古呪/The Elderspell
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ソーサリー
望む数のプレインズウォーカーを対象とし、それらを破壊する。あなたがコントロールしているプレインズウォーカー1体を選ぶ。それの上に、これにより破壊されたプレインズウォーカー1体につき2個の忠誠(loyalty)カウンターを置く。
プレインズウォーカーを好きなだけ選んで破壊できるソーサリー。プレインズウォーカーを除去するとともに、自分のコントロールするプレインズウォーカーの忠誠度も上げることができる。
色拘束こそきついものの、基本的に強力な能力を持っているプレインズウォーカーを、たった2マナで複数除去できるのは破格。忠誠カウンターを乗せる数も多く2~3体破壊することができれば、そのターンに戦場に出したプレインズウォーカーでも奥義を使うことも可能だろう。場合によっては自分のプレインズウォーカーを破壊することも選択肢になり得る。
ただしプレインズウォーカーを1枚も入れないデッキもあるので、手札で腐る場面も少なくない。1枚だけでも強力なプレインズウォーカーも多いので、有利な交換をするために複数並ぶのを待つと手遅れになる可能性もある。デッキに入れる枚数や唱えるタイミングは考える必要があるだろう。
リミテッドでは戦況に与える影響が大きいプレインズウォーカーを一網打尽にでき頼りになる1枚。変則的な稀少度により1パックに1枚はプレインズウォーカーが封入されている仕様上、腐ることも少ないだろう。
ルール
- 対象に取って破壊するプレインズウォーカーは古呪を唱える際に選ぶ。忠誠カウンターを置くプレインズウォーカーは古呪の解決時に選ぶ。
- あなたがプレインズウォーカーをコントロールしていなくても、古呪を唱えることができる。その場合、対象は破壊され、忠誠カウンターを置く部分は無視される。
- 対象を1体も取らずに唱えることも適正である。解決時には何も起こらないが、呪文喰いの奇魔/Spellgorger Weirdなどの能力を誘発させることはできる。
開発秘話
このカードは「ボーラスが何を企んでいたのか」をカード化したものであり(詳細は後述)、プレインズウォーカーの破壊は灯を抜き取ることを、忠誠カウンターを置くことは灯がボーラスの力に変わることを表している。フレイバー的には破壊できるプレインズウォーカーは多い方がよいが、自分やチームメイトのプレインズウォーカーを巻き込んでしまうのは望ましくないため、望む数の対象を取る呪文になった[1]。
ストーリー
古呪/The Elderspellは、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasがプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを収穫し、神の如き力を取り戻すための呪文。永遠衆/Eternalによって灯を抜き取られたプレインズウォーカー/Planeswalkerは絶命する。
権力へ至る道には残虐行為が敷き詰められている。
- イラスト中央の人物がラル・ザレック/Ral Zarekではないかと一部で物議を醸したが、これは名もなきプレインズウォーカーである[2]。ラルは灯争大戦のストーリー中で死亡しない。
脚注
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Is that Ral we're seeing getting his spark sucked...(Blogatog 2019年4月15日)