時間の熟達/Temporal Mastery
提供:MTG Wiki
ソーサリー
このターンの後に追加の1ターンを行う。時間の熟達を追放する。
奇跡(1)(青)(あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)
青の奇跡はTime Walk。マナ・コストがかなり重く、時間のねじれ/Time Warpよりも2マナも重い。生撃ちはそうそうできるものではなく、奇跡で使うことを前提に採用することになるだろう。
奇跡で使えばTime Walkそのものであり、その強さは言わずもがな。序盤に使ったとしても、追加ターンで「ドロー・ステップ+メイン・フェイズに土地をプレイ」ぐらいはできるので、探検/Exploreのように展開を加速する役に立つ。潤沢なマナや十分な数のクリーチャーがそろった中盤以降なら、得られるアドバンテージは計り知れない。プレインズウォーカーをコントロールしているなら忠誠度能力を使う回数を増やせるため更なる効果が期待できる。
ただし逆に言えば、そのように十分に戦場の状況を整えておかなければ真価を発揮できないため、展開を進めつつ最適のタイミングで奇跡を満たせるようお膳立てしてやる必要がある、手間がかかるカードである。「偶然トップデッキしたときに適当に使えばよい」というスタンスで採用することもできるが、そういう使い方ならば単独で一定の効果を発揮する他の奇跡のほうが有用なことが多い。
スタンダード当時は有力なライブラリー操作カードに恵まれず、かつ高速環境についていけなかったため、使われなかった。レガシーなどでは精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorなどのライブラリー操作手段が利用できるためヘビーコントロールに採用されることがあるが、同じ奇跡で使う前提であればより直接的なコントロールが可能な終末/Terminusやフィニッシャーとなる天使への願い/Entreat the Angelsなどが優先され、このカードを投入するスロットが残っていないことが多い(青白奇跡コントロール)。追加ターン呪文としての性能は十分以上に高いため、エターナルブルーや統率者戦などではよく使われる。
一方リミテッドではどんなタイミングで使っても十分なアドバンテージが期待できるため便利なカード。序盤に探検/Exploreのように展開を加速できるだけでもありがたいし、クリーチャーが並んだ終盤は連続突撃/Relentless Assaultとしてエンドカードにもなる。生撃ちも(構築に比べれば)現実的にはなるが、アヴァシンの帰還のリミテッドは高速環境であるため意識して時間稼ぎをしないと届かない重さであることは変わりなく、やはり奇跡での利用が前提となるだろう。
- 効果に自身の追放が含まれており、使いまわすコンボができないようになっている。
- Timetwisterの亜種では以前からよくある措置であるが、Time Walkの亜種ではこれが初。
- 公式ハンドブックにおいて真木孝一郎は「思案/Ponderが入ってるデッキにはどれにも入るんじゃないか」と予測していたが、当時採用されたのは思案の使えないイニストラード・ブロック構築での青白奇跡コントロールおよびその派生デッキ程度であった。一般プレイヤーからもトップレア候補と目され事前の評価は非常に高かったが、実際に運用されるようになって大きく評価を落としたカードである。
関連カード
サイクル
アヴァシンの帰還の、奇跡を持つ神話レアの呪文のサイクル。白・青・赤に1枚ずつ存在する。
- 天使への願い/Entreat the Angels
- 時間の熟達/Temporal Mastery
- 忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned