力線
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力線(Leyline)とは、ギルドパクトで初登場したエンチャントの総称。基本セット2011以降、複数のカード・セットで再登場している(→#該当カード)。
Leyline of the Void / 虚空の力線 (2)(黒)(黒)
エンチャント
エンチャント
虚空の力線があなたのゲーム開始時の手札にあるなら、これが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
カードがいずこかから対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
これら力線がゲーム開始時の手札にあったなら、そのうち望む枚数を戦場に出した状態でゲームを開始することができる。
[編集] ルール
- 「ゲーム開始時の手札」とは、これ以上マリガンしないことを選び、その後の手順を完了した手札である。詳細はゲーム開始時の手札の項を参照。
- よって、力線を戦場に出してからマリガンすることはできないし、マリガンを行っていても力線を戦場に出すことは可能である。
- 力線を選んで戦場に出す行動はターンの進行順に行う。
- 具体的には、全員のマリガンが完了してから、まず最初にターンを開始するプレイヤーが好きな数の力線を戦場に出す(または何も出さないことを決める)。ターン進行順に各プレイヤーが同様の選択をしていき、全員が終わったら最初のターンが始まる。
- この方法で戦場に出た力線は呪文として唱えられていないため、打ち消すことはできない。
- 力線はゲーム開始時に既に戦場に出ており、ターン開始時にコントロールしているため、召喚酔いは解けている状態である。そのためクリーチャー化すれば1ターン目から攻撃に参加できる。
- ゲーム開始時の手札に5枚の力線、セラの聖域/Serra's Sanctum、オパール色の輝き/Opalescenceで1ターンキルも可能(レイラインズ)。
[編集] 開発秘話
- もともと基本セット2011ではすべての力線が新規カードとなる予定であったが、黒の力線にふさわしい効果の決定は難航を極めた。やがてリード・デベロッパーのErik Lauerは「車輪の再発明をやめる」、つまり虚空の力線こそが黒の力線として完璧なものであるとし、再録する決断に至ることとなる[1]。
- 基本セット2020でも再登場した。力線のデザインが難しいこともあり、新規カードは2枚のみとなった[2]。
[編集] 該当カード
いずれもマナ総量4のエンチャント。カルロフ邸殺人事件のギルドパクトの力線/Leyline of the Guildpactを除き、単色のダブルシンボルで各色のサイクルを成す。
[編集] ギルドパクト
ギルドパクトの力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。
- 弱者の力線/Leyline of the Meek
- 不同の力線/Leyline of Singularity
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 稲妻の力線/Leyline of Lightning
- 生命の力線/Leyline of Lifeforce
[編集] 基本セット2011
基本セット2011の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。
- 神聖の力線/Leyline of Sanctity
- 予期の力線/Leyline of Anticipation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 処罰の力線/Leyline of Punishment
- 活力の力線/Leyline of Vitality
虚空の力線/Leyline of the Voidのみ再録で、それ以外は新規カード。
このセットの力線のイラストは、基本土地のイラストを元にしている(→Target: Face(Internet Archive)/顔、顔を狙う (Internet Archive)参照)。
[編集] 基本セット2020
基本セット2020の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。3枚が再録で2枚が新規カード。稀少度はレア。
- 神聖の力線/Leyline of Sanctity
- 予期の力線/Leyline of Anticipation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 発火の力線/Leyline of Combustion
- 豊穣の力線/Leyline of Abundance
[編集] カルロフ邸殺人事件
[編集] ダスクモーン:戦慄の館
ダスクモーン:戦慄の館の力線サイクル。ゲーム開始時の手札にあると直接戦場に出せるエンチャント。稀少度はレア。
