苔男/Lichenthrope
提供:MTG Wiki
2025年1月20日 (月) 14:41時点におけるAerugo aeruginosa (トーク | 投稿記録)による版
Lichenthrope / 苔男 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant) ファンガス(Fungus)
クリーチャー — 植物(Plant) ファンガス(Fungus)
苔男にダメージが与えられた場合、代わりにその上に同じ数の-1/-1カウンターを置く。
あなたのアップキープの開始時に、苔男から-1/-1カウンターを1個取り除く。
ダメージの代わりに-1/-1カウンターを負い、自分のアップキープ・ステップ毎に回復していく植物・ファンガス。
5マナで5/5は、ヴィジョンズ当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の能力はダメージを置換して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、鋸刃の矢/Serrated Arrowsのような-1/-1カウンターを置く除去などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全なペナルティ能力だけのクリーチャーというわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は魔力の導管/Power Conduitなどの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。
数々の優良コモンがひしめくビジョンズの中でもトップクラスのカスレア。あまりにも弱いので、テキスト欄で何かの文章が脱落している印刷ミスカードではないかという噂まであった。意外にもBen Bleiweissが選ぶワーストカードランキングでは、2004年のランキングでも、2022年のランキングでもランクインしていない。
- 初出時はカード名と同じ苔男/Lichenthropeという特有のクリーチャー・タイプを持っていたが、Magic Onlineでのビジョンズのリリースに伴う2006年1月のオラクル更新で植物・ファンガスに変更された。
- 英語版の名前はライカンスロープ(Lycanthrope)のもじりである。Lichenは藻類と菌類の共生生物の地衣類の事であり、クリーチャー・タイプが植物とファンガスなのはそのためである。ただ外観からはコケ植物と見分けが付かず分類されるまで同一視されており、多くの地衣類の和名も〇〇ゴケとされているため日本語名も誤訳というわけでは無い。
- 地衣類/Lichenではなく苔/Mossである苔犬/Mossdogは、一時期はファンガスであったがオラクル更新で植物に直された。
- 後にスターターでバニラかつアンコモンになったシルバーバック/Silverback Apeが登場し、その上位互換カードも多数登場している。
- 似たような特徴を持つクリーチャーとして萎縮鱗のワーム/Witherscale Wurmやファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydraがいる。これらは両者ともマナレシオが高いうえ、同環境に存在する萎縮や感染持ちクリーチャー相手にはデメリットが関係ない。しかも前者は-1/-1カウンターを全て取り除く能力を持っており、後者は自力で-1/-1カウンターを取り除けないものの、感染持ちであるため打撃力が苔男とは比べ物にならないくらい高い。そのため、どちらも苔男のような扱いになっていない。
ルール
- 1つ目の能力は、ダメージを与えられることを-1/-1カウンターが置かれることに置換する置換効果を生成する。ダメージが与えられることによって誘発する能力は誘発しないし、接死によって死亡することもなくなる。
- 後に登場したキーワード能力の萎縮や感染とは異なる。これらはダメージが与えられることによって誘発する能力が誘発するし、接死も有効である。
- シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcastがいれば、デメリットがなくなりダメージに対して無敵のクリーチャーになる。
- 仮に5/5クリーチャーをブロックして、このクリーチャーに巨大化/Giant Growthを使って倒した場合、クリンナップ・ステップに巨大化の修整が無くなり、-1/-1カウンターだけが残るため、苔男は死亡する。