接死
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(→解説: 2011の項目から引っ張ってきた。2010の記述は不要かもしれないがとりあえずそのまま。) |
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いわゆる「[[バジリスク能力]]」をキーワード化したもの。他のバジリスク能力との最大の違いは、能力の[[誘発]]や[[起動]]ではなく状況起因処理によって破壊されることである。 | いわゆる「[[バジリスク能力]]」をキーワード化したもの。他のバジリスク能力との最大の違いは、能力の[[誘発]]や[[起動]]ではなく状況起因処理によって破壊されることである。 | ||
− | [[ | + | 接死のルールは2回大きく改定されている。以前のルールは[[#旧ルール]]を参照。 |
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− | * | + | *接死により破壊されるルールは、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。 |
*ダメージがすべて[[軽減]]されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されない。 | *ダメージがすべて[[軽減]]されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されない。 | ||
− | * | + | *接死を持つクリーチャーが戦闘に参加して戦闘ダメージを割り振る場合も、通常通り[[ダメージ割り振り順]]を決め、それを守らなくてはならない。 |
− | ** | + | **接死を持つクリーチャーのダメージを1点以上割り振ると、それは致死ダメージであるとみなされるため、相手のタフネスに関係なく、次のダメージ割り振り順のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れるようになる。 |
− | * | + | *接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが同時に致死ダメージを受けている場合、状況起因処理では1回の破壊として処理される。つまり、1回の再生で両方の条件による破壊を防げる。 |
*破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に[[対応して]]何かすることはできない。再生や[[生け贄に捧げる|生け贄]]などはダメージが与えられる前に行う必要がある。 | *破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に[[対応して]]何かすることはできない。再生や[[生け贄に捧げる|生け贄]]などはダメージが与えられる前に行う必要がある。 | ||
*接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。[[戦場]]にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される(例:[[無私の浄霊者/Selfless Exorcist]]によって追放された接死持ち[[カード]]が与えるダメージ)。 | *接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。[[戦場]]にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される(例:[[無私の浄霊者/Selfless Exorcist]]によって追放された接死持ち[[カード]]が与えるダメージ)。 | ||
− | * | + | *ダメージを与える前にそのオブジェクトが元の[[領域]]を離れていた場合、[[最後の情報]]が用いられる。 |
*1つの[[オブジェクト]]に複数の接死があっても[[効果]]は変わらない。 | *1つの[[オブジェクト]]に複数の接死があっても[[効果]]は変わらない。 | ||
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+ | 未来予知で制定された当初は「この[[パーマネント]]がいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した[[残酷な詐欺師/Cruel Deceiver]]と[[猛毒の牙/Venomous Fangs]]は、一時期、接死を用いたテキストに変更されていた(これらは2009年7月11日のオラクル更新で元に戻された)。 | ||
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+ | 基本セット2010での[[戦闘ダメージ]]のルール変更により、可能な限り致死ダメージを[[割り振る|割り振ら]]なければいけなくなったが、それでは複数のクリーチャーにダメージを分割できないため、接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージは、例外的に変更前の割り振りルールが適用されるようになった。 | ||
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+ | また、誘発型能力ではなくなり、最後に[[状況起因処理]]をチェックした以降に接死を持つ[[発生源]]からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理によって[[破壊]]されようになった。 | ||
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+ | これにより、主に以下の点が変化した。 | ||
+ | *接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、改定前はまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊されたあと、接死の誘発型能力でもう一度破壊されていた。改定後はこの場合でも1回の破壊である。つまり、必要な「[[再生]]の盾」の数が2個から1個に減った。 | ||
+ | *複数の接死を持つ場合、改定前はその数だけ破壊効果が誘発するため「再生の盾」が複数回必要であった。改定後のルールでは接死が1つの場合と変わらない。 | ||
+ | *接死を持つパーマネントがダメージを与える前に戦場を離れた場合、改定前は戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されなかった。改定後は最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊される。 | ||
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+ | [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]はルール変更の理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/42a Magic 2010 Rules Changes]参照)。 | ||
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+ | ===基本セット2011での改定=== | ||
