サイキックペーパー/Psychic Paper
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アーティファクト — 装備品(Equipment)
サイキックペーパーがクリーチャー1体についた状態になるに際し、クリーチャー・カードの名前1つとクリーチャー・タイプ1つを選ぶ。
装備しているクリーチャーは護法(1)を持ち、それはブロックされず、それの名前とクリーチャー・タイプは最後に選ばれた名前とクリーチャー・タイプである。
装備(2)
クリーチャーの名前とクリーチャー・タイプを自由に変更できる装備品。護法とブロックされない効果もある。
アンブロッカブルを作りつつ、ちょっとした除去耐性を与える装備品と考えると囁き絹の外套/Whispersilk Cloakに近い。比較すると設置のコストが軽くなり、被覆が護法になったことであなた自身の呪文や能力を妨害しなくなった一方、除去耐性としての信頼度は少し低下した形。こちらを軸にする場合は元と同様、強力だが回避能力を持たないサボタージュ能力持ちと組み合わせる使い方が基本運用。
さらにルーン刻みの鍾乳石/Runed Stalactiteとスパイ道具/Spy Kitを合わせた様な機能を併せ持つ。1度に1つの名前とタイプしか与えられないのでパーティー達成や独占市場/Cornered Marketロックの様な真似はできないが、目当ての指定が1つで済む大抵のコンボでは支障はない。元々の名前とタイプが無くなるので、同じ伝説のクリーチャーを2体並べたり、不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowedや変容などのクリーチャー・タイプが枷になっている能力を誤魔化せるのも差別点。
ルール
- 名前とタイプを選ぶ能力は、サイキックペーパーが何にもついてない状態からクリーチャーについたり、他のクリーチャーにつけかえる際に機能する。装備能力で既にサイキックペーパーがついているクリーチャーを対象にしても、それは「つける」イベントが発生しない(CR:701.3b)ため名前やタイプを選び直すことはできない。
- クリーチャー・タイプ以外のサブタイプは指定できない。食物などのアーティファクト・タイプや、「伝説の」などの特殊タイプは不適当である。
- プレイヤーが指定できるのは、オラクルに存在するクリーチャー・カードの名前だけである(CR:201.4)。それ以外の名前は指定できない。
ストーリー
サイキック・ペーパーはタイムロードの技術で作られたドクターの道具。新シリーズのシーズン1第2話「地球の終わり」で初登場。字幕版では「見せたい物が写る紙」にサイキック・ペーパーの振り仮名が当てられている。提示するとその場で必要な書類や身分証などが書かれているように錯覚させることができる。 ただしウィリアム・シェイクスピアのような感受性の高い人間や、訓練を受けたトーチウッドの職員、一部のエイリアンには効かない。また、ドクターも提示するまではどんな内容が書かれているかあまりわかっておらず、相手のリアクションを見てから「そうだそうだ」と追随するような場面もある。方法は不明だが通信機能があるらしく、フェイス・オブ・ボー/The Face of Boeやリヴァー・ソング/River Songなど一部の特殊な能力を持った者は、離れた場所からサイキックペーパーに直接メッセージを浮かび上がらせることが出来た。
グレアム・オブライエン/Graham O'Brienとライアン・シンクレア/Ryan Sinclairが13代目ドクターと別れる際に、ドクターを地球で支援するグループを作る構想を語ったため、ドクターは餞別としてサイキック・ペーパーを渡した。悪用しようと思えばいくらでもできてしまう道具だが、二人の善良さを深く信頼している故の行動といえる。
カードデザインはサイキック・ペーパーを使った時の視聴者から見たおかしさを再現できるように設計されている。 例えば「ラノワールのエルフ/Llanowar Elves」を指定してクリーチャータイプは「マーフォーク」を指定することは可能であるが、明らかに怪しいのにも関わらずチェックを通過してしまう(ブロックされない)。これは明らかに時代にそぐわない身なりや風貌にもかかわらず、この道具ひとつであちこちに入り込んでいくドクターとコンパニオンのおかしさを表現している。