリーチャーや戦闘に参加しているクリーチャー限定の、緑には対飛行クリーチャー限定の亜種が存在する。レンジストライクや飛行対策カードの項も参照。
- 戦闘を複雑にするという理由で徐々に収録されなくなりつつある[3]。もっとも、ダメージがクリーチャーに飛ばずプレイヤーのみに飛ぶタイプのティムは本流のセットでも定期的に顔を見せている。
参考
- ↑ Tom-Shifted(Latest Development 2007年2月2日)
- ↑ Secret Lair In an Elevator Superdrop(Daily MTG 2024年7月26日)
- ↑ Blogatog(2024年7月12日)