上天の嵐/Aether Storm

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クリーチャーの展開を妨害するエンチャント。これが戦場に出ていると、クリーチャー呪文は一切唱えられなくなってしまう。エンチャントなので破壊できない色・デッキが存在するためか、オールプレイ能力で誰でもライフを支払えばこれを無効化（破壊）できる。

悪くはないが、なかなか使いづらいのが実情のカード。このカードの性格から言って、これを入れるのは青絡みでかつクリーチャーが少なめであろうコントロール寄りのデッキ。そういうデッキが4マナをやっと出せるような時期に、ビートダウン型の相手が4ライフをケチるとは思えない。つまりある意味、4点ライフロスを強要するような呪文のようなもの。青がそういう効果を欲しがることはまずない。

逆に、対戦相手のクリーチャーを一掃し、こちらのフィニッシャーを出したあと、駄目押しで展開するような使い道もないとは言わないが、わざわざこれを使う必要はない。これの代わりにカウンターを入れておいたほうがよほど確実で、汎用性がある。

• 初出時の英語版カード名は「Æther Storm」であったが、カラデシュ発売に伴うオラクル更新により、合字を用いない表記に変更された。詳細は霊気/Aetherを参照。
• もみ消し/Stifleで破壊能力を打ち消せば、さらに相手にライフを支払わせることも一応できる。
• 真髄の針/Pithing Needleや歓喜の天使/Angel of Jubilationと組み合わせれば壊す能力を阻止できる。
• 似たカードに致死の蒸気/Lethal Vaporsがある。青である上天の嵐が「ライフ」という黒らしいコストを要求するのに対し、黒である致死の蒸気が「ターンを飛ばす」という青らしいコストを要求するというのは面白い。
• 第５版以前は「召喚呪文をプレイできない」だったため、アーティファクト・クリーチャー呪文はプレイできた。

参考

• 霊気/Aether（背景世界/ストーリー用語）
• カード個別評価：ホームランド - アンコモン3
• カード個別評価：第５版 - アンコモン
• カード個別評価：Masters Edition 2 - アンコモン