無作為に

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'''無作為に'''/''random''とは、文字通りの「作為が無い」という意味である。日常あまり使われない言葉なので戸惑う人もいるようだが、「'''ランダム'''」と言い換えれば理解できるだろう。
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'''無作為に'''/''random''とは、文字通りの「作為が無い」という意味である。日常あまり使われない言葉なので戸惑う人もいるようだが、「'''ランダム'''」と言い換えれば理解できるだろう。[[ライブラリー]]や[[束]]を[[切り直す]]のも無作為化の一種である。
  
 
{{#card:Mind Twist}}
 
{{#card:Mind Twist}}
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{{#card:Goblin Test Pilot}}
  
無作為の選択には、どの[[プレイヤー]]の意志も入ってはならない。何らかの[[効果]]によって何かを無作為に選ぶ場合、乱数を発生させるために、[[6面ダイス|サイコロ]]、[[コイン投げ|コイン]]などいかなる方法を使ってもよい。
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==概要==
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「無作為に選ぶ」と[[ルール文章]]などに書かれている場合、それは「選択肢すべての選ばれる確率を等しくしたうえで、どの[[プレイヤー]]の意思も入れずに選ぶ」を意味する。乱数を発生させるために[[サイコロ]]、[[コイン投げ|コイン]]、[[電子機器]]などいかなる方法を使ってもよい。
  
数学的な意味で厳密に「無作為に」することは非常に難しく、不可能とすら言ってもよい。例えばサイコロを使うとしても、その道具の固有のクセが必ず存在するので、完全に6分の1になるとは限らない。また機械的な乱数発生装置を使うとしても、そのプログラムにもまたクセがあるため、高度な計算をすれば次に出る数値を逆算することもできてしまう(質の低いプログラムだと、特定のタイミングで必ず同じ数値が出てしまうものすらある)。とはいえ、一般的にはそこまで厳密な公平性は求めず、理論上の公平性と無作為性を満たしていればよいとされる。
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また[[カード]]を[[ライブラリーの一番下]]に置く際、「無作為の順番で[[置く]]」と指示されている場合がある。
  
道具を用いて選ぶのが確実だが、わざわざ用意するのが面倒。内容が見えない状態にして[[対戦相手]]に選んでもらう、など、手間が軽減できる方法を用いるほうが一般的と言える。しかし性質上イカサマの恐れが常にある問題なので、大会などでは[[ジャッジ]]を呼んで処理を手伝ってもらうことも検討したい。
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数学的な意味で厳密に「無作為に」することは非常に難しく、不可能とすら言ってもよい。とはいえそこまでこだわっていては[[ゲーム]]ができないので、実用上公平かつ結果が予測できない状態になっていれば問題とはされない。
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*例えばサイコロを使うとしても、その道具の固有のクセが必ず存在するので、完全に6分の1になるとは限らない。
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*機械的な乱数発生装置を使うとしても、そのプログラムにもまたクセがあるため、高度な計算をすれば次に出る数値を逆算することもできてしまう(質の低いプログラムだと、特定のタイミングで必ず同じ数値が出てしまうものすらある)。
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*道具を用いて選ぶのが確実だが、わざわざ用意するのが面倒。内容が見えない状態にして[[対戦相手]]に選んでもらう、など、手間が軽減できる方法を用いるほうが一般的と言える。しかし性質上イカサマの恐れが常にあるので、大会などでは[[ジャッジ]]を呼んで処理を手伝ってもらうことも検討したい。
  
*いうまでもないが、イカサマコインなどを使用してはいけない。
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言うまでもないが、細工された道具を使用したり、数字のトリックを使い「一見公平に見えるが、実は特定の選択肢が選ばれる確率が高い」という方法をとることは[[不正行為]]であり、[[トーナメント]]では[[ルール適用度]]が低い場合でも[[失格]]処分を含む[[懲罰]]が下される。
*12個のものから選ぶ際、「6面ダイスを2個振って数字を足せばいい」などと思ってはいけない。それだと足して7になる確率が一番高くなるし、1になる確率はゼロである。20面ダイスなど、より多くの数に対応した道具を用意すること。
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**この場合は「6面ダイスを2回(もしくは色違いのダイス2個)振って数字を求める」ことができる。1つ目で「奇数なら(1-6)・偶数なら(7-12)」と絞り、2つ目で結果が出る。同様に、4個・9個・18個・36個など「2か3の乗算」で表せる数字は『振り直し無し』で求められる。
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*[[色の役割]]としては、無作為に選ぶ[[効果]]は混沌の[[色]]である[[赤]]に、次に[[黒]](の[[手札破壊]])に多い。
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*「無作為に」の処理が簡単な[[コンピューターゲーム]]([[Magic Online Vanguard]]、[[アストラルセット]]、[[ドリームキャスト版マジック:ザ・ギャザリング]]、[[Jumpstart: Historic Horizons]])には多数収録されている。
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**一定した効果が期待できないため、使い勝手は良いとはいえない。中でも[[Whimsy]]と[[Faerie Dragon]]のぶっ飛び具合は異常で、現実のカードとしてプレイするのはまず不可能。
 
