本文へ移動 ナビゲーションへ移動 検索へ移動

エルドレインの王権

提供: MTG Wiki
エルドレインの王権/Throne of Eldraine
シンボル 大釜の紋章
略号 ELD
コードネーム Archery
発売日 紙:2019年10月4日
M:TGA:2019年9月27日
セット枚数 全269種類+番外カード128種類

エルドレインの王権/Throne of Eldraineは、スタンダード用のエキスパンション。2019年10月4日発売。キャッチコピーは「伝説を描け/Tell Your Epic Tale」。

ストーリー

[編集]

アーサー王伝説とおとぎ話がモチーフの次元/Plane、エルドレイン/Eldraineを舞台とする。5つの宮廷に支えられた王国/The Realmの平和は、王の行方が分からなくなったことによって破られつつある。王家の跡継ぎ/The Royal Scionsであるローアン・ケンリス/Rowan Kenrithとウィル・ケンリス/Will Kenrithは、王を見つけるために妖精や怪物、荒々しい魔法が跋扈する僻境/The Wildsの探索へ向かう。

概要

[編集]

イニストラード・ブロック等と同じようにフレイバー先行でカードをデザインしたトップダウン・デザインのセット。アーサー王伝説の部分が中核を成しており、それを彩るのがおとぎ話の部分となっている。ここで言う「おとぎ話」とは、本やアニメ映画になっているようなヨーロッパ風のフォークロア(伝承)を指している。

  • おとぎ話をテーマとしたセットはMark Rosewaterが10年以上も実現を目指してきたものであったと語られている[1]。このことはセットの正式発表前から繰り返しコラムや各メディアでほのめかされてきていた[2][3]。

直前のラヴニカ/Ravnica三部作からの揺り返しとして単色を推奨しており、5色に対応した5つの宮廷に対してそれぞれの色に由来する美徳やメカニズムが設定されている。

宮廷 色 美徳 メカニズム
アーデンベイル/Ardenvale 白 忠誠(Loyalty) 他のクリーチャーを助ける
ヴァントレス/Vantress 青 知識(Knowledge) カードを引く、濾過、占術
ロークスワイン/Locthwain 黒 執念(Persistence) 破壊不能、墓地から戻す
エンバレス/Embereth 赤 勇気(Courage) 攻撃的、攻撃の推奨
ギャレンブリグ/Garenbrig 緑 強さ(Strength) サイズの大きさ、強化

新たなメカニズムとして、物語を内包したキャラクターを表す当事者カードが登場。文章欄が開いた本のようになっており、クリーチャーではなく左側のページ部分に書かれた出来事として唱えることができる。さらに出来事として解決された後にクリーチャーとしても唱えることが可能。すべての当事者カードにはショーケース・カードとしてまるで古書の挿絵のようなイラストとフレームの特別カードが存在し、これらは一定の確率でブースターパックから出現する。プロジェクト・ブースター・ファンも参照。

エルドレインの5つの宮廷の忠義へ殉ずることを表す能力語、一徹はコストとして同じ色マナを3つ以上支払うことで効果がより強力になる能力を示す。

おとぎ話に頻出する要素として食物・トークンが登場。生け贄に捧げることでライフを得るアーティファクト・トークンであり、これらを「食べる」ことで効果を発揮するカードも多数収録されている。さらにエルドレインの王権をテーマとした料理コンテストも開催された。写真とレシピをメールで送り、入賞すればDeluxe Collectionやプレミアム・カードセットが送られる[4]。

落葉樹メカニズムとして、混成カードと有色アーティファクトが登場。さらに伝説のクリーチャーがアンコモンにも収録されている。

アーサー王伝説をテーマとしたセットなだけに赤白黒を中心に騎士のタイプ的カードが収録されている。それに対するように王国の外の存在を表す「人間でない」クリーチャーへのタイプ的カードも収録されている。

新規サブタイプは多岐にわたり、クリーチャー・タイプとしてハツカネズミ、農民、邪術師が新登場し貴族が復活した。アーティファクト・タイプとして食物、呪文タイプとして出来事が登場した。

エルドレインの王権のリミテッド環境は、一徹や混成クァドラプルシンボルのアンコモンのサイクル、無色のアーティファクトの開封比の高さなどで単色を推奨するものとなっている。とはいえ他のセットと同様に2色の組み合わせでテーマを共有しているため、テーマに関するカードを集めた多色の戦略も可能。

