消散
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
細 |
||
(3人の利用者による、間の3版が非表示) | |||
5行: | 5行: | ||
|登場セット=[[ネメシス]] | |登場セット=[[ネメシス]] | ||
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
− | |||
}} | }} | ||
− | '''消散'''/''Fading''は、[[ネメシス]]で登場した[[キーワード能力]]。これを持つ[[パーマネント]]が[[戦場に出る]]際に機能する[[常在型能力]]([[置換効果]])と、[[コントローラー]]の[[アップキープ・ステップ]]開始時に[[誘発]]する[[誘発型能力]] | + | '''消散'''(しょうさん)/''Fading''は、[[ネメシス]]で登場した[[キーワード能力]]。これを持つ[[パーマネント]]が[[戦場に出る]]際に機能する[[常在型能力]]([[置換効果]])と、[[コントローラー]]の[[アップキープ・ステップ]]開始時に[[誘発]]する[[誘発型能力]]からなる。 |
− | {{#card: | + | {{#card:Skyshroud Ridgeback}} |
==定義== | ==定義== | ||
16行: | 15行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | 消散を持つ[[パーマネント]] | + | 消散を持つ[[パーマネント]]には寿命があり、その引き換えとして強めに設定されている。「どうせ放っておけば死ぬ[[クリーチャー]]にわざわざカード1枚使って[[除去]]しない」という選択を取らせることにもなる一方、[[濃霧/Fog]]などの「時間稼ぎ」[[カード]]には弱い。 |
+ | |||
+ | [[消散カウンター]]を[[起動コスト]]とする[[起動型能力]]を持つカードもある。 | ||
[[次元の混乱]]では、これに似た機能のキーワード能力の[[消失]]が登場した。消失との機能の違いは[[消失#消散との相違点]]を参照のこと。 | [[次元の混乱]]では、これに似た機能のキーワード能力の[[消失]]が登場した。消失との機能の違いは[[消失#消散との相違点]]を参照のこと。 | ||
+ | |||
+ | *人気のあったカードが多く、[[ブラストダーム/Blastoderm]]や[[はじける子嚢/Saproling Burst]]、[[パララクスの波/Parallax Wave]]、[[からみつく鉄線/Tangle Wire]]が有名。[[エンチャント]]は前[[ウルザ・ブロック]]の[[補充]]を強化し[[スタンダード]]で活躍させる主要パーツにもなった。また、次の[[インベイジョン・ブロック]]では[[ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya]]を獲得し[[ファイアーズ]]を成立させ、これもまた活躍した。 | ||
+ | |||
+ | *[[時のらせん]]で復活させる予定であったが、[[待機]]と非常に似ている、待機と用いる[[カウンター (目印)|カウンター]]が異なる、「カウンターが置かれた状態で戦場に出る」メカニズムが2つあるのは混乱を招く、といった問題があったため、消散は次元の混乱に移され、最終的に消散のリメイク版である「消散2.0」こと消失が登場することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/utter-chaos-2007-01-15 Utter Chaos]([[Making Magic -マジック開発秘話-|Making Magic]] [[2007年]]1月15日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
===ルール=== | ===ルール=== | ||
− | *消失と違い、「消散カウンターがなくなったときに[[ | + | *消失と違い、「消散カウンターがなくなったときに[[生け贄に捧げる]]」ではないので注意。 |
*消散カウンターがあるにもかかわらず、生け贄に捧げるという選択をすることはできない。 | *消散カウンターがあるにもかかわらず、生け贄に捧げるという選択をすることはできない。 | ||
− | == | + | ==ストーリー== |
− | + | 消散を持つカードのほとんどは、[[ラース/Rath]]の[[パララクス/Parallax]]現象と関連している。詳細は[[パララクス/Parallax]]を参照。 | |
− | + | ||
− | + | ==脚注== | |
− | + | <references /> | |
==参考== | ==参考== |
2020年9月24日 (木) 17:39時点における最新版
消散/Fading | |
---|---|
種別 | 常在型能力、誘発型能力 |
登場セット | ネメシス |
CR | CR:702.32 |
消散(しょうさん)/Fadingは、ネメシスで登場したキーワード能力。これを持つパーマネントが戦場に出る際に機能する常在型能力(置換効果)と、コントローラーのアップキープ・ステップ開始時に誘発する誘発型能力からなる。
Skyshroud Ridgeback / スカイシュラウドのこぶ背獣 (緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)
クリーチャー — ビースト(Beast)
消散2(このクリーチャーは、その上に消散(fade)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)
2/3[編集] 定義
消散 N/Fading Nは以下の2つの能力を意味する。
- このパーマネントは、その上に消散カウンターがN個置かれた状態で戦場に出る。(常在型能力)
- あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントから消散カウンターを1個取り除く。消散カウンターを取り除けないなら、このパーマネントを生け贄に捧げる。(誘発型能力)
[編集] 解説
消散を持つパーマネントには寿命があり、その引き換えとして強めに設定されている。「どうせ放っておけば死ぬクリーチャーにわざわざカード1枚使って除去しない」という選択を取らせることにもなる一方、濃霧/Fogなどの「時間稼ぎ」カードには弱い。
消散カウンターを起動コストとする起動型能力を持つカードもある。
次元の混乱では、これに似た機能のキーワード能力の消失が登場した。消失との機能の違いは消失#消散との相違点を参照のこと。
- 人気のあったカードが多く、ブラストダーム/Blastodermやはじける子嚢/Saproling Burst、パララクスの波/Parallax Wave、からみつく鉄線/Tangle Wireが有名。エンチャントは前ウルザ・ブロックの補充を強化しスタンダードで活躍させる主要パーツにもなった。また、次のインベイジョン・ブロックではヤヴィマヤの火/Fires of Yavimayaを獲得しファイアーズを成立させ、これもまた活躍した。
- 時のらせんで復活させる予定であったが、待機と非常に似ている、待機と用いるカウンターが異なる、「カウンターが置かれた状態で戦場に出る」メカニズムが2つあるのは混乱を招く、といった問題があったため、消散は次元の混乱に移され、最終的に消散のリメイク版である「消散2.0」こと消失が登場することとなった[1]。
[編集] ルール
- 消失と違い、「消散カウンターがなくなったときに生け贄に捧げる」ではないので注意。
- 消散カウンターがあるにもかかわらず、生け贄に捧げるという選択をすることはできない。
[編集] ストーリー
消散を持つカードのほとんどは、ラース/Rathのパララクス/Parallax現象と関連している。詳細はパララクス/Parallaxを参照。
[編集] 脚注
- ↑ Utter Chaos(Making Magic 2007年1月15日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール