剥奪/Deprive
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使い魔の策略/Familiar's Ruseを髣髴とさせる打ち消し呪文。追加コストとして手札に戻すのが土地であるため、追加コストが支払えずに腐るという状況がほとんど無く、使い勝手は向上している。
とはいえ、土地を積極的に伸ばしたい低速デッキにとってはテンポの損失になるため痛手である。スタンダードでは序盤はマナ漏出/Mana Leak、終盤は取り消し/Cancelの方がよいが、カウンター合戦など複数の呪文を撃つ場面では取り消しに勝ることも。青黒及び青白コントロールのカウンター候補の一つだが、複数枚引くと辛いため、採用される場合も1、2枚に抑えられることが多い。Pauperの青単では5枚目以降の対抗呪文として採用されることがある。
近年高速コンボデッキの隆盛による環境の高速化が著しいモダンにおいても、コントロールデッキで徐々に採用率が上がっている。取り回しが重い謎めいた命令/Cryptic Commandや不確定カウンターであるマナ漏出では高速かつ通してしまったら負けのヴァラクートやむかつきに対処できないからである。追加コストも先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbingerや僻地の灯台/Desolate Lighthouseのルーター能力の種にする事ができるため、ゲーム後半ではむしろメリットとなる場合もある。
- 基本的には対抗呪文/Counterspellなどの下位互換だが、以下のメリットがある。
- ゼンディカー・ブロックのCIP能力を持つ土地や、上陸能力とのシナジー。
- 土地破壊呪文に対して撃つことで、(大惨事/Wreak Havocや抹消/Obliterateであってすら)破壊されるはずの土地を庇うことができる。ただし、どの道テンポは崩されてしまうので、結局は土地を戻すかカウンターを残すかの択一となる。
- デメリット効果のエンチャントをつけられた土地を戻すことでエンチャントをはずせる。
- 宝石鉱山/Gemstone Mineの採掘カウンターをリセットできる。
- 条件付きだが、3マナ以上を生み出すことのできる土地(トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなど)を戻すことで擬似的なマナ加速を行える。