巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider
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伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 法務官(Praetor)
トランプル、速攻
あなたがパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、そのパーマネントやプレイヤーの上にそれぞれその2倍の個数のその各種類のカウンターを置く。
対戦相手がパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、その対戦相手はそのパーマネントやプレイヤーの上にそれぞれその端数を切り捨てた半分の個数のその各種類のカウンターを置く。
予期せぬ再登場を果たしたヴォリンクレックス/Vorinclex。あなたが置くカウンターは2倍に、対戦相手が置くカウンターは半分にする伝説のファイレクシアン・法務官。過去の自分含む新ファイレクシア/New Phyrexiaの伝説の法務官同様、コントローラーと対戦相手に表裏一体なデザインの常在型能力になっている。
6マナ6/6速攻・トランプルという単純に強力なファッティであることに加え、カウンターを増減させる常在型能力は英雄譚とプレインズウォーカーが跋扈するスタンダードで強烈な存在感を放つ。こちらは大抵のプレインズウォーカーの大マイナス忠誠度能力(奥義)を戦場に出して即起動できるようになり、逆に対戦相手の英雄譚やプレインズウォーカーは機能不全に陥るため、ヴォリンクレックスを除去する手段をエルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Deathや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon等に頼っているデッキの場合、そのまま殴り勝つか続くプレインズウォーカーでゲームを決める性能を持つ。ビートダウンで採用する場合、ギャレンブリグ城/Castle Garenbrigからちょうど呼び出せる6マナ域という点も追い風。
スタンダードでは主にスゥルタイ根本原理のパーツとして活躍する。
- カルドハイムの各種ブースターパックからは一定の確率で伝説のクリーチャー・カードとしてのショーケース版(カード画像)の他に、カードのすべての文章がファイレクシア/Phyrexia語で書かれたファイレクシア語版(カード画像)が出現する。
ルール
- 倍増の季節/Doubling Seasonと異なり、効果によるカウンター配置に限定していないため、コストや状況起因処理によるカウンター配置にも影響する。
- パーマネントだけではなくプレイヤーにも影響するので毒カウンターやエネルギー・カウンターの数も増減される。
- 戦場のパーマントにカウンターが置かれるときだけでなく、カウンターが置かれた状態でパーマネントが戦場に出る際にも影響する(CR:122.6)。
- ヴォリンクレックスが戦場に存在しなければ効果は適用されないため、ヴォリンクレックス自身やそれと同時に戦場に出る他のパーマネントにカウンターが置かれた状態で戦場に出るような効果があっても、そのカウンターが増減することはない。
- 対戦相手が1個のカウンターが置こうとする場合、それは半分の切り捨てで0個になる。対戦相手が1個のカウンターを置くことをコストとして支払おうとした場合、それはカウンターを置いたことにはならないが、コストは支払ったものとして扱われる(CR:118.11)。
- 他にカウンターを置くことを置換する置換効果がある場合、それらの適用順を決めるのはカウンターが置かれるプレイヤーかカウンターが置かれるパーマネントのコントローラーである(CR:616.1)。
- 例:あなたがヴォリンクレックスをコントロールし、対戦相手は議事会の導師/Conclave Mentorをコントロールしている状態で、対戦相手が自分のクリーチャーの上に2個の+1/+1カウンターを置こうとした。最終的に置かれるカウンターの数をヴォリンクレックス→議事会の導師の順に適用して2個にするか、議事会の導師→ヴォリンクレックスの順に適用して1個にするかは、カウンターが置かれるパーマネントのコントローラーである対戦相手が決定する。
- プレインズウォーカーとの相互作用
- プレインズウォーカーが戦場に出る際に置かれる忠誠カウンターも増減する。
- 忠誠度能力のコストで置く忠誠カウンターも増減する。対戦相手のプレインズウォーカーがコストが[+1]の忠誠度能力を起動する場合、前述の通りカウンターは置かれないがコストは支払ったものとして能力を起動できる。
- 英雄譚との相互作用
- あなたのコントロールの下で戦場に出る英雄譚は、伝承カウンターが2つ置かれた状態で戦場に出る。I章とII章の能力が両方とも誘発するため、あなたはそれらを好きな順番でスタックに置く。
- あなたのメイン・フェイズの開始に際して置かれる伝承カウンターの数も倍になる。英雄譚が持つ章以上の伝承カウンターが置かれても、最終章の能力が2回誘発したりすることはない。
- 対戦相手のコントロールする英雄譚は伝承カウンターが置かれることなく戦場に出るため、I章の能力も誘発することはない。メイン・フェイズに置かれる伝承カウンターも置かれなくなるため、ヴォリンクレックスが戦場を離れない限り対戦相手の英雄譚は機能しない状態となる。
- マイナスに働く相互作用
- 精神迷わせの秘本/Mazemind Tome、九つの命/Nine Livesなどのような置かれるカウンターがデメリットとして働く能力に関しても自分が置く場合は2倍にし、対戦相手が置く場合は半分にしてしまう。
- 対戦相手が使用する光明の繁殖蛾/Luminous Broodmothなどのような「カウンターが置かれていない場合に機能し、使用済みの判定基準としてカウンターが置かれる」類の能力が何度も使えてしまう。
関連カード
- 飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger
- 巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider
- ヴォリンクレックス/Vorinclex
ストーリー
如何なる手段を用いてか、新ファイレクシア/New Phyrexiaからカルドハイム/Kaldheimへとやってきたヴォリンクレックス/Vorinclex。次元/Plane間移動の際に有機組織を失い、金属と骨だけになったが、獣の肉を取り込んで再生した。
詳細はヴォリンクレックス/Vorinclexを参照。