ライブラリーアウト
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ライブラリーアウト (Library Out/Decked)とは、敗北条件の1つ、「ライブラリーから求められた枚数のカードを引けない場合、ライブラリーにある全てのカードを引いた上で次に優先権が発生する時にゲームに敗北する。これは状況起因処理である。(CR:104.3c)」の呼称。
これをメインに据えて勝つデッキもあり、主に次の2つのパターンに分かれる。
- ライブラリー破壊(ライブラリーのカードを墓地に置いたり追放したりする効果)の呪文や能力、もしくはドロー呪文を相手に撃つ。
- 自分だけドローを飛ばす手段を用意するか、ライブラリーを修復する手段を用意するかして、相手のライブラリーが自然に尽きるのを待つ(ロックを極めて投了させる)。
ライブラリーを使わないデッキは存在しないし、ライブラリーアウトは相手のライフや戦場の状況に関係なく勝利できる手段である。そのため相手のデッキや動きに影響を受けづらいことが利点。
弱点は、その到達までのハードルがライフを削る勝ち方よりも高いところ。初期ライフは誰でも20点なのに対して、構築ならば、削らなければならないライブラリーはどんなに少なくても40枚以上。相手のドローなどである程度は自動的に削られるとは言っても、相当遠い。バベルのように極端に分厚いデッキの存在も厳しい点。
勝ち手段をこの方法に決めた場合、たとえ通常サイズのデッキ相手であっても持久戦になるので、生き残るための高い防御力を必要とする。たまにMoMaとか玉虫アルターのような、一瞬でライブラリーがすべて消し飛ぶ派手なデッキもあるが、大抵はどれもロックかパーミッションの形を取っているのは「高い防御力」を得るための必然だろう。トーナメントの場合は残り時間に注意。
- 片意地な使い魔/Obstinate Familiarやあざみの使い魔、明日歌/Tomorrow, Azami's Familiarなどの「ドローを置換する能力」によってこの敗北条件を回避することができる。
- ライブラリーのカードが0枚になった時ではなく、カードを引くように要求されてカードを引けない時なので注意。つまり、ただひたすら対戦相手のライブラリーを墓地に置いたり、追放したりするだけのデッキは、通常勝利するには対戦相手のドロー・ステップまで待たなくてはならない。相手にドロー呪文を撃つタイプならOK。
- "run out"(使い果たす)と呼ぶこともある。