ラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)

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[[ラヴニカ/Ravnica]]出身の[[人間]]男性の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]。
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[[ラヴニカ/Ravnica]]出身の[[人間]]男性の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]。{{Gatherer|id=369630}}
  
 
[[イゼット団/The Izzet]]の[[ギルド魔道士]]。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターの[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]にすら隠していた<ref>RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One</ref>。
 
[[イゼット団/The Izzet]]の[[ギルド魔道士]]。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターの[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]にすら隠していた<ref>RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One</ref>。
 
彼は[[青]]と[[赤]]の[[マナ]]に列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。
 
彼は[[青]]と[[赤]]の[[マナ]]に列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。
*ブロック小説「The Secretist」やクリエイティブチームの[[Doug Beyer]]によると、ラルは一つの次元に縛られているニヴ=ミゼットのことを侮りつつも自分の才能を認めてもらいたいと思っており、ニヴ=ミゼットの注目を受ける[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン]]に嫉妬し敵意を向けている様子。<ref>[http://dougbeyermtg.tumblr.com/post/60913660340/ A Voice for Vorthos]</ref>
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*ブロック小説「The Secretist」やクリエイティブチームの[[Doug Beyer]]によると、ラルは一つの[[次元/Plane]]に縛られているニヴ=ミゼットのことを侮りつつも自分の才能を認めてもらいたいと思っており、ニヴ=ミゼットの注目を受ける[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン]]に嫉妬し敵意を向けている様子。<ref>[http://dougbeyermtg.tumblr.com/post/60913660340/ A Voice for Vorthos]</ref>
  
*初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「<B>元</B>イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列ではギルド体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。
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*初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「<B>元</B>イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列では[[ギルド/Guild]]体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。
  
 
==経歴==
 
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ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark|プレインズウォーカーの灯]]に目覚めてからのラルは故郷の[[次元/Plane]]に縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。
 
ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark|プレインズウォーカーの灯]]に目覚めてからのラルは故郷の[[次元/Plane]]に縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。
  
彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]の調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼットの優位性を大いに得た。しかしミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|精神魔道士]]を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした[[奇魔]]の[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon|メーレク/Melek]]を選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。
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彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である[[暗黙の迷路/The Implicit Maze]]の調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼット団の優位性を大いに得た。しかしミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|精神魔道士]]を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした[[奇魔]]の[[イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon|メーレク/Melek]]を選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。
  
 
そして迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、迷路の賞品である大いなる力を手に入れニヴ=ミゼットを含む全ての者へに己の価値を認めさせることだった。
 
そして迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、迷路の賞品である大いなる力を手に入れニヴ=ミゼットを含む全ての者へに己の価値を認めさせることだった。
  
ラルはイゼット門付近で件の精神魔導師…ジェイスを待ち受け、互いにプレインズウォーカーであることを知る。ラヴニカとイゼット団のためにも争わずに道を開けるようにジェイスに諭されるものの、同じプレインズウォーカーの存在は脅威であり取り除かねばならないとして一蹴した。そして後から現れた[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]の前でジェイスの本性――この世界の者ではないことを間接的に暴き、彼女へとジェイスが真実を告白するように仕向けた。ジェイスに長年偽られていたことを知ったイマーラが去った後、ラルとジェイスは交戦状態になる。しかしラルにとって想定外なのは、全ての迷路走者に迷路を走破させる必要のあったジェイスは、イゼット代表である彼を殺すつもりはないという事だった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかずジェイスを取り逃がしてしまった。
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ラルは[[イゼットのギルド門/Izzet Guildgate|イゼット門]]付近で件の精神魔導師…ジェイスを待ち受け、互いにプレインズウォーカーであることを知る。ラヴニカとイゼット団のためにも争わずに道を開けるようにジェイスに諭されるものの、同じプレインズウォーカーの存在は脅威であり取り除かねばならないとして一蹴した。そして後から現れた[[イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)|イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris]]の前でジェイスの本性――この世界の者ではないことを間接的に暴き、彼女へとジェイスが真実を告白するように仕向けた。ジェイスに長年偽られていたことを知ったイマーラが去った後、ラルとジェイスは交戦状態になる。しかしラルにとって想定外なのは、全ての迷路走者に迷路を走破させる必要のあったジェイスは、イゼット代表である彼を殺すつもりはないという事だった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかずジェイスを取り逃がしてしまった。
  
