使嗾
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ある[[呪文]]や[[能力]]がクリーチャーを「'''使嗾する'''/''Goad''」なら、その呪文や能力のコントローラーの次のターンまで、そのクリーチャーは「'''使嗾されている'''/''goaded''」状態になる。 | ある[[呪文]]や[[能力]]がクリーチャーを「'''使嗾する'''/''Goad''」なら、その呪文や能力のコントローラーの次のターンまで、そのクリーチャーは「'''使嗾されている'''/''goaded''」状態になる。 | ||
− | + | 「使嗾されている」は、クリーチャーが持ちうる記号である。使嗾されているクリーチャーは、可能なら各[[戦闘]]で[[攻撃]]し、可能ならそれを使嗾された状態にした呪文や能力のコントローラーでない[[プレイヤー]]を攻撃する。「使嗾されている」ことは能力でもパーマネントの[[コピー可能な値]]でもない。 | |
==解説== | ==解説== | ||
[[多人数戦]]でのこう着状態を破るためのメカニズムだが、2人対戦でも機能する。 | [[多人数戦]]でのこう着状態を破るためのメカニズムだが、2人対戦でも機能する。 | ||
− | [[コンスピラシー:王位争奪]]で初登場し、[[統率者2017]]、[[統率者2019]]、[[統率者2020]]、[[ゼンディカーの夜明け統率者デッキ]]、[[統率者2021]]、[[フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキ]] | + | [[コンスピラシー:王位争奪]]で初登場し、[[統率者2017]]、[[統率者2019]]、[[統率者2020]]、[[ゼンディカーの夜明け統率者デッキ]]、[[統率者2021]]、[[フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキ]]で再登場した。統率者2019では「常に使嗾される」効果が初登場した。フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキでルールが変更され、使嗾された状態を参照できる[[復讐の祖霊/Vengeful Ancestor]]が登場した。 |
[[色の役割]]としてはすべての[[色]]が使えるが、[[青]]と[[赤]]に多い。 | [[色の役割]]としてはすべての[[色]]が使えるが、[[青]]と[[赤]]に多い。 | ||
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*使嗾とは、人に悪事を行うよう仕向けたり、唆すこと。 | *使嗾とは、人に悪事を行うよう仕向けたり、唆すこと。 | ||
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[[攻撃強制]]のページも参照。 | [[攻撃強制]]のページも参照。 | ||
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*クリーチャー1体が複数のプレイヤーから使嗾されたなら、攻撃強制を最大数満たすために、そのクリーチャーは自身を使嗾していないプレイヤーの中の1人を攻撃しなければならない。 | *クリーチャー1体が複数のプレイヤーから使嗾されたなら、攻撃強制を最大数満たすために、そのクリーチャーは自身を使嗾していないプレイヤーの中の1人を攻撃しなければならない。 | ||
**クリーチャー1体が(攻撃制限のない)すべての他のプレイヤーから使嗾されているなら、いずれかのプレイヤーを選んで攻撃すれば、攻撃強制を最大数満たすことになる。 | **クリーチャー1体が(攻撃制限のない)すべての他のプレイヤーから使嗾されているなら、いずれかのプレイヤーを選んで攻撃すれば、攻撃強制を最大数満たすことになる。 | ||
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+ | ===旧ルール=== | ||
+ | [[フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキ]]でルール変更が行われる以前は「使嗾されている」という記号が定められていたのではなく、「使嗾する」と「常に使嗾される」に、それぞれ継続的効果が与えられていた。変更前の定義は以下の通り。 | ||
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+ | ====定義(変更前のルール)==== | ||
+ | ある[[呪文]]や[[能力]]がクリーチャーを「'''使嗾する'''/''Goad''」とは、「それらの呪文や能力の[[コントローラー]]の次の[[ターン]]まで、そのクリーチャーは、可能なら各[[戦闘]]で[[攻撃]]し、可能ならそれらの呪文や能力のコントローラーでない[[プレイヤー]]を攻撃する。」という継続的効果を与えることである。 | ||
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+ | ある[[常在型能力]]によりクリーチャーが「'''常に使嗾される'''/''goaded''」のなら、「そのクリーチャーは可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならその常在型能力を持つパーマネントのコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。」という継続的効果を与える。 | ||
==参考== | ==参考== |
2021年8月8日 (日) 01:39時点における版
