潜伏工作員、ザンチャ/Xantcha, Sleeper Agent
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[[統率者2018]]で[[カード]]化された[[ザンチャ/Xantcha]]。[[潜伏工作員/Sleeper Agent]]のコンセプトを踏襲した[[リメイク]]で、[[攻撃強制]][[能力]]と[[コントローラー]]に不利益を与える[[オールプレイ能力]]を持つ。 | [[統率者2018]]で[[カード]]化された[[ザンチャ/Xantcha]]。[[潜伏工作員/Sleeper Agent]]のコンセプトを踏襲した[[リメイク]]で、[[攻撃強制]][[能力]]と[[コントローラー]]に不利益を与える[[オールプレイ能力]]を持つ。 | ||
− | 1[[マナ]]3/3の潜伏工作員から二回りも[[サイズ]]アップしており、そのままでは対戦相手に強大な戦力を与えてしまうことになるが、本来の主人たる[[オーナー]](とその[[ | + | 1[[マナ]]3/3の潜伏工作員から二回りも[[サイズ]]アップしており、そのままでは対戦相手に強大な戦力を与えてしまうことになるが、本来の主人たる[[オーナー]](とその[[コントロール]]する[[プレインズウォーカー]])には刃向えないようになっている。オールプレイ能力と併せて、オーナーは高みの見物をしつつ他のプレイヤー間の対立を煽るようなデザインである。 |
通常の[[2人対戦]]ではいささか回りくどいため、もっぱら[[統率者戦]]などの[[多人数戦]]専用のカードと見るべきだろう。 | 通常の[[2人対戦]]ではいささか回りくどいため、もっぱら[[統率者戦]]などの[[多人数戦]]専用のカードと見るべきだろう。 | ||
*オールプレイ能力は、ザンチャのコントローラーも起動できる。[[ライフロス]]覚悟で[[ハンド・アドバンテージ]]を稼がれたり、ザンチャを始末できるカードを[[引く|引かれ]]たりすることもあるので注意。 | *オールプレイ能力は、ザンチャのコントローラーも起動できる。[[ライフロス]]覚悟で[[ハンド・アドバンテージ]]を稼がれたり、ザンチャを始末できるカードを[[引く|引かれ]]たりすることもあるので注意。 | ||
− | *印刷時の[[ルール文章]]では、1番目の能力は「潜伏工作員、ザンチャが戦場に出るに際し、あなたが選ぶ対戦相手1人はこれの[[ | + | *印刷時の[[ルール文章]]では、1番目の能力は「潜伏工作員、ザンチャが戦場に出るに際し、あなたが選ぶ対戦相手1人はこれの[[コントロール]]を得る。」という能力だった。のちに登場した[[囚われの聴衆/Captive Audience]]は同種の能力を持っていながらも多人数戦でより合理的に働くルール文章だったため、そちらとの統一を図るべく、[[2019年]]9月の[[オラクル]]更新で現在の能力に改められた<ref>[https://web.archive.org/web/20220911195344/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/throne-eldraine-update-bulletin-2019-09-27 Throne of Eldraine Update Bulletin(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033127/ 『エルドレインの王権』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)](News [[2019年]]9月27日 [[Eli Shiffrin]]著)</ref>。 |
**印刷時の能力はコントロール変更効果だったため、多人数戦でザンチャをコントロールしていたプレイヤーが[[敗北]]すると、直前のコントローラー(通常はあなた)の元に戻ってきてしまっていた。詳細は[[多人数戦#ゲームから離れたプレイヤーに関するルール]]を参照。 | **印刷時の能力はコントロール変更効果だったため、多人数戦でザンチャをコントロールしていたプレイヤーが[[敗北]]すると、直前のコントローラー(通常はあなた)の元に戻ってきてしまっていた。詳細は[[多人数戦#ゲームから離れたプレイヤーに関するルール]]を参照。 | ||
+ | **この変更により、ザンチャが[[統率者]]で[[無限マナ]](と対戦相手の人数分の(黒)(赤))を出せる状態ならば複数の対戦相手を半[[無限]]ライフロスに追い込めるようになった。送り付けられた対戦相手の敗北時に、追放領域を経由してザンチャを[[統率]]領域に戻せるからである。[[ライブラリーアウト]]には注意。 | ||
*[[2021年]]6月の[[オラクル]]変更で[[クリーチャー・タイプ]]に[[ファイレクシアン]]が追加された。 | *[[2021年]]6月の[[オラクル]]変更で[[クリーチャー・タイプ]]に[[ファイレクシアン]]が追加された。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
− | *1つ目の[[能力]]は[[戦場に出る]]際の[[置換効果]]を発生させる[[常在型能力]]である。[[あなた]]がザンチャを[[解決]]するか、それを[[戦場に出す|戦場に出そう]]とする効果を処理する際に対戦相手1人を選び、ザンチャはその[[プレイヤー]]の[[ | + | *1つ目の[[能力]]は[[戦場に出る]]際の[[置換効果]]を発生させる[[常在型能力]]である。[[あなた]]がザンチャを[[解決]]するか、それを[[戦場に出す|戦場に出そう]]とする効果を処理する際に対戦相手1人を選び、ザンチャはその[[プレイヤー]]の[[コントロール]]下で戦場に出る。[[戦場]]であなたのコントロール下である瞬間は存在しない。また、[[対象]]を取るわけではないため、[[呪禁]]や[[プロテクション]]を得ているプレイヤーも選ぶことができる。 |
*[[2人対戦]]の場合は、[[攻撃]]先として選択できる[[対戦相手]]やプレインズウォーカーが存在しないのでザンチャは攻撃できない。[[攻撃強制]]能力は無視される。 | *[[2人対戦]]の場合は、[[攻撃]]先として選択できる[[対戦相手]]やプレインズウォーカーが存在しないのでザンチャは攻撃できない。[[攻撃強制]]能力は無視される。 | ||
