エンバレス/Embereth
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- アーデンベイル/Ardenvale(白)
- ヴァントレス/Vantress(青)
- ロークスワイン/Locthwain(黒)
- エンバレス/Embereth(赤)
- ギャレンブリグ/Garenbrig(緑)
エンバレス/Emberethは、エルドレイン/Eldraineの五つの宮廷の一つ。
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[編集] 概要
赤の宮廷。勇気/Courageを最も重要な美徳とする。紋章は菱形と三本の槍(イラスト)。
王国/The Realm中の貴族は「エンバレス城/Castle Embereth」と言うかもしれないが、自分の目で見たことのある人は誰でも、エンバレスを真の城と呼ぶことを怠るだろう。実際、エンバレスを故郷とする騎士たちは、その誤った呼び名に含み笑いを漏らす。その地の住人にとって、エンバレスとは周囲に広がる自由都市全体を指し、一方で誰かが城と呼ぶ大規模な複合トーナメント施設はその真の名で知られている――燃焦苑/The Burning Yardだ。
燃焦苑は競技場、訓練室、観覧席の大規模な集合体であり、馬上槍試合、レスリング、馬上の乱戦、一対一の戦闘、アーチェリー、その他の武術を目玉とする終わりのないトーナメントを開催している。それは王国中に知られた、敬愛される目的地であり、五つの宮廷すべてから騎士が(あるいは騎士志願者が)この地を訪れ、自分が競技に勝てるかどうかを見定める。参加は、それを申し込むだけの勇気ある者すべてに認められている。
- 名前の由来は「燃えさし」を意味する"Ember"と思われる。
[編集] 美徳
エンバレスの騎士は勇気こそが最高の美徳であると信じている。勇気を持たずに為したことは何であれ、真の美徳とは見なせないからだ。勇気がなければ、誰も新しいことに挑んだり、技術を向上させたりすることはできないだろう。しかし心に勇気があれば、どんな挑戦も大きすぎるということはない。
恐怖と憶病は勇気の敵であり、したがってエンバレスの騎士は恐怖を克服しようと努めている。彼らは賢明にも、恐怖から真に逃れることは不可能であると知っており、その代わりに恐怖は最も価値のある道具であると教えている。空虚な勇気は自分を殺す簡単な方法だが、真の勇気は恐怖という贈り物を達成のための動機として用いる方法を知ることである。エンバレスの騎士はしばしば、最初のアイレンクラッグの騎士であるイアンセ/Iantheの言葉を引用する――「恐怖とは、敵が自分の槍にかかるに値することを確認させてくれるものなのだ。」
[編集] 騎士
エンバレスの騎士は楽観的なことで有名で、正面から向き合えばどんなことでも達成できると固く信じている。彼らは社交的で自信に満ちており、常に新たな経験に挑むことに前向きであるが、特に長生きするわけではない。勇気を示すため、エンバレスの騎士は盾を持ち歩かず、敵の壊れた盾を自らの鎧に組み込むことも多い。
エンバレスの騎士は、最も恐ろしい挑戦こそが最も打ち克つ価値のあるものだと信じており、不合理なほどに危険な探索に興味をそそられる。そのためエンバレスの騎士は、弱き心を挫けさせる超自然的な危険に向き合うことに特に熟練している。彼らは怪物的な脅威と戦うことに加え、自身の個人的な恐怖を克服するための探索にも取り組む。騎士は、子供の頃に自分を脅かしたフェアリーや、母親を連れ去った魔女や、恋人の家に座って押し潰した巨人を探し出して討つかもしれない。
[編集] 遺物
燃焦苑はアイレンクラッグ/The Irencragのそばに築かれている――火山の熱で輝く巨大な岩石だ(イラスト)。エンバレスの騎士となるためには、志願者はまずその赤熱する表面が呼び起こす恐怖に向き合い、巨石に自らの剣を突き立てなければならない。真の勇気があるならば、その者は剣を引き抜くことができる。だが憶病であったり恐怖心に邪魔されたりすれば、剣はアイレンクラッグに刺さったままとなる。
エンバレスの騎士が言うところによると、アイレンクラッグは志願する騎士にその者だけが聞こえる声で話しかけ、しばしば勇気を試すためにその者を嘲る。伝説によれば、この嘲りこそがイアンセを発奮させて、その石を剣で貫いた最初の者にさせたのだという。ときどき、アイレンクラッグが特に価値ある騎士を見つけると、それはその者の剣に伝説的な名前を授け、永遠に続くその力を吹き込む。
アイレンクラッグから力を引き出す魔道士は、その潜在力を最大限に振るうために自らの感情を活用しなければならない。これはしばしば炎の魔法として現れるが、エンバレスの魔法のより稀な形は「怖術/Phobomancy」、すなわち恐怖を活用する力だ。騎士は戦いの最中に魔法で自らの恐怖心を集中へと変換する、あるいは恐怖を用いて敵を精神的に参らせ気力を奪うことができる。
[編集] 統治者
エンバレスはただ一人の統治者の代わりに、騎士と貴族階級で構成される評議会の統治機構を持っている。特に貴族はその怒りっぽさと燃えるような情熱で評判であり、これは燃焦苑で「表に出て戦う」個人的な諍いの頻度にも反映されている。貴族内のどんな小さな個人的論争でさえも、競技や戦闘で解決される。そのような競技が命に関わることは滅多になく、すべての参加者は論争の最終的な解決策としてその結果を快く受け入れる。結果として、恨みがいつまでもくすぶり続けることは滅多になく、評議会のほとんどの手続きは実際に礼儀正しく行われる。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
- エルドレインの王権
- エンバレスの宝剣/Embercleave(日本語版のみ)、エンバレスの聖騎士/Embereth Paladin、エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker、エンバレス城/Castle Embereth
- エルドレインの王権 Brawl Deck
- エンバレスの空焼き/Embereth Skyblazer
- エルドレインの森
- エンバレスの猛火/Embereth Blaze、エンバレスの古参兵/Embereth Veteran
- エルドレインの森統率者デッキ
- エンバレスの宮廷/Court of Embereth
[編集] フレイバー・テキストに登場
- エルドレインの王権
- 馬上槍試合/Joust、鋼爪の槍/Steelclaw Lance、馬上槍の練習台/Jousting Dummy、エンバレス城/Castle Embereth
- エルドレインの森
- 炎心の決闘者/Heartflame Duelist
- おとぎ話
- 追い討ち/Aggravated Assault
[編集] 登場作品・登場記事
- Throne of Eldraine: The Wildered Quest(小説)
- Planeswalkers Guide to Eldraine/プレインズウォーカーのためのエルドレイン案内(Feature 2019年10月31日 Chris Mooney著)