使嗾(しそう)/Goadは、キーワード処理の1つ。クリーチャーに攻撃を強制する継続的効果を与える。
クリーチャー — ホムンクルス(Homunculus)
嘲笑うホムンクルスが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを使嗾してもよい。(あなたの次のターンまで、そのクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する。)
0/4アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受け、常に使嗾される。(それは可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する。)
(1):対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、血に飢えた刃をそれにつける。起動はソーサリーとしてのみ行う。
定義
ある呪文や能力がクリーチャーを「使嗾する/Goad」なら、その呪文や能力のコントローラーの次のターンまで、そのクリーチャーは「使嗾されている/goaded」状態になる。
「使嗾されている」は、クリーチャーが持ちうる記号である。使嗾されているクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならそれを使嗾された状態にした呪文や能力のコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。「使嗾されている」ことは能力でもパーマネントのコピー可能な値でもない。
解説
多人数戦でのこう着状態を破るためのメカニズムだが、2人対戦でも機能する。
コンスピラシー:王位争奪で初登場し、統率者2017、統率者2019、統率者2020、ゼンディカーの夜明け統率者デッキ、統率者2021、フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキで再登場した。統率者2019では「常に使嗾される」効果が初登場した。フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキでルールが変更され、使嗾された状態を参照できる復讐の祖霊/Vengeful Ancestorが登場した。
- 使嗾とは、人に悪事を行うよう仕向けたり、唆すこと。
ルール
攻撃強制のページも参照。
- 「可能なら各戦闘で攻撃する」「可能なら各戦闘で使嗾したプレイヤー以外のプレイヤーを攻撃する」はそれぞれ別の攻撃強制効果である。2人対戦か攻撃制限で使嗾したプレイヤー以外のプレイヤーへの攻撃が不可能な場合、使嗾したプレイヤーを可能なら攻撃しなければならない。
- 使嗾したプレイヤー以外のプレイヤーがプレインズウォーカーをコントロールしていても、可能ならばプレイヤーを攻撃しなければならない。
- 強制が各戦闘ごとなので、追加の戦闘フェイズがあった場合はそこでも可能なら攻撃しなければならない。
- クリーチャー1体が複数のプレイヤーから使嗾されたなら、攻撃強制を最大数満たすために、そのクリーチャーは自身を使嗾していないプレイヤーの中の1人を攻撃しなければならない。
- クリーチャー1体が(攻撃制限のない)すべての他のプレイヤーから使嗾されているなら、いずれかのプレイヤーを選んで攻撃すれば、攻撃強制を最大数満たすことになる。
旧ルール
フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキでルール変更が行われる以前は「使嗾されている」という記号が定められていたのではなく、「使嗾する」と「常に使嗾される」に、それぞれ継続的効果が与えられていた。変更前の定義は以下の通り。
定義(変更前のルール)
ある呪文や能力がクリーチャーを「使嗾する/Goad」とは、「それらの呪文や能力のコントローラーの次のターンまで、そのクリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならそれらの呪文や能力のコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。」という継続的効果を与えることである。
ある常在型能力によりクリーチャーが「常に使嗾される/goaded」のなら、「そのクリーチャーは可能なら各戦闘で攻撃し、可能ならその常在型能力を持つパーマネントのコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。」という継続的効果を与える。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 701 キーワード処理
- 701.38 使嗾する/Goad
- 701.38a クリーチャーを使嗾することができる呪文や能力が存在する。次のその呪文や能力のコントローラーのターンまで、そのクリーチャーは使嗾される。
- 701.38b 使嗾されている、は、クリーチャーが持ちうる記号である。使嗾されているクリーチャーは。各戦闘で可能なら攻撃し、可能ならそれを使嗾された状態にしたパーマネントや呪文や能力のコントローラーでないプレイヤーを攻撃する。使嗾されているは能力でもパーマネントのコピー可能な値でもない。
- 701.38c クリーチャーは複数のプレイヤーに使嗾されることがありうる。そうした場合、複数の攻撃 強制が生成される。
- 701.38d プレイヤーがクリーチャーを使嗾したなら、その後で再びそのプレイヤーがそのクリーチャーを使嗾しても効果はない。それによって複数の攻撃 強制が発生するわけではない。
- 701.38 使嗾する/Goad
- 701 キーワード処理