*無作為(むさくい)に選ぶのであって、無造作(むぞうさ)や無差別(むさべつ)に選ぶのではない。
 
*無作為(むさくい)に選ぶのであって、無造作(むぞうさ)や無差別(むさべつ)に選ぶのではない。
 
**[[金澤尚子]]の漫画のネタになったことがある。
 
**[[金澤尚子]]の漫画のネタになったことがある。
  
*無作為に選ぶ効果は混沌の色である[[]]に、次に[[]](の[[手札破壊]])に多い。
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==無作為に選ぶやり方の一例==
*「無作為に」を簡単に発生できるコンピュータゲーム([[Magic Online Vanguard]][[アストラルセット]][[ドリームキャスト版マジック:ザ・ギャザリング]])には多数収録されている。
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===手札を選ぶ===
**使い勝手は良いとはいえない。中でも[[Whimsy]][[Faerie Dragon]]のぶっ飛び具合は異常で現実のカードとしてプレイするのはまず不可能。
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#(トランプの「ババ抜き」の要領で)手札を見せないようにし、[[対戦相手]]に1枚選ばせる方法。その直前に手札の順番を並び替えることも多い。
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#*なお、この操作の際に妙な念や気合を入れる人も少なくない。
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#手札それぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。手札の一部を[[公開する|公開し]]たまま無作為に選ばないといけない場合に有効(例えば[[捨て身の狂乱/Desperate Ravings]][[奇跡]]を満たしたときなど)。
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===[[パーマネント]]を選ぶ===
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#パーマネント・カードをすべてまとめてひとつの束にして、(ライブラリーを[[切り直す|切り直し]][[引く]]要領で)上からめくる方法。一番簡単で、また連続して複数枚選ぶケースにも対応できる方法だが、[[位相]]([[タップ状態]]/[[アンタップ状態]]・[[反転]]か否かなど)や[[カウンター (目印)|カウンター]]の状況が分からなくなる可能性がある。また、[[トークン]]・[[裏向き]]のパーマネント・[[両面カード]]などが混じっている場合には、[[差し替えカード]]のような代用カードを用意する必要がある。
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#パーマネントそれぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。確実だが、手札に比べて数が多くなるため、場合によっては[[ダイス|20面ダイス]]でも足りない恐れがある。トランプなどを用意する必要があるだろう。
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===[[墓地]]のカードを選ぶ===
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#すべて裏向きにして[[切り直す|切り直し]]、1枚めくる方法。一番簡単だが、[[ウルザ・ブロック]]以前のカードが使用できる[[フォーマット]]では墓地の順番を変えてはいけないため、この方法は使えない。
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#サイコロなどで選ぶ方法。ただしこれもパーマネントと同様に数が多くなりがち。
  
===無作為に選ぶやり方の一例===
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==比較的多くの中から無作為に選ぶ方法の例==
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数が少ない(6以下の)場合は、[[6面ダイス]]を用いるのが一番簡単かつ確実。ここでは、それ以上の大きな数を選ぶ場合の例を挙げる。
  
