双つ術/Twincast
提供:MTG Wiki
Forkの色変えリメイク。インスタントやソーサリーのコピーはこれまでもいくつか登場していたが、ついにForkそのものが(色を変えて)再登場した。
使い方はまさに多種多様・変幻自在であり、相応にテクニカル。自分の呪文をコピーして2倍の効果を発揮させることも、対戦相手の呪文をコピーして効果をそっくりいただくこともできる。スタック・ルールの都合上、解決するのは元の呪文よりもコピーのほうが先である点もポイントで、カウンター呪文をコピーしてそれを打ち消したり、特大威力の火力をコピーして対戦相手のライフを先に0にしてしまったり、なんて芸当もできる。
ただし対戦相手の呪文をコピーしたとしても、元の呪文はそのまま残ってしまうことから、完全な防御として機能するわけではない。その用途ならば通常のカウンター呪文や偏向/Deflectionなどの対象の変更をする呪文を用いるべきであろう。その点、汎用性の面では扱いにくさが目立つカードであると言える。
- 登場時のスタンダード環境では、歯と爪/Tooth and Nail対策としてヴィダルケンの枷などの青単コントロールで使われることがあった。
- 例えば、鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerと果敢な弟子/Daring Apprenticeをデッキに入れておけば、対戦相手の歯と爪をコピーしてそれらを戦場に出すことで歯と爪を打ち消すことができる。詳細は果敢な弟子/Daring Apprentice参照。
- また歯と爪を逆用して勝利する即死コンボにも使われた。双つ術で作った歯と爪のコピーから沈黙の預見者、ウヨウ/Uyo, Silent Prophetとメフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampireを戦場に出し、さらにウヨウの能力でスタック上の歯と爪をもう一度コピーしてトリスケリオン/Triskelionと騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostorを戦場に出すことで、無限ダメージを与えられる(詳細はトリスケリオン/Triskelionも参照)。このギミックの利点は、すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All経由で唱えられた「打ち消されない」歯と爪に対しても有効なことで、実際にアメリカ選手権05の準優勝者のデッキに採用されていた(→参考)。
- 第10版で基本セット入りを果たして以降、定番呪文として定着しつつあったが、基本セット2011にて赤の余韻/Reverberateにバトンタッチ。
[編集] ルール
- 「呪文をコピーする」とは呪文のコピーを新たにスタックに置く事を意味する。双つ術そのものがコピーとなって解決されるわけではない。双つ術が解決された後、プレイヤーは生成されたコピーに対応する事ができる。
- コピーも呪文であるため、コピーを打ち消したり、コピーのコピーを作ったりもできる。
- 「コピーする」だけであって、「コピーを唱える」のではない。例えば秘儀をコピーしても、そこに新たなカードを連繋させたり、スピリットクラフトを誘発させたりはできない。
- モードやXの値、連繋で追加されたルール文章なども元の呪文からコピーされる。しかし元の呪文によっては解決時に同じ挙動を取らない場合もあるのでコピー可能な値を参照のこと。
- 新たな対象を選ぶ際のルールについては対象の変更を参照。
[編集] 参考
- Twincast (WotC、文:Adrian Sullivan、英語)
- カード個別評価:神河救済 - レア
- カード個別評価:基本セット2010 - レア
- カード個別評価:第10版 - レア