禍我シュート
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禍我シュート(Heartbeat Combo)は、神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期のスタンダードに存在した、現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortalsをキーカードとするコントロール・コンボデッキ。愛称「マガシュー」。一般的に緑青タッチ黒・赤で構成される。
エンチャント
プレイヤーがマナを引き出す目的で土地をタップするたび、そのプレイヤーはその土地が生み出した好きなタイプのマナ1点を加える。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
現し世の裏切り者、禍我はその上に+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
現し世の裏切り者、禍我が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、この上の+1/+1カウンターの数に等しい点数のライフを失う。
基本的な動きはターボ星の揺らぎや再供給ファイアに似ており、桜族の長老/Sakura-Tribe Elderや木霊の手の内/Kodama's Reach、春の鼓動/Heartbeat of Springといった強力なマナ加速によってマナをため、現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortalsによって瞬殺する。マナ基盤が整うための時間は、カウンターや除去によって稼ぐ。平均して5~6ターンで決着をつけるのが理想。
木霊の手の内、春の鼓動、禍我、早摘み/Early Harvestといった重要カードが3マナ域に集中しているのが特徴的であり、幻の漂い/Drift of Phantasmsの変成が非常に強力。また、2マナ域のカードを変成できる交錯の混乱/Muddle the Mixtureも採用され、サイドボードも含めてデッキ内のほとんどのカードが変成でサーチできるような構造になっている。そのため、対応力が非常に高い。
シャッフル手段が多いため、師範の占い独楽/Sensei's Divining Topを最大限に活かせる。コンボパーツを揃える上で必須カードと言えるだろう。
- 禍我の能力はライフロスなので、火の玉/FireballなどのX火力と違って防御円などに妨害されない点が魅力。
- マナ加速手段がいずれも基本土地を参照するという都合上、基本でない土地は使われない。そのため、他の多色デッキに比べて非常に安く組めるため、人気は高い。
- マナ域が固まっている構造なので冥府の麒麟/Infernal Kirinには弱い。また、シャッフル回数が非常に多いため心因検査器/Psychogenic Probeも弱点といえる。ただし、いずれもそれほど見かける機会は多くなかった。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーホノルル06 6位 (参考)
- 使用者:Maximilian Bracht
- フォーマット
- ギルドパクトの恩恵を受けたのは追加のエンドカードである火想者の発動/Invoke the Firemindとサイドボードの大竜巻/Savage Twisterのみだが、これによってコントロールデッキ(特に頭蓋の摘出/Cranial Extractionを搭載した白黒コントロール)やビートダウンデッキとのマッチアップが改善されている。
- アグレッシブ・サイドボーディング戦術が組み込まれており、コンボパーツを全て入れ替えて緑青タッチ赤ビートダウンへ変貌を遂げる。その際、1枚挿しの梅澤の十手/Umezawa's Jitteや紅蓮地獄/Pyroclasmも変成で持ってくることができる。