*[[起動型能力]]の[[コントローラー]]はそれを[[起動]]した[[プレイヤー]]である({{CR|113.8}})。また、能力の[[ルール文章]]に書かれている「[[あなた]]」はその能力のコントローラーを指す({{CR|109.5}})ので、ザンチャの能力でカードを引くのは能力を起動したプレイヤーである。 | *[[起動型能力]]の[[コントローラー]]はそれを[[起動]]した[[プレイヤー]]である({{CR|113.8}})。また、能力の[[ルール文章]]に書かれている「[[あなた]]」はその能力のコントローラーを指す({{CR|109.5}})ので、ザンチャの能力でカードを引くのは能力を起動したプレイヤーである。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:統率者2018]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:統率者2018]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair Drop Series/2023年#Showcase: March of the Machine Vol. 2|Secret Lair Drop Series: Showcase: March of the Machine Vol. 2]] | ||
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2023年7月25日 (火) 03:35時点における最新版
Xantcha, Sleeper Agent / 潜伏工作員、ザンチャ (1)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ミニオン(Minion)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ミニオン(Minion)
潜伏工作員、ザンチャは、あなたが選んだ対戦相手1人のコントロール下で戦場に出る。
潜伏工作員、ザンチャは可能なら各戦闘で攻撃する。これはオーナーやオーナーがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃できない。
(3):潜伏工作員、ザンチャのコントローラーは2点のライフを失い、あなたはカードを1枚引く。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
統率者2018でカード化されたザンチャ/Xantcha。潜伏工作員/Sleeper Agentのコンセプトを踏襲したリメイクで、攻撃強制能力とコントローラーに不利益を与えるオールプレイ能力を持つ。
1マナ3/3の潜伏工作員から二回りもサイズアップしており、そのままでは対戦相手に強大な戦力を与えてしまうことになるが、本来の主人たるオーナー(とそのコントロールするプレインズウォーカー)には刃向えないようになっている。オールプレイ能力と併せて、オーナーは高みの見物をしつつ他のプレイヤー間の対立を煽るようなデザインである。
通常の2人対戦ではいささか回りくどいため、もっぱら統率者戦などの多人数戦専用のカードと見るべきだろう。
- オールプレイ能力は、ザンチャのコントローラーも起動できる。ライフロス覚悟でハンド・アドバンテージを稼がれたり、ザンチャを始末できるカードを引かれたりすることもあるので注意。
- 印刷時のルール文章では、1番目の能力は「潜伏工作員、ザンチャが戦場に出るに際し、あなたが選ぶ対戦相手1人はこれのコントロールを得る。」という能力だった。のちに登場した囚われの聴衆/Captive Audienceは同種の能力を持っていながらも多人数戦でより合理的に働くルール文章だったため、そちらとの統一を図るべく、2019年9月のオラクル更新で現在の能力に改められた[1]。
- 2021年6月のオラクル変更でクリーチャー・タイプにファイレクシアンが追加された。
[編集] ルール
- 1つ目の能力は戦場に出る際の置換効果を発生させる常在型能力である。あなたがザンチャを解決するか、それを戦場に出そうとする効果を処理する際に対戦相手1人を選び、ザンチャはそのプレイヤーのコントロール下で戦場に出る。戦場であなたのコントロール下である瞬間は存在しない。また、対象を取るわけではないため、呪禁やプロテクションを得ているプレイヤーも選ぶことができる。
- 2人対戦の場合は、攻撃先として選択できる対戦相手やプレインズウォーカーが存在しないのでザンチャは攻撃できない。攻撃強制能力は無視される。
- 起動型能力のコントローラーはそれを起動したプレイヤーである(CR:113.8)。また、能力のルール文章に書かれている「あなた」はその能力のコントローラーを指す(CR:109.5)ので、ザンチャの能力でカードを引くのは能力を起動したプレイヤーである。
- 能力のコントローラーとザンチャのコントローラーは違っていてもよいことに注意。誰が起動しても、ライフを失うのはザンチャのコントローラーである。
[編集] ストーリー
ザンチャ/Xantchaは、ファイレクシア/Phyrexiaにより人間を模して作られた潜伏工作員。外見こそ人間の女性だが、それは体全体を人工の表皮で覆っているためであり、その肉体は機械で出来たファイレクシア人である。
詳細はザンチャ/Xantchaを参照。
[編集] 脚注
- ↑ Throne of Eldraine Update Bulletin(Internet Archive)/『エルドレインの王権』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(News 2019年9月27日 Eli Shiffrin著)
[編集] 参考
- カード個別評価:統率者2018 - レア
- カード個別評価:統率者マスターズ - レア
- Secret Lair Drop Series: Showcase: March of the Machine Vol. 2