金線の酒杯/The Filigree Sylex
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− | [[油カウンター]]を用いる[[伝説の]][[漸増爆弾/Ratchet Bomb]] | + | [[油カウンター]]を用いる[[伝説の]][[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]。油カウンター10個を用いて10点[[火力]]にすることも可能。 |
− | + | 10点火力は金線の酒杯のみで[[起動コスト]]を賄おうとすると計11[[ターン]]を消費して10点火力を放っている計算となり非常に悠長である。したがって、この能力を狙うならば油カウンターを用いる他の[[カード]]や[[増殖]]との併用が前提となる。 | |
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+ | 火力を無視しても基本骨格は漸増爆弾であり、あちらと同様に[[軽い]][[パーマネント]]を[[カード・タイプ]]問わず一掃できるだけでも便利である。特に[[トークン]]に対してはカウンター0個の段階から[[破壊]]できるので効果てきめんとなる。伝説性ゆえに漸増爆弾よりも[[シナジー]]が増えているのは長所だが、複数個並べられない、[[蓄積カウンター]]用のサポートが使えないなど劣る点もある。 | ||
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+ | [[ファイレクシア:完全なる統一]]の[[リミテッド]]では[[プレイアブル]]な油カウンター関連カードが[[構築]]より相対的に多く、10点火力による[[エンドカード]]として運用しやすくなっている。もちろん、1対他[[カード・アドバンテージ#交換|交換]]を取れる[[除去]]能力も強力であり、油カウンター軸において優秀な[[カード]]。 | ||
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+ | [[パイオニア]]以下の[[フォーマット]]では漸増爆弾と入れ替えられる、あるいは併用される形で採用される。ただし、上記の通り10点火力が機能する局面は稀であり、[[対戦相手]]の金線の酒杯を[[コピー]]および[[コントロール]]奪取する可能性も考えると[[上位互換]]とは言い切れないため、依然として漸増爆弾のみを採用する[[デッキ]]も存在する。 | ||
*3つ目の[[能力]]の[[コスト]]として取り除く油カウンターは、複数の[[パーマネント]]から合計10個の油カウンターを取り除いてよい。 | *3つ目の[[能力]]の[[コスト]]として取り除く油カウンターは、複数の[[パーマネント]]から合計10個の油カウンターを取り除いてよい。 | ||
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+ | '''金線の酒杯'''/''The Filigree Sylex''は[[サヒーリ・ライ/Saheeli Rai (ストーリー)|サヒーリ/Saheeli]]により複製された[[ゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylex]]。その姿はオリジナルの酒杯に似ているが、[[カラデシュ/Kaladesh]]特有の金線の様式が混ざっている。 | ||
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+ | 本来、[[カーン/Karn]]は発掘した酒杯を用いて[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]を破壊する算段であったが、[[シェオルドレッド/Sheoldred]]の策謀により酒杯は失われてしまった。そこで、彼が[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos#ストーリー|コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]で発見した粘土板を基にサヒーリが作り上げたものがこれである。 | ||
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+ | 新ファイレクシアを襲撃した[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]達の目的はこれを用いて次元壊し/Realmbreakerを破壊することであった。しかし、既に次元壊しが[[多元宇宙/Multiverse]]と繋がってしまったことにより、起爆すれば他の[[次元/Plane]]にも被害が及ぶことが土壇場で明らかとなった。それでも[[終焉よ来たれ/Bring the Ending|起爆を望む]][[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス/Jace]]に対し、[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス/Elspeth]]は起爆直前の酒杯を奪い取ると[[久遠への消失/Vanish into Eternity#ストーリー|いずこかへ消えていった]]。 | ||
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+ | *油カウンターを用いるカードではあるが、これを使おうとしていたジェイスが[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]に侵されていたものの、これ自体はファイレクシアにより造られたものではない。酒杯自体が汚染を受けたような記述も存在しない。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:ファイレクシア:完全なる統一]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:ファイレクシア:完全なる統一]] - [[レア]] |
2023年2月24日 (金) 21:59時点における版
伝説のアーティファクト
(T):金線の酒杯の上に油(oil)カウンター1個を置く。
(T),金線の酒杯を生け贄に捧げる:マナ総量が金線の酒杯の上にある油カウンターの個数に等しく土地でないすべてのパーマネントを破壊する。
(T),あなたがコントロールしているパーマネントの中から油カウンター10個を取り除き、金線の酒杯を生け贄に捧げる:クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。これはそれに10点のダメージを与える。
油カウンターを用いる伝説の漸増爆弾/Ratchet Bomb。油カウンター10個を用いて10点火力にすることも可能。
10点火力は金線の酒杯のみで起動コストを賄おうとすると計11ターンを消費して10点火力を放っている計算となり非常に悠長である。したがって、この能力を狙うならば油カウンターを用いる他のカードや増殖との併用が前提となる。
火力を無視しても基本骨格は漸増爆弾であり、あちらと同様に軽いパーマネントをカード・タイプ問わず一掃できるだけでも便利である。特にトークンに対してはカウンター0個の段階から破壊できるので効果てきめんとなる。伝説性ゆえに漸増爆弾よりもシナジーが増えているのは長所だが、複数個並べられない、蓄積カウンター用のサポートが使えないなど劣る点もある。
ファイレクシア:完全なる統一のリミテッドではプレイアブルな油カウンター関連カードが構築より相対的に多く、10点火力によるエンドカードとして運用しやすくなっている。もちろん、1対他交換を取れる除去能力も強力であり、油カウンター軸において優秀なカード。
パイオニア以下のフォーマットでは漸増爆弾と入れ替えられる、あるいは併用される形で採用される。ただし、上記の通り10点火力が機能する局面は稀であり、対戦相手の金線の酒杯をコピーおよびコントロール奪取する可能性も考えると上位互換とは言い切れないため、依然として漸増爆弾のみを採用するデッキも存在する。
関連カード
- Golgothian Sylex
- カーンの酒杯/Karn's Sylex
- ウルザの酒杯/Urza's Sylex
- 金線の酒杯/The Filigree Sylex
ストーリー
金線の酒杯/The Filigree Sylexはサヒーリ/Saheeliにより複製されたゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylex。その姿はオリジナルの酒杯に似ているが、カラデシュ/Kaladesh特有の金線の様式が混ざっている。
本来、カーン/Karnは発掘した酒杯を用いて新ファイレクシア/New Phyrexiaを破壊する算段であったが、シェオルドレッド/Sheoldredの策謀により酒杯は失われてしまった。そこで、彼がコイロスの洞窟/Caves of Koilosで発見した粘土板を基にサヒーリが作り上げたものがこれである。
新ファイレクシアを襲撃したプレインズウォーカー/Planeswalker達の目的はこれを用いて次元壊し/Realmbreakerを破壊することであった。しかし、既に次元壊しが多元宇宙/Multiverseと繋がってしまったことにより、起爆すれば他の次元/Planeにも被害が及ぶことが土壇場で明らかとなった。それでも起爆を望むジェイス/Jaceに対し、エルズペス/Elspethは起爆直前の酒杯を奪い取るといずこかへ消えていった。
- 油カウンターを用いるカードではあるが、これを使おうとしていたジェイスがファイレクシアの油/Phyrexian oilに侵されていたものの、これ自体はファイレクシアにより造られたものではない。酒杯自体が汚染を受けたような記述も存在しない。