移し変え効果

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'''移し変え効果'''/''Redirection Effect''とは、[[置換効果]]の一種。'''移し替え'''とも。
 
'''移し変え効果'''/''Redirection Effect''とは、[[置換効果]]の一種。'''移し替え'''とも。
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==解説==
 
==解説==
[[ダメージ]]が前者([[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]や[[プレイヤー]])に与えられる場合、代わりに後者へ与えるという[[効果]]がある。これは置換効果によって処理される。[[置換効果]]も参照。
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[[ダメージ]]が前者([[クリーチャー]]や[[プレインズウォーカー]]や[[バトル]]や[[プレイヤー]])に与えられる場合、代わりに後者へ与えるという[[効果]]がある。これは置換効果によって処理される。[[置換効果]]も参照。
  
前者と後者のいずれかが[[戦場]]や[[ゲーム]]を離れていたり、ダメージを与えられることのない[[パーマネント・タイプ]]になっていた場合、何も起こらない。
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前者と後者のいずれかが[[戦場]]や[[ゲーム]]を離れていたり、ダメージを与えられることのない[[パーマネント・タイプ]]になっていた場合、移し変え効果は何もしない。
  
 
==旧ルール==
 
==旧ルール==
  
 
===移し変え===
 
===移し変え===
かつて[[コーのダメージ移し変え能力]]などは、「[[移し変え]]る」という[[テンプレート]]を使用していた。「移し変え」は廃語になり、置換効果の一種である「移し変え効果」によって処理されることとなった。
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かつて[[コーのダメージ移し変え能力]]などは、「[[移し変え]]る」という[[テンプレート]]を使用していた。「移し変え」は[[廃語]]になり、置換効果の一種である「移し変え効果」によって処理されることとなった。
  
 
===プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルール===
 
===プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルール===
[[2007年]]10月の[[ローウィン]]にて[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)]]が登場して以来、[[2018年]]4月の[[ドミナリア]]発売に伴って[[総合ルール]]が変更されるまで、以下のルールがあった。[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)#旧ルール]]も参照。
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[[2007年]]10月の[[ローウィン]]にて[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]が登場して以来、[[2018年]]4月の[[ドミナリア]]発売に伴って[[総合ルール]]が変更されるまで、以下のルールが存在した。[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)#旧ルール|プレインズウォーカー]]の項も参照。
  
 
*プレインズウォーカーを[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているプレイヤーに、'''対戦相手である'''他のプレイヤーがコントロールする[[発生源]]が[[戦闘]]以外でダメージを与える場合、その発生源のコントローラーはプレイヤーではなくプレインズウォーカーにダメージを与えることを選んでもよい。これは置換効果である。
 
*プレインズウォーカーを[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているプレイヤーに、'''対戦相手である'''他のプレイヤーがコントロールする[[発生源]]が[[戦闘]]以外でダメージを与える場合、その発生源のコントローラーはプレイヤーではなくプレインズウォーカーにダメージを与えることを選んでもよい。これは置換効果である。
**あなたが[[ショック/Shock]]を、プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーを対象に唱える場合、ショックが与えるダメージをプレインズウォーカーに与えることを選んでもよい。そうした場合、ショックからプレインズウォーカーに2点のダメージを与えることになる。
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**あなたが[[ショック/Shock]](当時のオラクルでは「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とし、2点のダメージを与える」)を、プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーを対象に唱える場合、[[解決]]に際しショックが与えるダメージをプレインズウォーカーに与えることを選んでもよい。そうした場合、ショックからプレインズウォーカーに2点のダメージを与えることになる。
***ショックの[[解決]]に際しダメージを与えるときにプレインズウォーカーに代わりに与えるのであって、ショックを[[唱える]]際の[[対象]]はプレイヤーであり、プレインズウォーカーに与えるという宣言も必要ない。ショックに対して[[打ち消す|カウンター]]を行う時点では対戦相手がどちらにダメージを与えるのかは判明していない。
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***ショックの解決に際しダメージを与えるときにプレインズウォーカーに代わりに与えるのであって、ショックを[[唱える]]際の[[対象]]はプレイヤーであり、プレインズウォーカーに与えるという宣言も必要ない。ショックに対して[[打ち消す|カウンター]]を行う時点では対戦相手がどちらにダメージを与えるのかは判明していない。
 
***逆に、あなたが唱えた[[地震/Earthquake]]などがあなたに与えるダメージは、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることはできない。
 
***逆に、あなたが唱えた[[地震/Earthquake]]などがあなたに与えるダメージは、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることはできない。
 
**[[双頭巨人戦]]でのダメージの割り振りの際、あるプレイヤーに与えるダメージを他の[[チームメイト]]がコントロールするプレインズウォーカーに与えることはできない。
 
**[[双頭巨人戦]]でのダメージの割り振りの際、あるプレイヤーに与えるダメージを他の[[チームメイト]]がコントロールするプレインズウォーカーに与えることはできない。
*[[ショック/Shock]]などの直接的なダメージは、プレインズウォーカーに移し変えられる前に[[軽減]]することが可能だが、[[戦闘ダメージ]]の場合は直接プレインズウォーカーに与えられるため、プレイヤーへのダメージ軽減でそのダメージを防ぐことはできない。そのため、[[物語の円/Story Circle]]のような軽減系の[[カード]]を使うときは注意が必要だった。
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*ショックなどの直接的なダメージは、プレインズウォーカーに移し変えられる前に[[軽減]]することが可能だが、[[戦闘ダメージ]]の場合は直接プレインズウォーカーに与えられるため、プレイヤーへのダメージ軽減でそのダメージを防ぐことはできなかった。
  
