長毛のソクター/Woolly Thoctar
提供:MTG Wiki
3色マルチカラーながら、3マナ5/4のデメリットなしという冗談のようなサイズのビースト。破格のスペックで、力と大きさが美徳という、ナヤ/Nayaの特徴を良く表したカードである。
バニラとはいえ、さすがにこのサイズのクリーチャーが(マナ加速経由で)2~3ターン目に現れたら脅威である。
スタンダードではナヤビートダウンで活躍した。かつてはエクステンデッドやレガシーなどでも、バニラであるにもかかわらずZooに採用されていたこともある。いくら3色とはいえ、3マナ5/4でデメリットがないというのは当時としては立派な長所だったのだ。
- 3色3マナのパワー5は包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerを思わせる(厳密に言えばドランのパワーは0だが)。タフネスの差と黒である点で、火力や恐怖/Terror系除去に対する除去耐性はドランに分があるが、伝説ではないこちらの方が容易に4枚投入できる。Zooの色であるこちらの方が色的にも恵まれている。
- アラーラの断片ゲートウェイのプロモーション・カードとして、Steve Argyleによる新規イラストのこのカードが配布された。
- 約10年後のドミナリアでは、緑単色になり回避能力まで持つ鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Championが登場。隔世の感がある。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
アラーラの断片の各断片に存在するアンコモンの友好色3色クリーチャーサイクル。
- ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk
- 塔のガーゴイル/Tower Gargoyle
- 火炎地のオーガ/Fire-Field Ogre
- 芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax
- 長毛のソクター/Woolly Thoctar
[編集] 開発秘話
このカードのイラストは開発時に他のカードと交換されたものである。これはナヤ/Nayaの3色バニラ・クリーチャーである獰猛なナカティル/Nacatlの戦士としてデザインが始められたものだが、どんどんサイズが大型化してしまい、ついにはもっとケダモノ染みた別のイラストが必要になった。そこで、灰色熊/Grizzly Bearsの同型再版用に描かれたソクターのイラストと差し替えられることになり、ナカティルのイラストは一時期領土を滅ぼすもの/Realm Razerに転用された後に圧倒する咆哮/Resounding Roarで正式採用された[1]。
[編集] 参考
- ↑ Topic Explosion(Savor The Flavor 2008年11月12日 Doug Beyer著)