水晶の靴/Crystal Slipper
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アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/+0の修整を受け速攻を持つ。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、これをそれにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
履いた喜びで戦場という名の舞踏会に駆けだしたくなる美しい靴。
稲妻のすね当て/Lightning Greavesから続く速攻付与軽量装備品の系譜のひとつで、これは赤の有色アーティファクトになりパワー修整のみ行う。1マナ足すだけで後続のクリーチャーが速攻持ちと化すのは魅力的だが、除去耐性や回避能力を与えていた過去の亜種と比べると軽さを考慮しても少々地味。追加のマナが不要な跳ね橋/Crashing Drawbridgeや野生の律動/Rhythm of the Wildと同居していることもあり、構築での採用は難しいところ。
リミテッドでは手に入りやすいコモンの装備品というだけで悪くなく、後続に次々と付け替えながらテンポよく攻撃し続けることができ、アグロ志向なデッキと相性が良い。回避能力持ち、先制攻撃持ちと組み合わせるのは勿論のこと、アーティファクトをコントロールしていると強化されるカード群と組み合わせるのも有効。羽ばたき狐/Flutterfoxなどは良い相方になるだろう。貴重なジンジャーブルート/Gingerbrute対策にもなるので、多用するデッキを見かけた際にはサイドボードから投入することも考えられる。
- 後に、1マナ軽い上位互換のブーツ・オヴ・スピード/Boots of Speedが登場。
- 英語名の"Slipper"は、軟らかい素材で出来た室内履き、いわゆるスリッパを想像するが、この場合は「床の上を滑り踊る(スリップする)ための舞踏会用の靴」のことを指す。日本で語られるシンデレラでは外履きの靴である"Shoe"と区別されず単に「靴」と訳されることが多いが、楠山正雄や川端康成などが翻訳した版では室内履きであることを汲んで「上靴」と訳されている。
- アーティストのHoward LyonのTwitterにて、イラストのメイキング動画が公開されている。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
エルドレインの王権のコモンの装備品サイクル。各色に1枚ずつ存在する有色アーティファクト。
- 輝く鎧/Shining Armor
- 潮流のマントル/Mantle of Tides
- 巨人の串/Giant's Skewer
- 水晶の靴/Crystal Slipper
- 薔薇棘の矛槍/Rosethorn Halberd
[編集] 開発秘話
モチーフは、ペロー版の童話『シンデレラ』に登場する「ガラスの靴」[1]。城の舞踏会にて、魔法が解ける午前零時の鐘に焦ったシンデレラは、去り際にガラスの靴を落としてしまい、王子はそれを手掛かりにシンデレラを捜す。
原作において何ら魔法的な性質を持っていない「ガラスの靴」のカード化は難しく、ときどき脱げ落ちる装備品を試したが、うまくいかなかった。最終的に、パワー強化と速攻を与える、単なる魔法の履物として扱うことになった[2]。
[編集] 脚注
- ↑ Eldraine or Shine/何があってもエルドレイン(Making Magic 2019年9月9日 Mark Rosewater著)
- ↑ Eldraine Check, Part 1/エルドレイン・チェック その1(Making Magic 2019年9月23日 Mark Rosewater著)