群れの笛吹き男/Piper of the Swarm
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クリーチャー — 人間(Human) 邪術師(Warlock)
あなたがコントロールしているネズミ(Rat)は威迫を持つ。
(1)(黒),(T):黒の1/1のネズミ・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(2)(黒)(黒),(T),ネズミ3体を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とし、それのコントロールを得る。
トークンを毎ターン生成でき、ネズミの数が揃えば制限のないコントロール奪取も可能と、2マナのクリーチャーとは思えない優れたボードコントロール性能を持つ。一方でどちらもマナを必要とするタップ能力であるためテンポや打点の面では遅さが目立ち、構築で活躍するのは難しいタイプのシステムクリーチャー。ネズミに威迫を持たせる常在型能力も持つが、ほとんどのネズミは1/1~2/2程度であり威迫を生かしづらいため、このカードを軸にネズミのタイプ的デッキを組ませるほどの動機にはなりえないだろう。最後のライフ数点をネズミの攻撃で押し切る時に役立つ程度。
除去が少なくクリーチャー戦が主体となるリミテッドではボムレアのひとつ。
[編集] 開発秘話
モチーフは、ドイツの伝承であり童話にもなっている『ハーメルンの笛吹き男』。ネズミに悩まされていたハーメルンの街に一人の男が現れ、笛を吹いて街じゅうのネズミを集めてみせた。しかし住民たちが約束した報酬を払わなかったため、男は笛を吹いて街じゅうの子供たちを集めて共に去り、二度と帰ってこなかった。
ネズミ・トークンを毎ターン生成する能力と、ネズミ3体を生け贄にクリーチャーのコントロールを奪う能力を持つ点は最初から変わっていない(黒はコントロール奪取の3種色であり、このカードはまさに相応しい機会だと考えられた)。展望デザインでは、前者はあなたのアップキープの開始時に誘発する誘発型能力で、後者の起動コストにはマナもタップも不要だった。セット・デザインにおいて、どちらもマナとタップを必要とする起動型能力に変更され、ネズミに威迫を付与する常在型能力が追加された[2]。
- エルドレイン/Eldraineへの回帰セットであるエルドレインの森では、同様のモチーフが黒赤のアーキタイプとなっており、伝説のクリーチャーである大群の笛吹き、トーテンタンズ/Totentanz, Swarm Piperをはじめとしたカード群が登場している。
[編集] 脚注
- ↑ Throne of Eldraine Promos/『エルドレインの王権』のプロモ(Card Preview 2019年9月20日 Chris Gleeson著)
- ↑ Eldraine Check, Part 3/エルドレイン・チェック その3(Making Magic 2019年10月7日 Mark Rosewater著)