ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn
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伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) アバター(Avatar)
飛行
ニヴ=ミゼット再誕が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からカードを10枚公開する。その中から、色2色の組1組につき、ちょうどその2色であるカード1枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
5色カードとなった4枚目のニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet。戦場に出た時にライブラリーを10枚公開し、そこから各ギルド/Guildの色と一致する多色カードを1枚ずつ手札に加えるというド派手な能力を持つ。
戦場に出るだけで最大10枚のハンド・アドバンテージを得ることができるが、無作為に公開された10枚が全て異なる色の組み合わせの2色カード、なんてことは現実的にはありえない。なにせ土地は色を持たず、同じ色の組み合わせは1枚しか手札に加えられず、5色カードを戦場に出せるデッキだからと言って全ての色を平等に採用できるわけではないので、的中率には限度がある。もっとも、色拘束が厳しいとはいえ5マナ6/6飛行とミゼット本人の性能がそれなりに高いこともあり、1枚的中でもコスト・パフォーマンスとしては上々、3枚ほど的中すれば十分すぎる戦果と言える。土地以外の大半を2色カードにできればそのくらいは期待できる。一方で、悪く言えば「手札が増えるETB能力を持つフライヤー」以上のものではないので、「出せば勝ち」のカードではないのは欠点。ETB能力で打ち消しなどを優先的にピックアップして援護してやるか、逆に事実上のサーチカードと割り切って除去されても構わない心積もりで使うのがよいだろう。
唱える必要はないので、リアニメイトやライブラリーから直接戦場に出すなどのマナ・コスト踏み倒しは自由に使えるが、そもそもこのカードを活かそうとすると様々な色の組み合わせの多色カードを多数採用するので必然的に5色デッキとなり、踏み倒すまでもなく唱えられるデッキ構築になりやすい。そういう意味では、デッキ構築こそ独特な工夫を求められるが運用方法自体は割と素直な、扱いやすい部類のカードと言える。
このカードを中心に据えた5色ニヴ=ミゼットが存在する。スタンダードでは、ラヴニカのギルド・ラヴニカの献身と合わせた「ラヴニカ三部作」での2色カードの充実、ショックランドとチェックランドの同居などの追い風もあったが、やはりマナ基盤に不安があり、主流には至らない。主戦場はより強力な2色カードやマナ基盤が充実するモダンである。稲妻のらせん/Lightning Helixやコラガンの命令/Kolaghan's Command、ケイヤの手管/Kaya's Guileといった歴代の強力なカードを手札に加えることができるため、このカードを出す前後の隙を埋めることができる。特に白日の下に/Bring to Lightはこちらの能力で手札に加えることができ、かつあちらでこのカードをサーチすることができるため非常に相性が良い。また、フェッチランドとショックランド以外にもパルンズの柱/Pillar of the Parunsや基本氷雪土地とアーカムの天測儀/Arcum's Astrolabeのセットといった強力なマナ基盤のおかげで、このカードを含むデッキ内の多色カードを色事故なく唱えることができる。特にパルンズの柱は、このカードの登場後に急激に評価を上げることになった。後に制定されたパイオニアでも、フェッチランドが使えない点を森の女人像/Sylvan Caryatidでカバーして活躍している。
リミテッドでは多色土地がギルド門通りの公有地/Gateway Plazaしかないため、複数種収録されている全色対応のマナ・クリーチャーやマナ・アーティファクトも使ってマナ基盤を整える必要がある。アンコモンにもいる多色のプレインズウォーカーたちを複数枚手札に加えられれば強力だが、当然ながらリスキーである。このカードを戦場に出せる多色カードである新生化/Neoformとは好相性。
関連カード
- 火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind
- 竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius
- パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun
- ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn
- 至高の者、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Supreme
- ギルドパクト、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Guildpact
- 先見者、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Visionary
ストーリー
詳細はニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetを参照。