- 希望の力線/Leyline of Hope
- 変貌の力線/Leyline of Transformation
- 虚空の力線/Leyline of the Void
- 残響の力線/Leyline of Resonance
- 変異の力線/Leyline of Mutation
[編集] 脚注
- ↑ My Favorite Things About Magic 2011/基本セット2011のお気に入り (Internet Archive)(Latest Developments 2010年7月9日 Tom LaPille著)
- ↑ Core Than Meets the Eye/目に見えるよりもっと『基本』(Making Magic 2019年6月24日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
- Guildpact's Leyline Cycle(Arcana 2006年1月24日)
- 総合ルール用語集:初期手札 (Wisdom Guild)
- ゲーム開始時の手札
- カードの俗称
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 103 ゲームの始め方
- 103.5 各プレイヤーは自分の初期手札枚数に等しい枚数のカードを引く。初期手札枚数は通常7枚である(ただし効果によって初期手札枚数が変わることがある)。最初の手札が満足できるものでなかったプレイヤーは、マリガンを行うことができる。まず、開始プレイヤーがマリガンを行うかどうかを決め、その後、ターン順に各プレイヤーが同様の選択を行う。全プレイヤーが選択を終えた後、マリガンすることを選んだプレイヤーは同時にマリガンを行う。マリガンとは、自分の手札のカードを自分のライブラリーの中に混ぜて切り直し、初期手札枚数に等しい枚数の新しい手札を引き、そしてそのカードのうちそのプレイヤーがマリガンした回数に等しい枚数を好きな順番で自分のライブラリーの一番下に置くことである。これ以上マリガンをしないと決めたら、そのカードがそのプレイヤーの開始時の手札となり、それ以降マリガンをすることはできない。この手順は、すべてのプレイヤーがマリガンしなくなるまで繰り返される。プレイヤーは、最初の手札が0枚になるまではマリガンをすることができ、それ以降はそれ以上のマリガンはできない。
- 103.5a ヴァンガード戦では、各プレイヤーの初期手札枚数は7枚に自分のヴァンガード・カードによる手札補正子を加えたものである。
- 103.5b 「[[[プレイヤー]]]がマリガンを行えるときならいつでも/any time [that player] could mulligan,」そのプレイヤーが何か処理をしてもよいという効果がある場合、そのプレイヤーはその処理を、マリガンするかしないかを決定する時に行なってもよい。これは1回目のマリガンである必要はなく、他のプレイヤーがマリガンするかどうか決めた後でそのプレイヤーはこの処理をするかどうかの選択をすることができる。その処理をした場合、そのプレイヤーは改めてマリガンするかどうかの選択を行う。
- 103.5c 多人数戦やブロール戦では、そのプレイヤーがライブラリーの一番下に置く枚数やマリガンできる回数を決める上で、1回目のマリガンは計算に入れない。以降のマリガンは、通常通り数える。
- 103.5d 「共有チーム・ターン」選択ルールを用いる多人数戦において、まず開始チームの各プレイヤーがマリガン行うかどうかを選択し、その後他のチームそれぞれのプレイヤーがターン順に同様の選択を行う。チームメイトはマリガンを行うかどうか相談してもよい。その後、全てのマリガンが同時に行われる。チームメイトがマリガンをしないことを選んだ後でも、もう一方のプレイヤーはマリガンすることができる。
- 103.5 各プレイヤーは自分の初期手札枚数に等しい枚数のカードを引く。初期手札枚数は通常7枚である(ただし効果によって初期手札枚数が変わることがある)。最初の手札が満足できるものでなかったプレイヤーは、マリガンを行うことができる。まず、開始プレイヤーがマリガンを行うかどうかを決め、その後、ターン順に各プレイヤーが同様の選択を行う。全プレイヤーが選択を終えた後、マリガンすることを選んだプレイヤーは同時にマリガンを行う。マリガンとは、自分の手札のカードを自分のライブラリーの中に混ぜて切り直し、初期手札枚数に等しい枚数の新しい手札を引き、そしてそのカードのうちそのプレイヤーがマリガンした回数に等しい枚数を好きな順番で自分のライブラリーの一番下に置くことである。これ以上マリガンをしないと決めたら、そのカードがそのプレイヤーの開始時の手札となり、それ以降マリガンをすることはできない。この手順は、すべてのプレイヤーがマリガンしなくなるまで繰り返される。プレイヤーは、最初の手札が0枚になるまではマリガンをすることができ、それ以降はそれ以上のマリガンはできない。
- 103 ゲームの始め方