樹上の草食獣/Arboreal Grazer
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クリーチャー — ナマケモノ(Sloth) ビースト(Beast)
到達
樹上の草食獣が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札から土地カード1枚をタップ状態で戦場に出してもよい。
ETB能力で手札から土地を戦場に出せる、タフネス偏重の軽量ナマケモノ・ビースト。
エルフの開拓者/Elvish Pioneerの変種なのだが、基本土地に限定されていた先達と違いあらゆる土地に対応しており、多色デッキに採用できるようになっている。マナ・クリーチャーではないが序盤の展開を加速させることが可能で、除去されても増やした土地が戦場に残る点では、登場時のスタンダードで同居するラノワールのエルフ/Llanowar Elvesよりも安定していると言える。一方で自身からマナを出せず、引いた土地の枚数以上にマナを増やすことはできないという欠点もある。
1マナ0/3到達と攻撃能力が皆無な代わりに壁役としての性能は高く、赤単スライや青単テンポ等の小型クリーチャー主体のデッキに対する防壁として有用。機会は少ないが、防衛持ちではないので攻撃にも参加できる。
後に登場した変容とも好相性で、多くの場合3マナがギミックの初動となるので1→3マナのジャンプアップが噛み合っており、かつマナ・クリーチャーと異なり戦場に出た時点で仕事が終わっており、到達も与えられるため変容の種としての適性も高い。
- 蔦の壁/Wall of Vinesの上位互換。
- 印刷時のクリーチャー・タイプはビーストのみだったが、2024年3月のオラクル更新でナマケモノのタイプを獲得。
フォーマットごとの活躍
マナでなく土地の数自体が重要となりやすいターボランド戦略と相性が良く、登場時のスタンダードではターボゲート、スケープシフトの最序盤を支えている。稀にだがシミック・ネクサスでも採用されている。ローテーション後は金のガチョウ/Gilded Gooseというライバルが登場したが、食物シナジーを用いない場合はこちらが使われる、あるいは併用されることも多く、ティムール再生やバント・ランプ等で採用される。
パイオニアにおいては睡蓮の原野コンボに採用され、コンボ成立を1ターン早めることに貢献している。
モダンにおいても、同じく土地の数が重要なスケープシフトやタイタン・フィールド、アミュレット・タイタンで採用されることがある。
タイムレスでも死者の原野デッキで採用され、類似性能を持つ竹林の神/Kami of Bamboo Grovesとともに最序盤のマナ加速を担っている[1]。
リミテッドでも序盤の展開を早めつつエイヴンの永遠衆/Aven Eternalなど主要なコモンの飛行持ちを止めることができるため守りに役立つ。特にプレインズウォーカーを多めに確保した低速な戦略を取るなら、プレインズウォーカーをいち早く出させ、そのプレインズウォーカーをしっかり守ってくれるありがたい存在となる。
脚注
- ↑ Timeless Mono-Green Field of the Dead(MTG Arena Zone)