灯の分身/Spark Double
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クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
あなたは灯の分身を、これがクリーチャーであるなら+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出ることと、これがプレインズウォーカーであるなら忠誠(loyalty)カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出ることと、それが伝説ではないことを除き、あなたがコントロールしているクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体のコピーとして戦場に出してもよい。
0/0プレインズウォーカーもコピーできるクローン/Cloneの亜種。
自分がコントロールしているパーマネントしかコピーできないが、ボーナスとしてクリーチャーをコピーした場合+1/+1カウンターが1個置かれ、プレインズウォーカーの場合初期忠誠度+1の忠誠カウンターが置かれたコピーとして戦場に出る。
クリーチャーの場合、コピー元よりも強化されるので戦線を強化でき、戦闘に参加しないシステムクリーチャーでも火力で除去されにくくなる。プレインズウォーカーの場合、忠誠度能力の起動回数を水増ししたり奥義への到達を早めたりするほか、攻撃先を増やすことで被害を分散し個々の能力起動回数を増やせる副次的効果が望める。
さらに、いずれの場合も伝説でなくなることでレジェンド・ルールに触れなくなることもポイント。伝説であるため複数が同時に並ばないことを前提にデザインされたカードも多く、そういったパーマネントをコピーすると大きな効果を得られる。
過去のクローンやその亜種と比べると、臨機応変に対戦相手の最大戦力を奪って自分のものにすることが多かったそれらとは異なり、こちらはビートダウンや能動的なコントロールなど、こちらのデッキコンセプトを対戦相手に押し付けるデッキ向けのカードと言える。
ルール
- コピーについての基本的なルールはクローン/Clone#ルールを参照。
- パーマネントに置かれているカウンターはコピー可能な値ではない。コピー元に置かれているカウンターの個数にかかわらず、本来置かれるべきだったカウンターの数+1個のカウンターが置かれた状態で戦場に出る。
- コピーになることを選ばなかった場合、0/0の状態で戦場に出る。追加の+1/+1カウンターが置かれることもないため、通常は状況起因処理で墓地に置かれる。
- コピーになることを選ばずに何等かの方法で灯の分身を生存させ、さらにそれを別のコピー呪文でコピーすることで無限に+1/+1カウンターを載せることが出来た。現在は「コピー効果の例外」の内、特性の変更でないものはコピーをコピーした際に発生しなくなったため行えない。
- 「伝説ではない」ことは特性を変更するコピー効果のため、コピー可能な値となる。コピーになっている灯の分身をコピーしたパーマネントも、また伝説ではない。
- コピーになっている灯の分身をコピーしても、そのコピーに追加のカウンターが置かれることはない。
- +1/+1カウンターや忠誠カウンターを置くかどうかは、灯の分身が実際にどのようなパーマネント・タイプとして戦場に出るかで判断される。それは灯の分身が戦場に出る際に適用された置換効果や、戦場で灯の分身が受けることになる継続的効果も考慮される。
- 搭乗した機体をコピーしても、それは(クリーチャーでない)アーティファクトとして戦場に出るため+1/+1カウンターが置かれない状態で戦場に出る。「アーティファクト・クリーチャーになる」という継続的効果はコピー可能な値ではない。
- あなたのターン中に黒き剣のギデオン/Gideon Blackbladeをコピーした場合、それは戦場でクリーチャーでもプレインズウォーカーでもあるため、+1/+1カウンターと忠誠カウンターが両方置かれた状態で戦場に出る。
- クリーチャーの場合に+1/+1カウンターを置くのは強制である。不死持ちにはデメリットになりえるので注意。
開発秘話
このカードは当初、伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーをコピーするものだったが、後にクリーチャー全般をコピーできるように広げられた。また3マナだとスタンダードで強すぎるが4マナだと物足りなかったため、追加のカウンターを置くようになった。自分のコントロールするパーマネントしかコピーできないのは、「強力なクリーチャーやプレインズウォーカーを出したら対戦相手に利用されてしまった、こんなことなら最初から出さなければよかった」という不快なゲームプレイをなくすためである[1]。
脚注
- ↑ M-files: War of the Spark – Monocolor/Mファイル『灯争大戦』編・単色(Play Design 2019年5月3日 Dan Musser著)