本文へ移動 ナビゲーションへ移動 検索へ移動

コモン

提供: MTG Wiki

コモン(Common)とは、最も低い稀少度、またその稀少度に属するカードのことである。"Common"は「ありふれた」の意。

概要

[編集]

エキスパンション・シンボルの色は、一部の例外[1][2]を除き黒。基本セット2015以降のカード枠における稀少度の略号は「C」。原則として、14枚入りのプレイ・ブースター1つにつき最低6枚封入されている。

その名の通り、開封時にもっとも多く含まれているカード群であり、もっとも入手しやすいカードといえる。しかし侮るなかれ、シンプルゆえにデッキの根幹を支える必須パーツや汎用性の高いサポートパーツとなることが多く、時にはレアに比肩するカードパワーによってトーナメントで広く活躍するものも珍しくない。

また入手のしやすさや馴染みやすさから、初心者入門などの媒体で出番が多くなりやすい。比較的シンプルな効果のものが多いという特徴も手伝い、いろいろなカードの代表格として扱われることが多い(例えば火力と言えばショック/Shock、コンバット・トリックと言えば巨大化/Giant Growth、というように)。またそこから派生して、マスコット的・ミーム的な人気を博すカードも少なくない(灰色熊/Grizzly Bears、甲鱗のワーム/Scaled Wurm、さまようもの/Wandering Ones、アメーバの変わり身/Amoeboid Changelingなど)。

  • 15枚入りのドラフト・ブースターにおいては、1つにつき10または11枚封入されていた。
  • ドラフト・ブースターにおいては、1セットごとの種類数はコモンの方がアンコモンより多かった。一方、プレイ・ブースターではコモン専用のスロットが減ったため種類数は逆転しているが、パックからコモン/アンコモンの特定のカードが出る比率はドラフト・ブースターとほぼ変わらない。
    • また、プレイ・ブースターではレア以上の開封比が(1パックで最大4枚に)上がっているため、それらに対抗できるようにドラフト・ブースター時よりも平均的なカードパワーが上がっている。

コモンの基準

[編集]

基本的に単純で標準的なカードで構成される。そのため、ルール文章の長いカード、複雑な処理を行ったり与えたりするカードなどは極力含まれない傾向にある。また、その出やすさ(入手しやすさ)からリミテッドの基本戦術を形成するため、X火力のようなリミテッドで支配的になってしまうカードも除外されている。

  • デザイン・チームはセットをデザインするに際し、まずコモンのカードからデザインし始める[3][4]。
    • Mark Rosewaterは常々、「コモンに存在しないテーマはテーマではない」と述べている[5][6]。
      • もっとも、ここで言う「コモン」は「十分に開封比の高い存在」という意味。ドミナリアなど、特殊な封入率を使うことにより、コモンを使わずにこれをクリアすることもある[7]。

コモンと多色カード

[編集]
(混成カードでない)多色カード
多色カードはテンペスト・ブロックまで原則としてアンコモン以上であり、2020年~2025年の本流のセットでも同様の傾向がみられる。
一方でインベイジョン・ブロックでは初の多色コモンが登場した。以後ラヴニカ・ブロックなど色の組み合わせをテーマとした陣営セットでは多色コモンが登場することが多い。
極めつけは全カードが多色であるアラーラ再誕で、コモンも例外ではないため60枚と最多である。
コモンの混成カード
コモンの混成カードは多色をテーマとしたラヴニカ・ブロックに収録された。色をテーマとしたシャドウムーア・ブロックで大量に登場したが、後年では問題があったと振り返られている。その後も色の組み合わせをテーマとしたカード・セットではリミテッド向けとおぼしきコモンの混成カードが定期的に登場しており、特にピック2・ドラフトが導入されたマーベル スパイダーマン以降はコンスタントに収録されている。
コモンの多色土地
コモンの多色土地は少なく、自身がタップインするものやタップインフェッチランドが大半で、アンタップインするのはフィルターランドや条件を満たした13ランド等わずかしかない。
初心者やカジュアルプレイヤーが2色デッキを組みやすくするため、基本セット2019にはタップインデュアルランドの10枚サイクルが、基本セット2020以降にはゲインランドの10枚サイクルが再録された。
サイクルをなす物はドラフト用ブースターパックでは基本土地のスロットから出現することも多い(変則的な稀少度)。また、新規プレイヤーへデッキ構築を促進することを目的としたファウンデーションズStarter Collectionでは、レア土地の他にギルド門の10枚サイクルすべてが収録された。

稀少度の変更

[編集]

現在のパワーバランスや以前の活躍を考慮して、再録時に過去のアンコモンがコモンへ移行することがある(例:炎の壁/Wall of Fire、今わの際/Last Breathなど)。中にはレアからアンコモンを飛ばしてコモンに移行することもある(例:サルタリーの使者/Soltari Emissary、野生の末裔/Scion of the Wild)。これらは総じて「コモン落ち」と呼ばれる。

また逆に、活躍した過去のコモンがアンコモンに移行することもある(例:怨恨/Rancor、忘却の輪/Oblivion Ringなど)。陥没孔/Sinkholeやイス卿の迷路/Maze of Ithなどはマスターズ・エディション シリーズでアンコモンを飛ばしてレアに移行した。

これらの変更は特にリミテッドへの影響を調整するものだが、コモン落ちはパウパーにも多大な影響を与える。特にスタンダードを経由しないサプリメント・セットではコモンといえども侮れないカードパワーになることがある(暴走の先導/Lead the Stampede、喪心/Cast Downなど)。

強力なコモンカードの例

[編集]

太字は禁止カード・制限カード指定の経験があるものである。詳細は各カードの個別評価を参照。

その他

[編集]

脚注

[編集]
  1. ↑ マスターズ25thやドミナリアなど、いくつかのエキスパンション・シンボルはデザインの都合上、コモンの色は「白」になっている。
  2. ↑ Odds & Ends: Dominaria, Part 1/こぼれ話:『ドミナリア』 その1(Making Magic 2018年5月14日 Mark Rosewater著)
  3. ↑ Nuts & Bolts: Filling In the Design Skeleton/基本根本:デザインの骨格を埋めよう(Making Magic 2011年2月28日 Mark Rosewater著)
  4. ↑ Nuts & Bolts: Higher Rarities/「基本根本」:より高いレアリティ(Making Magic 2012年2月27日 Mark Rosewater著)
  5. ↑ New World Order/新世界秩序(Making Magic 2011年12月5日 Mark Rosewater著)
  6. ↑ Common Knowledge/コモンの常識(Making Magic 2011年4月18日 Mark Rosewater著)
  7. ↑ Odds & Ends: Dominaria, Part 2/こぼれ話:『ドミナリア』 その2(Making Magic 2018年5月28日 Mark Rosewater著)

参考

[編集]