色 テーマ
白青 アーティファクトとエンチャント
白黒 騎士、長期戦とリソース交換
青黒 自分と相手の墓地
青赤 セカンドドロー
黒赤 騎士、装備品
黒緑 食物
赤緑 人間でないクリーチャー
赤白 騎士、クリーチャーの横並べ
緑白 出来事
緑青 ランプ

プレイヤーがブースターパックを開封する楽しみを増やす目的として、ブースターパックからはプレミアム・カード以外にも特定の確率でイラスト違いのボーダーレス版プレインズウォーカーカードや特殊な枠のショーケース・カードが出現する。またラヴニカのギルドなどで販売された特定のテーマのカードのみが封入されたテーマ・ブースターパックや、拡張アート枠・カードやプレミアム・カードが封入されたコレクター・ブースターパックなどブースター商品のラインナップも増やしている。エルドレインの王権のブースターパックに封入される特殊な枠のカードは以下の通り;

拡張アート版プレインズウォーカー/Borderless Planeswalker[注釈 1]
Guilds of Ravnica Mythic Editionと同じ仕様の、ドラフト・ブースターから出るカードとは別イラストのプレインズウォーカー・カード。
ドラフト・ブースターにも一定の確率で封入される。
拡張アート枠/Extended-Art Frame
アルティメットマスターズのボックストッパー・カードと同じ仕様の拡張アート・カード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべてのレア・神話レアに存在する。
コレクター・ブースターにしか封入されない。
ショーケース・フレーム/Showcase Frame
セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。エルドレインの王権では出来事を持つクリーチャー・カードすべてに存在する。
ドラフト・ブースターにも一定の確率で封入されているが、「プレミアム・カードではないコモンのショーケース」はコレクター・ブースターにしか封入されない。これは製造工程の問題等によるものであり、将来的にはすべての稀少度のショーケースがドラフト・ブースターから出るようになるとMark Rosewaterは述べている[6]。

ドラフト・ブースターに封入される特別枠の確率は以下の通り[7];

  • 9パックに1枚の確率で、アンコモンのショーケース・カード。
  • 27パックに1枚の確率で、拡張アート版プレインズウォーカーかレアか神話レアのショーケース・カード。
  • 34パックに1枚の確率で、拡張アート版プレインズウォーカーかショーケース・カードのプレミアム・カード。

スタンダードでの禁止カード

[編集]

マジック:ザ・ギャザリング史上、セット単位ではミラディンと並んで最多となる合計6枚のスタンダード禁止カードを出してしまった。

開発部がデザインミスと自認したアーティファクト・土地のサイクルが数を稼いでいるミラディンと比べると、クリーチャー/プレインズウォーカー/インスタント/ソーサリー/エンチャント/アーティファクトと多様なカード・タイプのカード群が禁止の憂き目に遭い、それら同士がそこまで関連性の無い別メカニズムのカードという事実は、エルドレインの王権の禁止カードの特筆すべき点である。

また、ウルザ・ブロック、ミラディン、カラデシュなどアーティファクトシナジーが強いブロック・セットが歴代でも禁止カードを多く輩出してきた事を考えると、単色シナジーやタイプ的メインで出来事以外はそこまで新鋭の奇怪なデザインが無いのにもかかわらず、歴代最多のカードをスタンダード禁止リストに送り込んだこのエキスパンションは、かなり異質である。

さらに、これらの禁止カードを除いてなお、他のカードもカードパワーが全体的に高い。プレイデザインチームはオーコ禁止時のコラムで「(禁止カードを除けば)新しい標準の範囲内」「今後もこれくらいのレベル(を上限とする範囲内)に固定したい」と述べていた[12]が、その後も様々なカードがスタンダード環境のメタゲームを定義し続けた。その結果、翌年のデザイン演説においても、エルドレインの王権が強すぎたことが反省点に挙げられてしまった[13]。

イベント

[編集]

賞品はWPNプロモパックが店舗の裁量で配布される。マジック初心者体験会は開催頻度が多すぎるという店舗側からの意見を受けて、基本セットのシーズンのみに行われるようになった。

プレリリース

2019年9月27~29日に開催される。基本セットに引き続き店舗は金曜日昼間から開催することができる。

参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。

プレリリース・パックの内容は

ドラフト・ウィークエンド

2019年10月5日、6日に行われる。

マジック・ウィークエンド:ブロール

2019年10月26日、27日の間に開催される。ブロールのイベントとなる。

Magic: The Gathering Arenaはこのエキスパンションから正式ローンチされる。それを記念し、スタンダードで使えるすべてのカードを利用可能な構築イベント(未所持カードがあってもデッキを作成できる)が、期間限定・対戦回数限定で行われる[14]。

