能力語
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能力語/Ability Word は、似た機能のカードを1つにまとめて表現するために使われる機構。
キーワード能力とは異なりそれ自体にルール上の意味はなく、いずれもルール文章から能力語を削っても問題なく意味が通るように書いてある。また(例えば地震/Earthquakeが飛行の有無を参照するように)他のカードから参照されることもない。
そのため、ゲームのルール上はほとんど意味がなく、どちらかといえば雰囲気付けの役割が大きい。開門や懲罰者などのような「公式の通称」を、カードに直接書いたものと思えばよい。
比較的新しい概念であり、初めてカードに印刷されて登場したのは神河救済の魂力と掃引である。その後、ゴチ・スレッショルド・刻印もキーワード能力から能力語に変更されている。
- 英語版では注釈文やフレイバー・テキストなどと同じく斜体で書かれている。
- Magic Onlineなどの検索エンジンでカードを検索するときには、マーカーの役割を果たすため、とても便利である。導入の理由の一端はこれかもしれない。
- 銀枠カードなどのごく特別な場合には、ゲームに影響を与えることもある。
- コンフラックスで版図が登場したのを受け、同様の能力を持つ過去のカード群(俗に所有地カードと呼ばれていた)も、オラクル変更によって版図を使った記述に改められた。今後もこのような形で、能力語によって過去のカードを機能ごとにまとめていく動きがあるのかもしれない。
- 一方で、例えば愚か者の秘本/Fool's Tomeは暴勇と、病みあがりの介護/Convalescent Careは窮地と似たシステムであるが、それらを使ったテキストにはなっていない。もしかすると、似た機能のカードから特定のものだけを区別するために使う、という方針もあるのかもしれない。
- 予見は能力語ではないので注意。カードテキストだけを見るとなんとなく能力語にも見えるが、「予見」という単語には固有の意味がルールできちんと定義されている。
能力語一覧
能力語 | 分類 | 主な登場セット |
スレッショルド(Threshold) | (各種) | オデッセイ・ブロック |
刻印(Imprint) | 起動型能力または誘発型能力 | ミラディン・ブロック、ミラディンの傷跡ブロック |
ゴチ(Gotcha!) | 誘発型能力 | アンヒンジド |
魂力(Channel) | 起動型能力 | 神河救済 |
掃引(Sweep) | 呪文 | 神河救済 |
光輝(Radiance) | 起動型能力または呪文 | ラヴニカ:ギルドの都 |
暴勇(Hellbent) | (各種) | ディセンション |
壮大(Grandeur) | 起動型能力 | 未来予知 |
族系(Kinship) | 誘発型能力 | モーニングタイド |
彩色(Chroma) | (各種) | イーブンタイド |
版図(Domain) | (各種) | インベイジョン・ブロック、コンフラックス |
上陸(Landfall) | 誘発型能力または呪文 | ゼンディカー・ブロック |
金属術(Metalcraft) | (各種) | ミラディンの傷跡ブロック |
同調(Join Forces) | 呪文または誘発型能力 | 統率者 |
陰鬱(Morbid) | (各種) | イニストラード・ブロック |
窮地(Fateful hour) | 呪文または常在型能力 | 闇の隆盛 |
湧血(Bloodrush) | 起動型能力 | ギルド門侵犯 |
大隊(Battalion) | 誘発型能力 | ギルド門侵犯 |
Family gathering | 呪文 | ホリデーギフトカード(Season's Beatings) |