なりすましの壁/Wall of Stolen Identity
提供:MTG Wiki
Wall of Stolen Identity / なりすましの壁 (3)(青)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter) 壁(Wall)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter) 壁(Wall)
あなたはなりすましの壁を、それの他のタイプに加えて壁(Wall)であり防衛を持つことを除き、戦場にあるクリーチャー1体のコピーとして戦場に出してもよい。そうしたとき、コピー元のクリーチャーをタップし、あなたがなりすましの壁をコントロールし続けているかぎり、それはそれのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
0/0壁でもあるクローン/Clone。防衛がつく代わり、コピー元のクリーチャーをタップしてアンタップ制限を与える。
擬似除去によって敵クリーチャーを無力化できる一方、自身も防衛を持つため攻撃に回ることはできない。この性質から、クローンの亜種の中でも特にコピーするクリーチャーの向き不向きがはっきり分かれるカードと言える。
まず防衛がついてきてしまうため、戦闘向きのクリーチャーをコピーしてアタッカーを増やすという用途には根本的に向かない。擬似除去がついているため味方クリーチャーをコピーするのにはますます向かない。戦闘要員に使う際は、閉所恐怖症/Claustrophobiaの変形として「敵アタッカー1体を擬似除去しつつこちらにブロッカーを1体用意する」という形になるだろう。ローリング・ストーンズ/Rolling Stonesを用いた壁アグロを組むならばこの限りではないが。
システムクリーチャーを狙うのは有効な手である。擬似除去の効果は、タップ能力を持つクリーチャーに対しては有効である一方、常在型能力などで「そこにいるだけで仕事をする」タイプのシステムクリーチャーにはあまりないので、敵クリーチャーをコピーするなら前者、味方クリーチャーなら後者を選ぶとよいだろう。
[編集] ルール
- コピーの基本的なルールについてはクローン/Cloneを参照。
- 壁であり防衛を持つことはコピー効果の一部であるため、コピー可能な値となる。他のクリーチャーが何かのコピーであるなりすましの壁をコピーしたなら、壁であることと防衛もコピーされる。
- クリーチャー化している非クリーチャー・パーマネントをコピーした場合、防衛は追加されるが壁のサブタイプは追加されない。その後クリーチャー化しても壁ではない(CR:205.3d)。
- 「そうしたとき、コピー元のクリーチャーをタップし~」以降は誘発型能力である。あなたがなりすましの壁をクリーチャーのコピーにすることを選んだなら誘発し、なりすましの壁自身かそれを戦場に出した呪文や能力の解決後にスタックに置かれる。
- タップする能力の解決前になりすましの壁が戦場を離れたなら、コピー元のクリーチャーはタップされるが通常通りアンタップする。
- コピー元のクリーチャーがクリーチャー化している非クリーチャー・パーマネントで、後でクリーチャーでなくなっても、それはなりすましの壁が戦場にある限りアンタップしない(CR:700.7)。
- タップする以降の誘発型能力の部分は、コピーする常在型能力(置換効果)の部分と関連している能力である。前者は、すべての継続的効果を適用した後でまだその能力のを持っている場合にのみ誘発する。(CR:707.9g)
- なりすましの壁で別のなりすましの壁をコピーし、コピーで得た能力でさらになりすましの壁をコピー、と繰り返しても、コピーのたびに以前の能力は失われるため最終的に能力は1つ(1組)しか持っていないことになる。誘発するのはこの能力1つだけであるため、1体で複数のクリーチャーをタップするような状況にはならない。