パラドックス装置/Paradox Engine
提供:MTG Wiki
あなたが呪文を唱えるたびに土地以外のパーマネントが全てアンタップするようになる伝説のアーティファクト。
アンタップするパーマネントが「土地以外」であるため、有効に活用するためには専用の構築が必要になる。しかしその性能が持つポテンシャルは決して侮れるものではなく、無限コンボのパーツとして非常に有用。
登場時のスタンダードでは緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampagerと導路の召使い/Servant of the Conduitで無限アンタップになるほか、緑地帯の暴れ者と耕作者の荷馬車/Cultivator's Caravanとエネルギー・カウンター1つか2つが起動コストの起動型能力持ちの土地以外のパーマネントで無限能力起動となるなど、いくつかの無限コンボが存在する。
パイオニアやヒストリックにおいては、このカードを中心としたコンボデッキ、パラドックス・コンボが存在する。
統率者戦においても非常に有用だった。マナ・アーティファクトやマナ・クリーチャーが多数採用される環境柄、これを置いたターン中にゲームが終わることも珍しくない。特に巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrollsや艦長シッセイ/Captain Sisay、アーカム・ダグソン/Arcum Dagssonを統率者に据えたデッキはライブラリーからこのカードを探しやすく、統率者自体がこれと好相性であることから特に強化された。しかし強力すぎた故か、下記の通り禁止カードに指定されてしまった。
一方、MTGアリーナのヒストリック・ブロールでは禁止カードに指定されていないため、湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Lochやオズワルド・フィドルベンダー/Oswald Fiddlebenderなど、紙の統率者戦では実現できなかったタッグで暴れることが可能である。また、MTGアリーナ独自のメカニズムである創出とも相性が良い。
- 「あなたが何かをするたびに全てアンタップする」という性質は侵入警報/Intruder Alarmに近いものがある。
- イラスト(Kaladesh Inventions版)で装置上部に埋め込まれている車輪は17世紀にエドワード・サマセットによって考案されたとされる永久機関。現実世界では機能しなかったが、多元宇宙/Multiverseにおいては何らかの素晴らしい価値があるようだ。
「この卓越した装置を一目見たとき、カラデシュには専心する価値があると確信したのだ。予想通り、ここでの日々は極上の成果をもたらした。」― テゼレット(出典:霊気紛争版)
"This device was submitted to the Fair anonymously. It is imperative that its maker be found. We must understand it."― Confiscation directive
「この装置は博覧会に匿名で出品されたものである。製作者を見つけ出す必要がある。必ず把握しておかねばならない。」― 没収指示書(出典:Kaladesh Inventions版、和訳は日本語版MTGアリーナより)
禁止指定
統率者戦では2019年7月8日より禁止カードに指定された。どんなデッキにも簡単に入れることができ、パラドックス装置に特化した構築でなくても少しの負担で簡単に大量のマナを生み出せてしまう点が問題視されたため[1][2]。
脚注
- ↑ Commander Banned List and Philosophy Update(2019年7月8日 Wizards of the Coast)
- ↑ Commander Rules Committeeによる原文(Internet Archive)