 
ラルは迷路の終着点、アゾール公会広場/Forum of Azorに最初に到着したが、そこでは何も起こらなかった。やがて集まった全ての迷路走者たちは、迷路の賞を求めてジェイスの静止に耳を貸さずに争い始めた。しかしそれは[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind|ラザーヴ/Lazav]]による煽動であった。このまま争いが続けば、アゾール/Azorが最終手段として残した[[至高の評決/Supreme Verdict]]が下され第10地区は消滅する…ジェイスは自らの精神感応能力を使って走者全ての精神を互いに接続し、彼らの信念・知識・見聞を共有させた。
 
ラルは迷路の終着点、アゾール公会広場/Forum of Azorに最初に到着したが、そこでは何も起こらなかった。やがて集まった全ての迷路走者たちは、迷路の賞を求めてジェイスの静止に耳を貸さずに争い始めた。しかしそれは[[ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind|ラザーヴ/Lazav]]による煽動であった。このまま争いが続けば、アゾール/Azorが最終手段として残した[[至高の評決/Supreme Verdict]]が下され第10地区は消滅する…ジェイスは自らの精神感応能力を使って走者全ての精神を互いに接続し、彼らの信念・知識・見聞を共有させた。
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全てのギルド走者の間に協調がもたらされたことにより評決は回避された。広場にはニヴ=ミゼットが現れて[[ギルドパクト/Guildpact]]の復活を宣言した……これこそが迷路の賞品であった。ニヴ=ミゼットは演壇に立つジェイスと何事かを確認するかのような問答を交わし、飛び去っていった。一体何が起こったのかいまいち理解できずに訝しむラルに、[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]]代表の[[第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth|ラヴィニア/Lavinia]]が囁いた。
 
全てのギルド走者の間に協調がもたらされたことにより評決は回避された。広場にはニヴ=ミゼットが現れて[[ギルドパクト/Guildpact]]の復活を宣言した……これこそが迷路の賞品であった。ニヴ=ミゼットは演壇に立つジェイスと何事かを確認するかのような問答を交わし、飛び去っていった。一体何が起こったのかいまいち理解できずに訝しむラルに、[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]]代表の[[第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth|ラヴィニア/Lavinia]]が囁いた。
  
''「[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|彼]]がギルドパクトよ(He is the Guildpact,)」''
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''「[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|彼]]がギルドパクトよ(He is the Guildpact.)」''
  
 
==登場==
 
==登場==

2014年2月14日 (金) 06:30時点における版

ラル・ザレック/Ral Zarekラヴニカへの回帰ブロックのキャラクター。初登場はコンピューターゲームMagic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012」。ドラゴンの迷路ラル・ザレック/Ral Zarekでカード化された。

目次

解説

ラヴニカ/Ravnica出身の人間男性のプレインズウォーカー/Planeswalkerイラスト

イゼット団/The Izzetギルド魔道士。しかし、彼は自分がプレインズウォーカーであることをギルドマスターのニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetにすら隠していた[1]。 彼はマナに列しており、そのパワーは嵐に伴う風、水、雷などによって増幅される。危険を好む大胆不敵なその性分の代償に、彼は何度も命を落としかけた。聡明であるが野心が高く、実験の遂行のためならば助手たちの命をも顧みない。己の才能に対する非常に強い自負と自己顕示欲を持ち、周囲から過小評価を受けていると感じて激しい欲求不満を抱いている。

  • ブロック小説「The Secretist」やクリエイティブチームのDoug Beyerによると、ラルは一つの次元/Planeに縛られているニヴ=ミゼットのことを侮りつつも自分の才能を認めてもらいたいと思っており、ニヴ=ミゼットの注目を受けるジェイス・ベレレンに嫉妬し敵意を向けている様子。[2]
  • 初出のゲーム、「Duels of the Planeswalkers 2012」によると「イゼット団」と紹介されているが、当時の時系列ではギルド/Guild体制が崩壊していたということなのか、今後ギルドを離れるのかは現時点では不明。

