幽体の船乗り/Spectral Sailor
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クリーチャー — スピリット(Spirit) 海賊(Pirate)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
(3)(青):カードを1枚引く。
瞬速・飛行、さらにドローエンジン内蔵と1マナながら非常に多芸なスピリット・海賊。
1マナかつ瞬速ということで出す際の隙が無いも同然であり、飛行でクロックを刻み、余ったマナを手軽に活用できるドローの起動型能力によって中盤以降も腐ることがない、アンコモンらしからぬカードパワーを持つ1枚。
基本セット2020登場時のスタンダードでは塩水生まれの殺し屋/Brineborn Cutthroat共々、登場早々から青単テンポやシミック・フラッシュに採用されている。青単テンポでは1ターン目に呪文貫き/Spell Pierceを構えつつクリーチャーを出せるようになる、見張りによる消散/Lookout's Dispersalの実用化、苦しみがちなマナフラッド対策になると様々な点に影響を与え、時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerの登場後低調だった青単テンポの復権に貢献した。
パイオニアではスピリットデッキにおける1マナ帯を支える戦力として、霊廟の放浪者/Mausoleum Wandererや隆盛するスピリット/Ascendant Spiritと共に4枚フル投入される。
モダンのスピリットデッキにおいても、稀に採用されていることがある。
リミテッドでもドロー能力の恩恵が大きく非常に優秀だが、複数体並んでも旨味が少なく、あくまで他のカードを引くことでしか状況を打破できないので積みすぎには多少注意が必要。
ファウンデーションズで塩水生まれの殺し屋と共に再録。登場時の団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期のスタンダードでは塩水生まれの殺し屋がカードパワー不足と見られる一方、1マナかつマナフラッド受けになる強みは変わらずディミーア・ミッドレンジに1枚挿しされる場合がある。
- 基本セット2020版は、フレイバー・テキストの発言者がベケット/Beckettであることから、イクサラン/Ixalanの個体であることが伺える。イクサラン・ブロックまでの時点では、イクサラン次元/Planeに生息する数少ないスピリットの1体であった(これ以外では吸血鬼の亡霊/Vampire Revenantのみ)。現在ではイクサラン:失われし洞窟にてスピリット仲間が多数増えている。
「こんなあくどい海に長いこといれば、幽霊の一人や二人は船に取り憑くだろうね。」― 鉄面提督ベケット(出典:基本セット2020)
- ジャンプスタート2022版においては藤ちょこがイラストを手掛けており、セーラー服を着た美少女の幽霊として描かれている。カードプレビューは藤ちょこ自身のTwitterアカウントにて行われ、新製品のカードプレビューとしては異例のリツイート数およびいいね数を記録するなど大きな反響を呼んだ[1]が、従来のマジックの世界観から大きくかけ離れた雰囲気のイラストやフレイバーテキストにはマジックプレイヤーの間でも賛否が分かれた。
「この船に取り憑いてもいいでしょうか、船長?」(出典:ジャンプスタート2022)
[編集] 脚注
- ↑ 藤ちょこ Twitter (2022年11月11日)
[編集] 参考
- カード個別評価:ファウンデーションズ - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2020 - アンコモン
- カード個別評価:ジャンプスタート2022 - アンコモン
- カード個別評価:Jumpstart - アンコモン
- カード個別評価:Jumpstart: Historic Horizons - アンコモン