*手札を選ぶ
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;トランプなどを使う
**(トランプの「ババ抜き」の要領で)手札を見せないようにし、[[対戦相手]]に1枚選ばせる方法。その直前に手札の順番を並び替えることも多い。なお、この操作の際に妙な念や気合を入れる人も少なくない。
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:枚数調節も容易で、またもともと無作為にシャッフルして使う用に作られているものであるため、特別な工夫などが必要ない手軽さも利点。
**手札それぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。手札の一部を[[公開]]したまま無作為に選ばないといけない場合に有効(例えば[[捨て身の狂乱/Desperate Ravings]]で[[奇跡]]を満たしたときなど)。
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;多面ダイスを使う
*[[パーマネント]]を選ぶ
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:10面ダイス、12面ダイス、20面ダイスなど、さまざまなものが入手できる。中には100面ダイスなどというものまである。
**パーマネント・カードをすべてまとめてひとつの束にして、(ライブラリーを[[切り直す|切り直し]][[引く]]要領で)上からめくる方法。一番簡単で、また連続して複数枚選ぶケースにも対応できる方法だが、[[位相]]([[タップ状態]]/[[アンタップ状態]]・[[反転]]か否かなど)や[[カウンター (目印)|カウンター]]の状況が分からなくなる可能性がある。
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:*[[ファットパック]]には20面ダイス型ライフカウンターが封入されているが、ダイス代わりの使用は避けたほうが無難。[[ライフカウンター]]として使う性質上高い値や低い値の出る面が1カ所に集中しているため、目の操作が通常のダイスより容易に行えてしまう。
**パーマネントそれぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。確実だが、手札に比べて数が多くなるため、[[6面ダイス]]では選べなくなる可能性がある。20面ダイスなどを用意する必要があるだろう。
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;複数の色違いのダイスを使う(もしくは同じダイスを複数回振る)
*[[墓地]]のカードを選ぶ
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:例えば、色違いの6面ダイス2個を振った場合、6×6=36通りの出目がそれぞれ均等な確率で出現する。
**すべて裏向きにして[[シャッフル]]し、1枚めくる方法。一番簡単だが、[[ウルザ・ブロック]]以前のカードが使用できる[[フォーマット]]では使えない(「墓地の順番を変えてはいけない」というルールがあるため)。
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:出目に関しては6通りだけでなく、「偶数と奇数」もしくは「1-3、4-6」の2通り、「1-2、3-4、5-6」の3通りにも分けることができるので、ダイスAは偶数奇数の2通り、ダイスBは通常の6通りで見るとすれば、2×6=12通りの出目が均等な確率で出現する。また出た目の合計が偶数か奇数かの確率も均等である(いわゆる丁半)。この応用で、2通り・4通り・6通り・9通り・12通り・18通り・36通りならば、2個のダイスの1振りで求められる(2通りと6通りはダイス1個でも求められるが)。
**サイコロなどで選ぶ方法。ただしこれも数が多くなりがちで、場合によっては20面ダイスですら数が足りなくなる恐れも。
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:*さらに応用すれば、6面ダイス1個と10面ダイス1個で最大60通り、10面ダイス2個で最大100通り、6面ダイス3個ならば最大216通りまで求められ、ダイスの面数や個数を増やせばさらに大きな数にも対応できる。もっとも計算がややこしくなるだけなので、実用性を考えればそこまでダイスにこだわる必要はない。
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:上記の組み合わせピッタリではない半端な個数の場合は、例えば5個なら「1~5はそれぞれに対応、6が出たら振り直し」というようなやり方で対応可能。ただしこのやり方は、小さい数ならまだよいが、大きな数になればなるほど振り直しの目の確率も大きくなりがち。
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:*ちなみに「ダイスを複数振って出た目を単純に合計する」という方法はやってはいけない。例えば6面ダイス2個の場合、7になる確率が一番高くなってしまい、無作為の定義である「選択肢すべての選ばれる確率が等しい」を満たさなくなる。
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;パソコンやスマートフォンなどを利用して、乱数生成用のプログラムを使う。
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:非常に手軽かつ確実であるため、[[カジュアルプレイ]]であればもっとも有用な方法だろう。[[ライフカウンター]]の機能を兼ねているものなど、便利なアプリが複数存在する。(→[[電子機器]]
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:*当然ながら、ランダムに見せかけて実は数字が操作できたりするイカサマのプログラムは使ってはいけない。
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:2021年7月の[[マジック・イベント規定]]改定によって、'''全ての[[ルール適用度]]で「サイコロを振ること」を含む一部の用途における電子機器の使用が解禁'''されている。ただし、ヘッドジャッジや主催者は、マッチ中の電子機器の使用についてさらなる制限や禁止を加えてもよいとされているため、競技環境でプレイすることが多いプレイヤーなら、普段のカジュアルプレイから電子機器を使わない方法を練習しておきたい<ref name="0035277">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/july-magic-tournament-rules-release-notes-2021-07-19 July 2021 Magic Tournament Rules Release Notes]/[http://mtg-jp.com/publicity/0035277/ 2021年7月 マジック・イベント規定リリースノート]</ref>。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/002238/ 無作為はともだち]/[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/37 Kind Acts of Randomness] (文:[[Mark Rosewater]][[WotC]])
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<references />
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/kind-acts-randomness-2009-05-04 Kind Acts of Randomness]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E7%84%A1%E4%BD%9C%E7%82%BA%E3%81%AF%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%A0%E3%81%A1-2009-05-04 無作為はともだち]([[Making Magic]] [[2009年]]5月4日 [[Mark Rosewater]]著)
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|無作為に|無作為に}}
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*[[切り直す]]
 
