マナ吸収/Mana Drain
提供:MTG Wiki
ヴィンテージにおいてForce of Willと双璧をなすカウンターの1つ。Force of Willを除いて青の非制限カードの中で最強とされる(→Crafting a Vintage参照)。
パーミッション系デッキにとっては貴重なマナ加速になる。パーミッションは普通、打ち消し用マナを確保したまま重要カードを使えるようなマナ基盤ができるまで我慢の構えになるが、これによって「吸い取った」マナで重要カードを使えるのなら早期に手をはじめられる、ということ。
ただし生み出されるのは無色のマナなので、色拘束の濃いカードとはあまり相性が良くない。アーティファクトと併用すると良いだろう。
マナ・バーンのルールが存在した頃は対抗呪文/Counterspellに劣ってしまう場面もあり、上位互換ではなかった。しかし基本セット2010発行と同時に行われたルール変更においてマナ・バーンが無くなったためにその心配もなくなり、気兼ねなく使えるようになった。
Masters Edition 3に収録され、2ターンキルのコンボが横行するクラシックにおいてパーミッションの復興に一役買った。
- 「あなたの次のメイン・フェイズの開始時」としか指定されていないので、自分の戦闘前メイン・フェイズや戦闘フェイズで呪文を打ち消すと、マナが出るのは自分の戦闘後メイン・フェイズ開始時になる。
- 次のターンにX火力に繋げてゲームを決める時など、自身の呪文を打ち消すこともある。
- ヴィンテージにおける3強の一角を占めるカード。苦悶の触手/Tendrils of Agony、Mishra's Workshopが他の2者。(→Cards are for Playing, not Banning!(邦訳)参照)
- 一部のデッキではMoxなどを使用する上での安定性の面から、これよりもマナ漏出/Mana Leakが優先されることもある。また、コンボ系デッキでは概ね目くらまし/Dazeなどのピッチスペルが優先される。マジックに厳密な意味での最強は存在しない。
- イラストに描かれている赤い生物は、遥か後の時のらせんでカード化した吸収するウェルク/Draining Whelkの幼体である。吸収するウェルクのイラストでも隅の方にこれが描かれているのが確認できる。
- 藤田憲一がゲームぎゃざの初心者講座にて「(ルール文章に)書かれていることが何もかもおかしい」と指摘した。
- 公式カードガイドには「今こんなカードをデザインしたら開発チームは全員バスに轢かれるね」と書かれている。
- とはいえ、対抗呪文すらスタンダードから外された今の環境ならそれも当たり前だが、これが世に出た当時は同様の強力カードがうようよしていたことも忘れてはならない。特に露天鉱床/Strip Mineのおかげで青にとっては氷河期だった。
- 2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、1994年を代表するカードとして展示された。(参考)
2004年9月20日より、Type1.5からの移行に伴ってレガシーで禁止カードに指定された。