経歴

ラヴニカへの回帰ブロック、The Secretist

ラル・ザレックはイゼット団の狂気じみた独創性に強く惹かれていた。雪や嵐を操る魔法の研究に打ち込み、その才能と恐れを知らぬ果敢な性格によって彼はギルドの出世街道を猛進した。プレインズウォーカーの灯に目覚めてからのラルは故郷の次元/Planeに縛られることはなかったが、それでも彼はギルド体制が復興した時にはラヴニカへと戻りギルドのために献身した。

彼の働きと才能を認めたニヴ=ミゼットは、彼を重要な研究対象である暗黙の迷路/The Implicit Mazeの調査責任者に任命し、ラルと研究チームはその後の迷路の謎を解明する計画においてのイゼット団の優位性を大いに得た。しかしミゼットは調査途中で彼を呼び出し、ミゼットの精神から迷路の秘密を盗み出した精神魔道士を探すように命じた。そして実際に迷路の謎を追う代表となる迷路走者にラルではなく、その目的のために創りだした奇魔メーレク/Melekを選んだ。己こそ代表に相応しいと自負していたラルは大いに憤慨し、命じられた迷路レースの準備をこなしつつも虎視眈々と成り変わる機会を伺うことにした。

そして迷路競争開催当日、憤り激しいラルは開始直前にメーレクを殺害し、自らがイゼット団の迷路走者であることを高らかに宣言した。彼の目的は、迷路の賞品である大いなる力を手に入れニヴ=ミゼットを含む全ての者へに己の価値を認めさせることだった。

ラルはイゼット門付近で件の精神魔導師…ジェイスを待ち受け、互いにプレインズウォーカーであることを知る。ラヴニカとイゼット団のためにも争わずに道を開けるようにジェイスに諭されるものの、同じプレインズウォーカーの存在は脅威であり取り除かねばならないとして一蹴した。そして後から現れたイマーラ・タンドリス/Emmara Tandrisの前でジェイスの本性――この世界の者ではないことを間接的に暴き、彼女へとジェイスが真実を告白するように仕向けた。ジェイスに長年偽られていたことを知ったイマーラが去った後、ラルとジェイスは交戦状態になる。しかしラルにとって想定外なのは、全ての迷路走者に迷路を走破させる必要のあったジェイスは、イゼット代表である彼を殺すつもりはないという事だった。ラルは途中で入れ替わった幻影に気づかずジェイスを取り逃がしてしまった。

ラルは迷路の終着点、アゾール公会広場/Forum of Azorに最初に到着したが、そこでは何も起こらなかった。やがて集まった全ての迷路走者たちは、迷路の賞を求めてジェイスの静止に耳を貸さずに争い始めた。しかしそれはラザーヴ/Lazavによる煽動であった。このまま争いが続けば、アゾール/Azorが最終手段として残した至高の評決/Supreme Verdictが下され第10地区は消滅する…ジェイスは自らの精神感応能力を使って走者全ての精神を互いに接続し、彼らの信念・知識・見聞を共有させた。

全てのギルド走者の間に協調がもたらされたことにより評決は回避された。広場にはニヴ=ミゼットが現れてギルドパクト/Guildpactの復活を宣言した……これこそが迷路の賞品であった。ニヴ=ミゼットは演壇に立つジェイスと何事かを確認するかのような問答を交わし、飛び去っていった。一体何が起こったのかいまいち理解できずに訝しむラルに、アゾリウス代表のラヴィニア/Laviniaが囁いた。

がギルドパクトよ(He is the Guildpact.)」

登場

登場カード

イラストに登場

イゼットvsゴルガリ
予言の稲妻/Prophetic Bolt
ギルド門侵犯
誘導稲妻/Homing Lightning
ドラゴンの迷路
天才の煽り/Blast of Genius

フレイバー・テキストに登場

ギルド門侵犯
誘導稲妻/Homing Lightning湿った墓/Watery Grave
ドラゴンの迷路
天才の煽り/Blast of Genius

登場作品・登場記事

脚注

  1. RETURN TO RAVNICA Player's Guide、Return to Ravnica: The Secretist, Part One
  2. A Voice for Vorthos

参考

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