苔男/Lichenthrope
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Lichenthrope / 苔男 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant) ファンガス(Fungus)
クリーチャー — 植物(Plant) ファンガス(Fungus)
苔男にダメージが与えられた場合、代わりにその上に同じ数の-1/-1カウンターを置く。
あなたのアップキープの開始時に、苔男から-1/-1カウンターを1個取り除く。
ダメージを与えられる代わりに-1/-1カウンターが置かれるクリーチャー。自分のターンのアップキープ・ステップ毎に-1/-1カウンターが1つずつ取り除かれていく。
5マナで5/5は、当時としては確かに大きめだった。だが、いわば「ダメージが蓄積されてしまう」ようなデメリットのため、その大きさが生かしきれない。2番目の能力はダメージを置換して置かれたもの以外の-1/-1カウンターでも取り除けるので、鋸刃の矢/Serrated Arrowsのような-1/-1カウンターを置く除去などに対しては若干の耐性がある。そのため、完全なペナルティ能力だけのクリーチャーというわけでもないのだが、それでもかなり使いづらく、しかも当時は魔力の導管/Power Conduitなどの-1/-1カウンターを利用する手段もなかったため、結果的に使われることはなかった。
数々の優良コモンがひしめくビジョンズの中でもトップクラスのカスレア。あまりにも弱いので、テキスト欄で何かの文章が脱落している印刷ミスカードではないかという噂まであった。
- 1つ目の能力は、ダメージを与えられることを-1/-1カウンターが置かれることに置換する置換効果を生成する。ダメージが与えられることによって誘発する能力は誘発しないし、接死によって死亡することもなくなる。
- 後に登場したキーワード能力の萎縮や感染とは異なる。これらはダメージが与えられることによって誘発する能力が誘発するし、接死も有効である。
- シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcastがいれば、デメリットがなくなりダメージに対して無敵のクリーチャーになる。
- 仮に5/5クリーチャーをブロックして、このクリーチャーに巨大化/Giant Growthを使って倒した場合、クリンナップ・ステップに巨大化の修整が無くなり、-1/-1カウンターだけが残るため、苔男は死亡する。
- 「のりおとこ」ではなく、「こけおとこ」が正しい。英語名はライカンスロープ(Lycanthrope)のもじりである。
- Lichenthropeとは、パッと見で読みにくい名だがライケンスロープと読む。Lichenは鉄道模型のライケンと一緒でコケの事を指す。
- 実は、幻影クリーチャーの発想の元となったカード。
- 後にスターターでシルバーバック/Silverback Apeが登場している。バニラになってかなり使いやすくなっている。
- 似たような特徴を持つクリーチャーとして萎縮鱗のワーム/Witherscale Wurmやファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydraがいる。これらは両者ともマナレシオが高いうえ、同環境に存在する萎縮や感染持ちクリーチャー相手にはデメリットが関係ない。しかも前者は-1/-1カウンターを全て取り除く能力を持っており、後者は自力で-1/-1カウンターを取り除けないものの、感染持ちであるため打撃力が苔男とは比べ物にならないくらい高い。そのため、どちらも苔男のような扱いになっていない。
- 初出時はカード名と同じ苔男/Lichenthropeという特有のクリーチャー・タイプを持っていたが、Magic Onlineでのビジョンズのリリースに伴う2006年1月のオラクル更新で植物・ファンガスに変更された。