*[[捨てる]]
 
*[[捨てる]]
 
*[[コイン投げ]]
 
*[[コイン投げ]]
 
*[[6面ダイス]]
 
*[[6面ダイス]]
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*[[サイコロ]]
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*[[抽出]]
 
*[[変な読み方]]
 
*[[変な読み方]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]

2021年12月22日 (水) 18:55時点における最新版

無作為に/randomとは、文字通りの「作為が無い」という意味である。日常あまり使われない言葉なので戸惑う人もいるようだが、「ランダム」と言い換えれば理解できるだろう。ライブラリー切り直すのも無作為化の一種である。


Mind Twist / 精神錯乱 (X)(黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードをX枚、無作為に選んで捨てる。



Goblin Test Pilot / ゴブリンの試験操縦士 (1)(青)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 操縦士(Pilot) ウィザード(Wizard)

飛行
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を無作為に選んで対象とする。ゴブリンの試験操縦士はそれに2点のダメージを与える。

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目次

[編集] 概要

「無作為に選ぶ」とルール文章などに書かれている場合、それは「選択肢すべての選ばれる確率を等しくしたうえで、どのプレイヤーの意思も入れずに選ぶ」を意味する。乱数を発生させるためにサイコロコイン電子機器などいかなる方法を使ってもよい。

またカードライブラリーの一番下に置く際、「無作為の順番で置く」と指示されている場合がある。

数学的な意味で厳密に「無作為に」することは非常に難しく、不可能とすら言ってもよい。とはいえそこまでこだわっていてはゲームができないので、実用上公平かつ結果が予測できない状態になっていれば問題とはされない。

  • 例えばサイコロを使うとしても、その道具の固有のクセが必ず存在するので、完全に6分の1になるとは限らない。
  • 機械的な乱数発生装置を使うとしても、そのプログラムにもまたクセがあるため、高度な計算をすれば次に出る数値を逆算することもできてしまう(質の低いプログラムだと、特定のタイミングで必ず同じ数値が出てしまうものすらある)。
  • 道具を用いて選ぶのが確実だが、わざわざ用意するのが面倒。内容が見えない状態にして対戦相手に選んでもらう、など、手間が軽減できる方法を用いるほうが一般的と言える。しかし性質上イカサマの恐れが常にあるので、大会などではジャッジを呼んで処理を手伝ってもらうことも検討したい。

言うまでもないが、細工された道具を使用したり、数字のトリックを使い「一見公平に見えるが、実は特定の選択肢が選ばれる確率が高い」という方法をとることは不正行為であり、トーナメントではルール適用度が低い場合でも失格処分を含む懲罰が下される。

[編集] 無作為に選ぶやり方の一例

[編集] 手札を選ぶ

  1. (トランプの「ババ抜き」の要領で)手札を見せないようにし、対戦相手に1枚選ばせる方法。その直前に手札の順番を並び替えることも多い。
    • なお、この操作の際に妙な念や気合を入れる人も少なくない。
  2. 手札それぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。手札の一部を公開したまま無作為に選ばないといけない場合に有効(例えば捨て身の狂乱/Desperate Ravings奇跡を満たしたときなど)。