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====廃止に伴って挙動が変化したカードの例====
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;弱体化したカードの例
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*対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まるカード([[突然の衝撃/Sudden Impact]]など)や対象を取らずにプレイヤーにダメージを与えるカード([[地震/Earthquake]]など)でプレインズウォーカーへダメージを与えることができなくなった。
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*プレイヤーへのダメージを軽減するカード([[防御円]]など)でプレインズウォーカーを[[火力]]から守ることができなくなった。
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*プレイヤーに[[被覆]]や[[呪禁]]や[[プロテクション]]などを与えるカード([[象牙の仮面/Ivory Mask]]など)でプレインズウォーカーを火力から守ることができなくなった。
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*プレイヤーとプレインズウォーカーが別々の対象になったことで、一部のカードが弱体化した([[消しえる火/Quenchable Fire]]など)。
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;強化されたカードの例
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*プレインズウォーカーに被覆や呪禁やプロテクションなどを与えるカード([[献身的な世話人/Devoted Caretaker]]など)で火力から守れるようになった。
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*プレイヤーとプレインズウォーカーが別々の対象になったことで、一部のカードが強化された([[ドカーン!/Kaboom!]]など)。
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*[[置換効果]]でなくなったことで、一部のカードが強化された([[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath]]など)。
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*自分のコントロールするプレインズウォーカーにダメージを与えやすくなった。[[忠誠度]]を能動的に減らせることに意義があるカード([[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]など)が使いやすくなった。
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==参考==
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*[[Veteran Bodyguard]] - ダメージをこれ自身へ移し替えるクリーチャーのリスト
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*[[最下層民/Pariah]] - ダメージを[[対象]]クリーチャーへ移し変えるカードのリスト
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*[[ダメージ反射/Reflect Damage]] - ダメージを[[対戦相手]]に移し変えられるカードのリスト
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*[[置換効果]]
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*[[ルーリング]]
 
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2023年11月23日 (木) 21:38時点における最新版

移し変え効果/Redirection Effectとは、置換効果の一種。移し替えとも。


Palisade Giant / 矢来の巨人 (4)(白)(白)
クリーチャー — 巨人(Giant) 兵士(Soldier)

あなたやあなたがコントロールする他のパーマネントに与えられるすべてのダメージは、代わりに矢来の巨人に与えられる。

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目次

[編集] 解説

ダメージが前者(クリーチャープレインズウォーカーバトルプレイヤー)に与えられる場合、代わりに後者へ与えるという効果がある。これは置換効果によって処理される。置換効果も参照。

前者と後者のいずれかが戦場ゲームを離れていたり、ダメージを与えられることのないパーマネント・タイプになっていた場合、移し変え効果は何もしない。

[編集] 旧ルール

[編集] 移し変え

かつてコーのダメージ移し変え能力などは、「移し変える」というテンプレートを使用していた。「移し変え」は廃語になり、置換効果の一種である「移し変え効果」によって処理されることとなった。

[編集] プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルール

2007年10月のローウィンにてプレインズウォーカーが登場して以来、2018年4月のドミナリア発売に伴って総合ルールが変更されるまで、以下のルールが存在した。プレインズウォーカーの項も参照。

  • プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーに、対戦相手である他のプレイヤーがコントロールする発生源戦闘以外でダメージを与える場合、その発生源のコントローラーはプレイヤーではなくプレインズウォーカーにダメージを与えることを選んでもよい。これは置換効果である。
    • あなたがショック/Shock(当時のオラクルでは「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とし、2点のダメージを与える」)を、プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーを対象に唱える場合、解決に際しショックが与えるダメージをプレインズウォーカーに与えることを選んでもよい。そうした場合、ショックからプレインズウォーカーに2点のダメージを与えることになる。
      • ショックの解決に際しダメージを与えるときにプレインズウォーカーに代わりに与えるのであって、ショックを唱える際の対象はプレイヤーであり、プレインズウォーカーに与えるという宣言も必要ない。ショックに対してカウンターを行う時点では対戦相手がどちらにダメージを与えるのかは判明していない。
      • 逆に、あなたが唱えた地震/Earthquakeなどがあなたに与えるダメージは、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに移し変えることはできない。
    • 双頭巨人戦でのダメージの割り振りの際、あるプレイヤーに与えるダメージを他のチームメイトがコントロールするプレインズウォーカーに与えることはできない。
  • ショックなどの直接的なダメージは、プレインズウォーカーに移し変えられる前に軽減することが可能だが、戦闘ダメージの場合は直接プレインズウォーカーに与えられるため、プレイヤーへのダメージ軽減でそのダメージを防ぐことはできなかった。

[編集] 廃止に伴って挙動が変化したカードの例

弱体化したカードの例
  • 対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まるカード(突然の衝撃/Sudden Impactなど)や対象を取らずにプレイヤーにダメージを与えるカード(地震/Earthquakeなど)でプレインズウォーカーへダメージを与えることができなくなった。
  • プレイヤーへのダメージを軽減するカード(防御円など)でプレインズウォーカーを火力から守ることができなくなった。
  • プレイヤーに被覆呪禁プロテクションなどを与えるカード(象牙の仮面/Ivory Maskなど)でプレインズウォーカーを火力から守ることができなくなった。
  • プレイヤーとプレインズウォーカーが別々の対象になったことで、一部のカードが弱体化した(消しえる火/Quenchable Fireなど)。
強化されたカードの例

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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