+ | 2回目の改定は、[[基本セット2011]]発売に伴う総合ルールの更新により行われた。現在のルールはこの時に改定されたルールである。 | ||
− | + | 戦闘ダメージの割り振りに関する例外が取り除かれるとともに、ダメージ割り振り時に接死持ちが1点でもダメージを与えたら致死ダメージとみなされるように変更された。 | |
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− | [[ | + | 詳細は[[#定義]]および[[#解説]]を参照。 |
==参考== | ==参考== |
2010年7月20日 (火) 11:41時点における版
接死/Deathtouchは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。
接死/Deathtouch | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.2 |
クリーチャー — エルフ(Elf) ならず者(Rogue)
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)
2/3定義
最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理によって破壊される。
接死を持つクリーチャーから0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに割り振られた場合、それはそのクリーチャーのタフネスにかかわらず致死ダメージであるとみなす。
解説
いわゆる「バジリスク能力」をキーワード化したもの。他のバジリスク能力との最大の違いは、能力の誘発や起動ではなく状況起因処理によって破壊されることである。
接死のルールは2回大きく改定されている。以前のルールは#旧ルールを参照。
ルール
- 接死により破壊されるルールは、戦闘ダメージに限らず、あらゆるダメージに適用される。
- ダメージがすべて軽減されてしまった場合、ダメージを与えたことにならないので、状況起因処理によって破壊されない。
- 接死を持つクリーチャーが戦闘に参加して戦闘ダメージを割り振る場合も、通常通りダメージ割り振り順を決め、それを守らなくてはならない。
- 接死を持つクリーチャーのダメージを1点以上割り振ると、それは致死ダメージであるとみなされるため、相手のタフネスに関係なく、次のダメージ割り振り順のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振れるようになる。
- 接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーが同時に致死ダメージを受けている場合、状況起因処理では1回の破壊として処理される。つまり、1回の再生で両方の条件による破壊を防げる。
- 破壊は状況起因処理として行われるため、ダメージを与えられてから破壊されるまでの間に対応して何かすることはできない。再生や生け贄などはダメージが与えられる前に行う必要がある。
- 接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。戦場にない接死を持つカードがダメージを与える場合にも破壊される(例:無私の浄霊者/Selfless Exorcistによって追放された接死持ちカードが与えるダメージ)。
- ダメージを与える前にそのオブジェクトが元の領域を離れていた場合、最後の情報が用いられる。
- 1つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。
旧ルール
最初のルール
未来予知で制定された当初は「このパーマネントがいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。」という誘発型能力であり、未来予知より前に登場した残酷な詐欺師/Cruel Deceiverと猛毒の牙/Venomous Fangsは、一時期、接死を用いたテキストに変更されていた(これらは2009年7月11日のオラクル更新で元に戻された)。
基本セット2010での改定
1回目の改定は、基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新により行われた。
基本セット2010での戦闘ダメージのルール変更により、可能な限り致死ダメージを割り振らなければいけなくなったが、それでは複数のクリーチャーにダメージを分割できないため、接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージは、例外的に変更前の割り振りルールが適用されるようになった。
また、誘発型能力ではなくなり、最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理によって破壊されようになった。
これにより、主に以下の点が変化した。
- 接死持ちから受けたダメージにより致死ダメージに達した場合、改定前はまず致死ダメージによる状況起因処理で破壊されたあと、接死の誘発型能力でもう一度破壊されていた。改定後はこの場合でも1回の破壊である。つまり、必要な「再生の盾」の数が2個から1個に減った。
- 複数の接死を持つ場合、改定前はその数だけ破壊効果が誘発するため「再生の盾」が複数回必要であった。改定後のルールでは接死が1つの場合と変わらない。
- 接死を持つパーマネントがダメージを与える前に戦場を離れた場合、改定前は戦場にいないので誘発型能力は誘発せず、破壊されなかった。改定後は最後の情報を参照するので、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは破壊される。
WotCはルール変更の理由として、旧ルールは致死ダメージと接死で2回再生する必要があるなど、不必要に直感的ではない問題を持っていたことを挙げている(→Magic 2010 Rules Changes参照)。
基本セット2011での改定
2回目の改定は、基本セット2011発売に伴う総合ルールの更新により行われた。現在のルールはこの時に改定されたルールである。
戦闘ダメージの割り振りに関する例外が取り除かれるとともに、ダメージ割り振り時に接死持ちが1点でもダメージを与えたら致死ダメージとみなされるように変更された。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.2 接死/Deathtouch
- 702.2a 接死は常在型能力である。
- 702.2b 最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを受けた、タフネスが0よりも大きいクリーチャーは、状況起因処理によって破壊される。rule 704 参照。
- 702.2c 0点でない戦闘ダメージが接死を持つ発生源によってクリーチャーに割り振られた場合、戦闘ダメージの割り振りが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーのタフネスによらず致死ダメージ として扱われる。rule 510.1c-d 参照。
- 702.2d 接死のルールは接死 ダメージを与えるオブジェクトがどの領域にあっても機能する。
- 702.2e 効果によってダメージを与える前にそのオブジェクトが領域を移動した場合、そのオブジェクトが接死を持つかどうかを決定するために最後の情報が用いられる。
- 702.2f 1つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。
- 702.2 接死/Deathtouch
- 702 キーワード能力