[編集] パーマネントを選ぶ

  1. パーマネント・カードをすべてまとめてひとつの束にして、(ライブラリーを切り直し引く要領で)上からめくる方法。一番簡単で、また連続して複数枚選ぶケースにも対応できる方法だが、位相タップ状態/アンタップ状態反転か否かなど)やカウンターの状況が分からなくなる可能性がある。また、トークン裏向きのパーマネント・両面カードなどが混じっている場合には、差し替えカードのような代用カードを用意する必要がある。
  2. パーマネントそれぞれに番号を割り振り、サイコロなどで選ぶ方法。確実だが、手札に比べて数が多くなるため、場合によっては20面ダイスでも足りない恐れがある。トランプなどを用意する必要があるだろう。

[編集] 墓地のカードを選ぶ

  1. すべて裏向きにして切り直し、1枚めくる方法。一番簡単だが、ウルザ・ブロック以前のカードが使用できるフォーマットでは墓地の順番を変えてはいけないため、この方法は使えない。
  2. サイコロなどで選ぶ方法。ただしこれもパーマネントと同様に数が多くなりがち。

[編集] 比較的多くの中から無作為に選ぶ方法の例

数が少ない(6以下の)場合は、6面ダイスを用いるのが一番簡単かつ確実。ここでは、それ以上の大きな数を選ぶ場合の例を挙げる。

トランプなどを使う
枚数調節も容易で、またもともと無作為にシャッフルして使う用に作られているものであるため、特別な工夫などが必要ない手軽さも利点。
多面ダイスを使う
10面ダイス、12面ダイス、20面ダイスなど、さまざまなものが入手できる。中には100面ダイスなどというものまである。
  • ファットパックには20面ダイス型ライフカウンターが封入されているが、ダイス代わりの使用は避けたほうが無難。ライフカウンターとして使う性質上高い値や低い値の出る面が1カ所に集中しているため、目の操作が通常のダイスより容易に行えてしまう。
複数の色違いのダイスを使う(もしくは同じダイスを複数回振る)
例えば、色違いの6面ダイス2個を振った場合、6×6=36通りの出目がそれぞれ均等な確率で出現する。
出目に関しては6通りだけでなく、「偶数と奇数」もしくは「1-3、4-6」の2通り、「1-2、3-4、5-6」の3通りにも分けることができるので、ダイスAは偶数奇数の2通り、ダイスBは通常の6通りで見るとすれば、2×6=12通りの出目が均等な確率で出現する。また出た目の合計が偶数か奇数かの確率も均等である(いわゆる丁半)。この応用で、2通り・4通り・6通り・9通り・12通り・18通り・36通りならば、2個のダイスの1振りで求められる(2通りと6通りはダイス1個でも求められるが)。
  • さらに応用すれば、6面ダイス1個と10面ダイス1個で最大60通り、10面ダイス2個で最大100通り、6面ダイス3個ならば最大216通りまで求められ、ダイスの面数や個数を増やせばさらに大きな数にも対応できる。もっとも計算がややこしくなるだけなので、実用性を考えればそこまでダイスにこだわる必要はない。
上記の組み合わせピッタリではない半端な個数の場合は、例えば5個なら「1~5はそれぞれに対応、6が出たら振り直し」というようなやり方で対応可能。ただしこのやり方は、小さい数ならまだよいが、大きな数になればなるほど振り直しの目の確率も大きくなりがち。
  • ちなみに「ダイスを複数振って出た目を単純に合計する」という方法はやってはいけない。例えば6面ダイス2個の場合、7になる確率が一番高くなってしまい、無作為の定義である「選択肢すべての選ばれる確率が等しい」を満たさなくなる。
パソコンやスマートフォンなどを利用して、乱数生成用のプログラムを使う。
非常に手軽かつ確実であるため、カジュアルプレイであればもっとも有用な方法だろう。ライフカウンターの機能を兼ねているものなど、便利なアプリが複数存在する。(→電子機器
  • 当然ながら、ランダムに見せかけて実は数字が操作できたりするイカサマのプログラムは使ってはいけない。
2021年7月のマジック・イベント規定改定によって、全てのルール適用度で「サイコロを振ること」を含む一部の用途における電子機器の使用が解禁されている。ただし、ヘッドジャッジや主催者は、マッチ中の電子機器の使用についてさらなる制限や禁止を加えてもよいとされているため、競技環境でプレイすることが多いプレイヤーなら、普段のカジュアルプレイから電子機器を使わない方法を練習しておきたい[1]

[編集] 参考

  1. July 2021 Magic Tournament Rules Release Notes/2021年7月 マジック・イベント規定リリースノート
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