アイレンクラッグ/The Irencrag
提供:MTG Wiki
伝説のアーティファクト
(T):(◇)を加える。
伝説のクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、「アイレンクラッグは《英雄の遺産、エヴァーフレイム/Everflame, Heroes' Legacy》という名前の伝説の装備品(Equipment)アーティファクトになる。」を選んでもよい。そうしたなら、これは装備(3)と「装備しているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。」を得、他のすべての能力を失う。
刺さっている剣を伝説のクリーチャーが抜き取ることで装備品となる伝説のアーティファクト。
クリーチャーでないマナ・アーティファクトとしては、2マナのアンタップインかつマナ能力に制約がないのは近年の本流のセットにおいて貴重。具体的には2010年の永遠溢れの杯/Everflowing Chalice以来、パイオニアで使用できるカードとしては初となる。とはいえ無色マナしか出せず伝説のため重ね張りができないので、使い勝手はかつてのタリスマンや印鑑には及ばない。
装備品としては設置コストが軽くなったヴァルショクの戦具/Vulshok Battlegear相当の性能。装備先は特に伝説のクリーチャーである必要はない。
基本的に序盤はマナ・アーティファクトとして使いつつ、本命の伝説のクリーチャーを出したところで装備品に変化させる形。装備品になった後は位相が関係無くなるので、これ自身から出したマナを伝説のクリーチャーを唱えるために使えて無駄が無い。(ただし抜くだけでは装備できず、伝説のクリーチャーとは別に装備コストはしっかり支払う必要がある。)
リミテッド基準では装備品として悪くない性能なのだが、エルドレインの森に収録された伝説のクリーチャーは多色カードかレア以上にしか存在せず、これ自体がレアとあって揃えるのが難しめ。最低限のマナ・アーティファクトとして使えはするので完全に無駄にはならないが、ピックすべきかどうかはそれまでのピックとも相談して考えるべきだろう。
登場直後のスタンダードではゴルガリ・ミッドレンジに1枚程度挿されることがあった。その後もなるべく早く4マナ出せるようになりたいデッキで採用されることがある。マナ・アーティファクトとしての利用が主で装備品として活躍する機会は少なく、そもそも伝説のクリーチャーが0枚で自力では絶対にエヴァーフレイムにできないデッキにも入っている例がある。
統率者戦でも軽いマナ・アーティファクトが欲しいデッキで使われる。統率者は基本的に伝説のクリーチャーなので、望むなら安定してエヴァーフレイムにできる。
[編集] ルール
- 伝説のクリーチャーが戦場に出たときに、誘発型能力により装備品になることを選択すると、アイレンクラッグが持つマナ能力は失われる。
- 能力を失うのはアイレンクラッグ自身であり、英雄の遺産、エヴァーフレイムを装備しているクリーチャーではない。
- 名前が変わるので、装備品になった後にあなたが2枚目のアイレンクラッグを出してもレジェンド・ルールは適用されない。
- もちろん「英雄の遺産、エヴァーフレイム」を複数コントロールすることになれば、片方が墓地に置かれることになる。
- 伝説のクリーチャーが同時に複数戦場に出た場合、能力が複数回誘発するが、解決するたびに他の能力を失わせるので+3/+3修整を与える能力が累積することはない。
[編集] ストーリー
アイレンクラッグ/Irencragはエンバレス/Emberethの宮廷の遺物。
詳細はエンバレス/Embereth#遺物を参照。


