現実の断片化/Fragment Reality
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MTGアリーナ専用カード
Fragment Reality / 現実の断片化 (白)インスタント
アーティファクトやクリーチャーやエンチャントのうちトークンでない1つを対象とする。それを追放する。それのコントローラーは自分のライブラリーからそれよりもマナ総量が小さいクリーチャー・カード1枚を無作為に選び、タップ状態で戦場に出す。
アーティスト:Bastien Grivet
わずか1マナで非トークンのアーティファクト、クリーチャー、エンチャントを追放できるが、代償にライブラリーからより軽いクリーチャーを出してしまうインスタント。
呼び出されるクリーチャーは無作為かつタップインではあるものの、ボード・アドバンテージ的には基本的にプラスマイナス0であるし、より広く見ればこれを使用している分カード・アドバンテージの観点では損しているのが難点。
とはいえ、ミシュラランドやノンクリーチャーデッキのアーティファクトおよびエンチャントを対象にすれば何も戦場に出てこないためデメリットを無視することができる。実装時のアルケミーでリーガルなクリーチャーにはマナ総量が0のものが存在しないため、1マナのパーマネントを追放する場合もリスクは無い。
難しく考えずとも、マスト除去級のパーマネントを小型クリーチャーに変換できるとなれば1マナの仕事としては上出来である。特にマナ・クリーチャー+大型クリーチャーといった、マナ総量に偏りのあるデッキに対して強く出られる。また、攻撃クリーチャー指定ステップに唱えれば少なくとも1体の攻撃は防ぐことができる。
自分のパーマネントに使用するという手も考えられる。相手の除去に対応して使うことで、カード・アドバンテージ的に等価となり、2マナ以上のクリーチャーを出せればテンポ・アドバンテージを得たことになる。また、参照するのがオーナーではなくコントローラーであることを利用し、脅しつけ/Threaten系カードと組み合わせ実質的にコントロールを「固定」するのにも利用できる。これらの用法では1マナという構えやすさが役立つ。
ゲーム開始時に力線を自分の場に出し、1ターン目に力線を対象に唱える使用法がある。デッキにマナ総量3以下のクリーチャーを1種類しか入れなければ、それを確定で場に出すことが可能。これを用いて聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftを場に出し速やかにビートダウンする「トラフトシュート」デッキが、2023年後半のヒストリック環境(主にBO1)で成立した。当時、呪禁をもつクリーチャーに通用する軽量除去が環境に少なかった(現実の断片化自身も通用しない)ことも追い風であったようだ。
- 相手がキヅタの精霊/Ivy Elemental系カードを採用しているならば、運次第だが実質的な完全除去として機能するケースもある。裏を返せば自分がそういったカードを採用していると上記の除去対策としての利用法にリスクが生じるので注意。