空虚自身/One with Nothing

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1[[マナ]]で自分の[[手札]]を0枚にする[[インスタント]]。何らかの形で[[コンボパーツ]]として使わなければ、ただの自殺[[カード]]である。[[スポイラーリスト|スポイラー]]登場当時は誰もが目を疑い、また[[レア]]だけにパックから出てくると誰もががっかりするという曰く付きの一品。
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1[[マナ]][[あなた|自分]][[手札]]をすべて[[捨てる]][[インスタント]]。むろん、何かと併用しなければ自殺行為である。
  
[[マッドネス]][[フラッシュバック]][[スレッショルド]][[デッキ]][[朽ちゆくインプ/Putrid Imp]]を持っていなければという限定的な条件ですら使う可能性はほぼない。普通に使うにはデメリットが大きすぎ、余程のことがない限りは使いたくない。
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[[暴勇]][[デッキ]]、[[マッドネス]]デッキといった手札を積極的に捨てるデッキや、[[フラッシュバック]]などの[[墓地]]利用デッキなど、この[[カード]]を活かせるデッキはいくらでも考えられる。しかし、下記のようにこれより優れたカードが色々と存在するため余程のことがない限りは使いたいものではなく、かなりの[[カスレア]]と評価せざるを得ない。
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;カードの例
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:同じ1マナ、[[インスタント・タイミング]]で捨てる枚数が調整可能
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:#[[朽ちゆくインプ/Putrid Imp]]([[黒]]の[[クリーチャー]]。再使用可能)
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:#[[聖なる儀式/Sacred Rites]]([[白]]のインスタント。[[タフネス]][[全体強化]])
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:#[[入門の儀式/Rites of Initiation]]([[赤]]のインスタント。[[パワー]]全体強化)
  
*[[神河ブロック]]を飛び越え、その周辺の時代を合わせてもなかなか無い[[カスレア]]。弱すぎて逆に一部で人気のあるカードでもある。
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しかし、[[プロツアーホノルル06]][[ハウリング・オウル]]対策として[[サイドボード]]に採用されたという実績を持つカードでもある。
*[[プレイヤー]]の手札を参照とするカード群に対しては対策カード足りうるかもしれない。具体的には[[初めて欲したもの、仇麻呂/Adamaro, First to Desire]]や[[血の誓い/Blood Oath]]対策。
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**実際に、[[プロツアーホノルル06]]では[[ハウリング・オウル]]対策としていくつかのデッキの[[サイドボード]]に採用された。
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また、上記のカードはいずれも[[モダン]]において使用不可であり、いまだモダンにて現実的な代替カードは存在していないのも事実である。そのため、[[マッドネス]]など「手札を捨てる」ことと相性のいいカードが出てくるたびににわかに注目され、そして忘れられる…ということが起こる。
*一瞬で[[暴勇]]になるため、組み合わせれば[[コンバット・トリック]]を狙える。もちろん、通常は同時に登場した補助カードを使ったほうが効率がいいだろう。同じ[[ブロック#format|ブロック]]にあれば[[リミテッド]]で使えたかも…。
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*対象を取らないので特にこれを使って悪さはできなかったが、呪文のコントロールを奪う[[徴用/Commandeer]]が登場したため、プレイされた徴用の対象を何らかの方法でこれに変更してやれば、手札をすべて捨てさせることができる。そんなシチュエーションは稀だろうが。
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*[[集団意識/Hive Mind]]との[[コンボ]]がたまに挙げられるが、[[機知の終わり/Wit's End]]や[[時間の滝/Temporal Cascade]]で事足りるため実用的とは言い難い。そもそも、[[契約]]とのコンボのほうがはるかに強力である。
*1マナの[[インスタント・タイミング]]で好きなカードを捨てられるカードは少ないが、色が違うとはいえ[[聖なる儀式/Sacred Rites]][[入門の儀式/Rites of Initiation]]との差は酷い。
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*[[Mystery Booster]]ではパロディとして[[One with Death (playtest)]]が登場した。
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*[[MTGアリーナ]]では[[2024年]][[エイプリル・フール]]記念に実装・配布された。[[ヒストリック]]において使用可能である。
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**ちなみに、日本語訳では「あなたの手札を捨てる。」ではなく「あなたの手札を捨てて下さい。」と丁寧語になっている誤訳がある。
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*[[Mark Rosewater]]をして悪いカード……否、「とても悪いカード」という評価を下している。一方で「有用なカードを作ろうとした失敗作ではなく、誰の目にも明らかに著しく弱すぎるデザインではあるが、特定のプレイヤー層、特に[[Timmy, Johnny, and Spike|超ジョニー]]が惹かれるようなカードとしてデザインした。」とも語っている。詳しくは[[#参考]]のリンク先の記事を参照。
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*テストカードであるが[[Command the Chaff (playtest)]]の{{Gatherer|id=476148}}に描かれている。ちなみに他に描かれているのは[[煙突のインプ/Chimney Imp]]と[[泥穴/Mudhole]]。これが何を意味するか、多くは語るまい。
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*[[Ben Bleiweiss]][[2004年]]に発表した[[18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Time|ワーストカードランキング]]はこのカード登場前のものなので選考対象外だったが、このカードがその時にあればランクイン間違いなしとも言われていた。しかし意外にも[[2022年]]の[[The 100 Worst Magic: The Gathering Cards Of All Time|ワーストカードランキング]]でも圏外だった。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[https://web.archive.org/web/20121023151751/http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr179 One With One With Nothing] ([[Making Magic]] [[2005年]]6月6日 [[Mark Rosewater]]著)
 
*[[カード個別評価:神河救済]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:神河救済]] - [[レア]]

2024年10月2日 (水) 00:32時点における最新版


One with Nothing / 空虚自身 (黒)
インスタント

あなたの手札を捨てる。


1マナ自分手札をすべて捨てるインスタント。むろん、何かと併用しなければ自殺行為である。

暴勇デッキマッドネスデッキといった手札を積極的に捨てるデッキや、フラッシュバックなどの墓地利用デッキなど、このカードを活かせるデッキはいくらでも考えられる。しかし、下記のようにこれより優れたカードが色々と存在するため余程のことがない限りは使いたいものではなく、かなりのカスレアと評価せざるを得ない。

カードの例
同じ1マナ、インスタント・タイミングで捨てる枚数が調整可能
  1. 朽ちゆくインプ/Putrid Impクリーチャー。再使用可能)
  2. 聖なる儀式/Sacred Ritesのインスタント。タフネス全体強化
  3. 入門の儀式/Rites of Initiationのインスタント。パワー全体強化)

しかし、プロツアーホノルル06ハウリング・オウル対策としてサイドボードに採用されたという実績を持つカードでもある。

また、上記のカードはいずれもモダンにおいて使用不可であり、いまだモダンにて現実的な代替カードは存在していないのも事実である。そのため、マッドネスなど「手札を捨てる」ことと相性のいいカードが出てくるたびににわかに注目され、そして忘れられる…ということが起こる。

[編集] 参考

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