守護フェリダー/Felidar Guardian
提供:MTG Wiki
クリーチャー — 猫(Cat) ビースト(Beast)
守護フェリダーが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のパーマネント1つを対象とする。あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、その後そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
1/4瞬速をもっていないため防御的には使えないが、パーマネントのカード・タイプを問わず明滅できるため、他のCIP能力の再利用、プレインズウォーカーの忠誠度能力の連続起動、土地を明滅させて1マナ浮かせるなど、汎用性は高い。
サヒーリ・ライ/Saheeli Raiと組み合わせれば速攻持ちの無限トークン。スタンダード環境での2枚即死コンボの成立は欠片の双子を思い起こさせる。まずつけるクリーチャーを展開させる必要のある欠片の双子/Splinter Twinと違い、サヒーリ・ライと守護フェリダーのどちらからでもコンボが始められることが強み。
スタンダードでは霊気紛争が参入してすぐにこのコンボを主軸に据えたサヒーリコンボがトップメタに登場した。しかし後に守護フェリダー自身が禁止措置を受けたことでスタンダードにおいてこのコンボは実現不可能となった。
リミテッドではアドバンテージを失わずに紛争条件を達成したり、光に目が眩む/Caught in the Brightsや飛行機械による拘束/Thopter Arrestの対処先を変更したりと使い道は広い。前述のサヒーリコンボもカードプール運が良ければ可能であり、グランプリの舞台で決まった例もある[1]。
2017年4月24日の禁止改定発表[2]からわずか2日後の4月26日、4月28日発効(Magic Onlineでは4月27日発効)で、急遽スタンダードの禁止カードに追加で指定された。公式での発売日よりも早くアモンケットがリリースされたMagic Onlineでサヒーリコンボの支配率が高くなりすぎたことに加えて、4月24日の改定発表に対するコミュニティ全体の意見を受けての判断であった[3]。
- 本来の改訂時期以外に緊急で禁止されたカードは、スタンダードでは記憶の壺/Memory Jar以来およそ18年ぶりである。
開発秘話
ブリンク系のカードは用途が広く便利な反面、コンボの種になるということで開発の段階で十分注意されるのが常である。守護フェリダーについてはこれ自身が2枚ともう1枚のカード(例えば敬虔な福音者/Pious Evangel)の合計3枚で無限コンボが成立することは考慮されたものの、危険ではないと考えられていた。しかしサヒーリ・ライの存在を見落としており、有用カード2枚で成立する強力なコンボがスタンダード環境に放たれてしまったのである。Sam Stoddardはもし開発段階で気が付いていれば、能力の対象を「クリーチャーかアーティファクト」に限定していただろうと語っている[4]。
脚注
- ↑ Top 5 Moments of Grand Prix Prague 2017(グランプリプラハ17 イベントカバレージ)
- ↑ April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知
- ↑ Addendum to April 24, 2017 Banned and Restricted Announcement/2017年4月24日 禁止制限告知への追加
- ↑ M-Files: Aether Revolt, Part 1/Mファイル『霊気紛争』編・パート1(Latest Developments 2017年2月3日 Sam Stoddard著)