フェイのフェスティバル

2019年11月2日から開催されるイベント。5週に渡りカジュアルフォーマットで行う。報酬は出来事のショーケースフレームのスキン。

製品ラインナップ

[編集]
ドラフト・ブースター
ブースターパックの種類の増加を受け、従来の通常の15枚入りブースターパックの呼称がドラフト・ブースターに変更された(日本語版では「ブースターパック」表記。ゼンディカーの夜明けから「ドラフト・ブースター」表記になった)。ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でドラフト・ブースターのボックスを早期購入すると、BOX特典カードとして帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned Kingと、コレクター・ブースター1つが特典として配布される(配布数に限りあり)。
テーマ・ブースターパック(日本語版なし)
特定のテーマに沿ったカードのみが封入されたブースターパック。各色に対応した5種類の製品が存在し、その色のカードのみが下記の割合で封入されている。
  • レアか神話レア1枚
  • コモンかアンコモン34枚(10パックに1つはこの枠の1枚がレアか神話レアに置換される)
  • 広告カード1枚
コレクター・ブースターパック
主に拡張アートやプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。内容は下記の16枚。
  • 拡張アート版のレアか神話レア1枚(拡張アート・カードはコレクター・ブースターでしか入手できない)
  • プレミアム・カードのレアか神話レア1枚
  • プレミアム・カードのコモンかアンコモン9枚
  • 特別カード枠(ショーケース・フレームや拡張アート版プレインズウォーカー)カード3枚(プレミアム・カードではないコモンのショーケース・カードはコレクター・ブースターでしか入手できない。)
  • BOX特典カード、プレインズウォーカーデッキ専用カード、Brawl Deck専用カードのいずれか1枚
  • プレミアム・カード・トークン1枚
バンドル
以下の内容が封入された大型商品
Deluxe Collection(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストオンラインストア限定販売。
Holiday Gift Bundle(日本語版なし)
バンドルの内容にコレクターブースター1パックが追加され、外箱も新規イラストが使用された大型商品
プレインズウォーカーデッキ
Brawl Deck(日本語版なし)
ブロール用の構築済みデッキ。
日本語版は発売されない。

パッケージ・イラスト

[編集]

主な開発スタッフ

[編集]

その他のスタッフについてはThrone of Eldraine Creditsを参照。

公式特集ページ

[編集]

製品情報

[編集]

開発コラム

[編集]

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

Play Design - プレイ・デザイン・チームによるコラム。

その他。

広報

[編集]

背景設定

[編集]

動画

[編集]

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ↑ プロジェクト・ブースター・ファンのコラム中において、当初は「枠無しプレインズウォーカー」と訳されていたが、後日この名称に修正された。ゼンディカーの夜明け以降はボーダーレス版と訳されるようになる。

出典

[編集]
  1. ↑ さらなるこぼれ話:『エルドレインの王権』(Making Magic 2019年10月21日)
  2. ↑ それは「どこ」にある(Making Magic 2019年3月11日)
  3. ↑ こぼれ話:『灯争大戦』(Making Magic 2019年5月13日)
  4. ↑ The Great Eldraine Bake-Off/エルドレイン 自慢の手料理コンテスト(Daily MTG 2019年9月20日)
  5. ↑ Dominaria United States of Design, Part 1/『団結のドミナリア』デザイン演説 その1(Making Magic 2022年8月29日 Mark Rosewater著)
  6. ↑ The Problem with Making Your Kids Breakfast(Blogatog 2019年9月20日)
  7. ↑ 動画記事:「プロジェクト・ブースターファン」の説明(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク 2019年8月20日)
  8. ↑ November 18, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年11月18日 禁止制限告知(Daily MTG 2019年11月19日)
  9. ↑ June 1, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年6月1日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年6月1日)
  10. ↑ August 3, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年8月3日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年8月3日)
  11. ↑ October 12, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年10月12日 禁止制限告知(Daily MTG 2020年10月12日)
  12. ↑ Play Design Lessons Learned/プレイデザインの教訓(Feature 2019年11月18日 Bryan Hawley著)
  13. ↑ デザイン演説2021(Making Magic 2021年8月16日)
  14. ↑ MTGアリーナ:ゲーム更新情報(2019年9月)(Daily MTG 2019年9月21日)
  15. ↑ @wizards_magic(マジック英語公式Twitter 2019年9月14日)

参考

[編集]