真夜中の空、殉至/Junji, the Midnight Sky

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2022年2月23日 (水) 00:20時点における版

神河：輝ける世界の伝説のドラゴン・スピリットサイクルの黒。死亡誘発は手札破壊とリアニメイト。

『生命を弄ぶ黒』ということで、死亡誘発能力はそれぞれ対戦相手か自身のライフロスをもたらす。これ自身が飛行＋威迫と攻撃を通しやすい性質を持っており、5マナ5/5とマナレシオも地上クリーチャー並。相手が対処に手間取ると、『仮に除去できてもライフロスで死ぬ』というような詰み盤面も作り出せる。黒は生贄に捧げる手段も豊富なため、他のサイクルと比べても自由なタイミングで死亡誘発を狙いやすいという点も嬉しい限り。

1番目のモードは手札破壊。とはいえ5マナのこいつが出て、更に死亡しているような状況では対戦相手の手札が尽きている場合もあるだろう。先述の通りライフロスがついているのでトドメの一撃として使える他、こいつが出てきたからと残った手札を放出させておいてから全体除去に巻き込んだり、逆に捨てさせられてもいいようにと手札を貯め込ませテンポ・アドバンテージを損なわせるなど、プレイング次第で多大な被害を与えられる。

2番目のモードはリアニメイト。条件は『ドラゴン以外のクリーチャー・カード』とかなり緩く、更に墓地に落ちているならば相手のクリーチャーだろうと奪い取れる。除去や手札破壊の得意な黒とあり、フィニッシャー級を落とすのもそう難しい訳ではなく、どうにかこいつを排除したら自分の切り札が敵になって帰ってきた、なんて悪夢のような状況も作り出せる。ただし、登場時のスタンダードにおいてはフィニッシャーをトークンに任せたり、部族がドラゴンで奪えないというケースも多い。相手に依存するよりも、自力で活用できるようにデッキは組んでおくべき。また、君主今田の凋落/The Fall of Lord Konda（2番目の効果）とは友情コンボを成立させてしまうので、白相手は一応注意。

総合的にはビートダウン、コントロールどちらにおいても有利なトレードを強要する強力なクリーチャー。1番目のモードは中盤まで、2番目のモードはそれ以降に本領を発揮させやすく、ゲームの段階に応じて使い分けが可能。ドラゴンの濃いデッキでは多少2番目のモードが腐りがちだが、そうでなければ大抵のデッキに入れることが可能な筈。

関連カード

• 夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star - 転生前の姿。（神河物語）

サイクル

神河：輝ける世界の伝説のドラゴン・スピリットサイクル。飛行と、2つのモードがある死亡誘発能力を持つ。稀少度は神話レア。

• 夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky
• 渦巻く空、開璃/Kairi, the Swirling Sky
• 真夜中の空、殉至/Junji, the Midnight Sky
• 燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky
• 果て無き空、空羅/Kura, the Boundless Sky

背景設定上は、それぞれ神河物語の伝説のドラゴン・スピリット（明けの星、陽星/Yosei, the Morning Starなど）の転生した姿である。

ストーリー

殉至（じゅんじ）/Junjiは神河/Kamigawaの龍/Dragonの神/Kami。男性。黒瘴/Kokushoの転生した姿（イラスト）。

他の多くの龍神と異なり、黒瘴は神の乱/The Kami Warで死ぬことはなかったが、数十年後に鬼/Oniの襲撃から竹沼/Takenuma Swampの住民を守って命を落とした。殉至として生まれ変わった際に、彼はその沼地から完全に距離を置くことを選び、竹沼を放棄して住民が自分たちでやっていくに任せた。彼は都和市/Towashiの下層街/Undercityを流れる運河に居を定めた。彼の存在自体が常に無言の警告となり、勢団/The Reckonersのギャングたちの縄張り争いが手に負えない事態となることを防いでいる。

登場カード

イラストに登場

神河：輝ける世界

龍の神の再誕/The Dragon-Kami Reborn

登場作品・登場記事

• The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河：輝ける世界』の伝説たち（Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著）

参考

• カード個別評価：神河：輝ける世界 - 神話レア