人道に対する膿/Slime Against Humanity
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Slime Against Humanity / 人道に対する膿 (2)(緑)ソーサリー
トランプルを持つ緑の0/0のウーズ(Ooze)・クリーチャー・トークン1体を生成する。それの上に+1/+1カウンターX個を置く。Xは、追放領域やあなたの墓地にあり、あなたがオーナーであり、ウーズや、「人道に対する膿」という名前であるカードの総数に2を足した数に等しい。
デッキに「人道に対する膿」という名前であるカードを何枚入れてもよい。
カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。
4枚制限ルールを無視するソーサリー。ウーズ・トークンを生成し、そのサイズは墓地や追放領域のウーズや同名のカードに比例する。
この系統のカードは戦場に並んだ同名カードの数を参照することが多く、爆発力よりもテンポの悪さや妨害への弱さが目立ちがちだったが、このカードは墓地ならず追放領域も参照しているのが特徴的であり、構築次第では3マナでフィニッシャー級のクリーチャーを用意できる。既存の類似カードであるドラゴンの接近/Dragon's Approachが抱えていた「墓地しか参照しないため墓地対策に弱い」「別途勝ち手段を用意する必要がある」といった問題点がある程度解消されているほか、同時に登場した証拠収集に代表される墓地をリソースとして使う行動の邪魔もしない。トランプル持ちの3マナファッティを連打する戦術もシンプルながら決まれば強力である。加えてその他のウーズともシナジーを有するため構築の幅は比較的広い。
登場時のスタンダードに存在するウーズは、カルロフ邸殺人事件で登場した進化した謎、ヴァニファール/Vannifar, Evolved Enigmaを含めても4種類と数が少ない。性能自体は悪くないので併用して特に問題はあるまいが、基本的にこれ自身を多数積むことになる。条件を満たすカードが1枚でも墓地か追放領域にあればマナレシオは並以上になるし、墓地対策カードに強い性質もあってこれを勝ち筋に据えたビートダウンも組めるだろう。一方で特定のカードに強く依存する上に、積極的にそれを墓地に置くことになる都合上、死人に口無し/Deadly Cover-Upや沈黙の蜘蛛、琴瀬/Kotose, the Silent Spiderを食らうと投了もの。一応、戦場のトークンは残るとは言え非常に厳しいことには変わりないし、採用枚数は必然的に多くなるのでサイドボードで勝ち筋を変えるにも限度はあるため、打ち消しや、証拠収集などの自分から墓地を追放する手段を併用し、最悪でも根こそぎ一掃される危険は可能な限り減らしておきたい。
リミテッドの場合、コモンなのでその気になればかき集めることも可能だが、思ったように集まらなかった場合を考えると最初から一点特化でピックしていくのはややリスキー。とはいえ、2枚目の時点で3/3トランプルとマナレシオは悪くないので、3枚ほど確保出来たならばデッキに投入しておく価値は十分にある。とはいえ、パックに入ってるコモンの枚数は平均8枚と少ないので(8*8*3/81)ドラフトでも期待値2.37枚と複数集めることすら困難といえる。
カードプールの広いフォーマットでは「血清の粉末/Serum Powderでゲーム開始前から追放領域を肥やす」「金属モックス/Chrome Moxや宝石の洞窟/Gemstone Cavernsのコストに充てマナ加速とサイズアップを同時に行う」など悪用できるギミックも増え、実装直後から意欲的なファンデッキが組まれている模様。
- 呼び声の鳴動/Sound the Callと似たような効果だが、あちらは「相手の墓地も数える」「生成後もサイズは変わる」とこっちにはない利点があるため上位互換ではない。
- 解決している最中の人道に対する膿はスタックに存在しているため、Xに加えない。
- 4枚制限ルールを無視する能力に関してのルールは執拗なネズミ/Relentless Rats#ルールを参照。
- 名前は「人道に対する罪/Crime Against Humanity」の捩り。