ボロス軍/Boros Legion
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ボロス軍/Boros Legionは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。色は赤白で、「軍隊」の別名を持つ。
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主義・沿革
正義の証「炎」と高潔さの証「光」を重視しており、正義や道徳を重んじると同時に盲信している。ボロスの規律に賛同される限りは、どんな信念や熱意も保障される。法を遵守し尽くそうとする一方、法を守るためにはあらゆるものを犠牲にする。実際のところボロスの意に反するものそのものがボロスの敵である。中でも快楽主義かつ周囲を犠牲にするラクドス教団/The Cult of Rakdosは害悪なものとみなしており、ことある毎に殲滅・排除の機会を伺っている。
そのため、法を破ろうとするものは許さない法の執行者としての立場も持つ。その解決手段は武力であり、情報収集・分析はさほど重要視されていない。純粋な戦闘力は全ギルド中でトップクラスだが、果てしなく広がる都市という地形からその戦力を生かせる機会・場所は制限されている。
下部組織であるウォジェクはラヴニカの警察機構として軍隊とは別組織で活動しており、空騎士のパトロール部隊 スカイジェク/Skyjek、エリート鎮圧部隊 Strajek といった部隊を擁している。また、一般的な捜査官もさまざまな魔法のアイテムを捜査に使用している。
パルン/Parunでもある炎の大天使、ラジア/Raziaが指導者を務めてきたが、ディセンションにてラジアは死亡し、ギルドマスターはアグルス・コス/Agrus Kosの相棒であったフェザー/Featherが引き継いだ。だが戦導者オレリア/Aureliaによってフェザーは追放され、ラヴニカへの回帰の時代にはオレリアがギルドマスターである。彼女はボロスをより実践的な組織へと改造している。一時期イゼット団/The Izzetと提携しエレメンタルの強化や魔法的な武具の開発をしていたようだが、不穏な動きを見せるニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetをオレリアが糾弾し提携は解除されてしまったようだ。
ギルドパクト制定から1万年目にして、ディミーア家の創設者ザデック/Szadekはギルドパクトの崩壊を目論んだアグルス・コス/Agrus Kosはそれに気づき、他ギルドからの協力を得てザデックを逮捕、これによってギルドパクトの崩壊は免れたように見えた。ところが「秘密のギルド」であったディミーアを晒したことがギルドパクトに綻びを生んだ。後にコスは幽霊になりながらも、そのザデックをアゾリウス評議会/The Azorius Senateに利用したアウグスティン四世の企みを阻止した。
組織
ボロス軍には他ギルドのほとんどがその全てを追いきれないほどの非常に多くの階級と位が存在する。それらはすべて、上から下まで定まった明確な権力構造によって序列付けられており、ボロスの全構成員が自分の立場と上下関係を理解している。
ギルド指導者/Guildmaster
- ラジア/Razia
- ボロス軍のパルン/Parun(創設者)。ディセンションで戦いのなかザデック/Szadekによって殺害された。
- フェザー/Feather
- ラジアの死後、ギルド指導者の座を引き継いだ天使。本名ヴィンレン/Vinrenn。オレリアとの戦いに破れ失脚。
- オレリア/Aurelia
- ラヴニカへの回帰の時代におけるギルド指導者。もとは戦導者/Warleaderであり、フェザーのギルド指導者としての正当性に異議を唱え、彼女を失脚させた。
天使/Angel
天使は軍部やウォジェクの権力構造とは独立している。ギルドパクト/Guildpactの時代、彼らの存在はボロスにとって象徴であり、ギルドの日々の業務に関わる事は無かった。オレリアがギルドマスターになってからはその体制にやや変化が見られる。
- 戦導者/Warleader
- 戦略家の天使。ボロス軍の超長期的な計画を策定する高次戦術家の古き天使たちであり、ラジアの時代においては日常的な作戦に関わることはなかったが、オレリア以降はより実践的なものに変化している。
- 炎まとい/Firemane
- 一騎打ちの戦闘に特化した天使。およそあらゆる敵に単独で打ち勝つことができる一方で、単独戦闘を好み、命令を与えたり受けたりすることは滅多にない。
- 戦団の天使/Battleforce Angel
- 天使階級における兵士である戦天使/warrior angel。オレリアの時代では、空騎士/skyknightの演習や編隊に積極的に参加する。
ギルド魔道士/Guildmage
天使でない者がボロスで到達できる最高階級の1つ。ボロスにおけるギルド魔道士は、宗教的信仰、秘儀への熟達、軍事的権力を兼ね備えた専門職である。以前は彼らのみが天使と直接接見できたが、オレリアは最近この制限を緩和した。
ボロスの軍隊/The Boros Army
ボロスの大部分を占める軍事階級。
- 速太刀/Swiftblade
- 最初に戦闘に突入する兵士。
- 炎の血族/Flamekin
- ボロスの鎧をまとう、炎でできたエレメンタルの兵士。
- ローウィン/Lorwynの炎族/Flamekinと同名で、なおかつ姿も似ているが、両者は別物である。
- 空騎士/Skyknight
- ラヴニカの空軍を担当する、ロック鳥に乗った兵士。
ウォジェク連盟/The League of Wojek
ラヴニカでの警察にあたるボロスの一部門。ジェク/Jekとも呼ばれる。階級的に下位の者でもウォジェクは軍隊に命令はできない。逆に軍隊は階級に関わらずウォジェクに命令できる。
- スカイジェク/Skyjek
- 空騎士の軍団。ロック鳥に乗って空を巡回する。捜査活動は行わないが、巡回を主として秩序を守っている。
戦域/The Theaters of War
オレリアによって作られた特定の任務を司る専門部隊。現在4つの戦域が存在する。
秩序の戦域/Theater of Order
- 監督者:警視長グロズダン/Commander Grozdan
- 本部:カメン要塞/Kamen Fortress
- 活動の重点:ラクドスの暗殺者と無差別連続殺人者の殲滅
高潔の戦域/Theater of Integrity
- 監督者:アンクサ警部/Lieutenant Anksa
- 本部:ゼルゾー基地/Zelzo Base
- 活動の重点:ディミーアとその他犯罪社会活動
築城の戦域/Theater of Fortification
- 監督者:首席ギルド魔道士/First Guildmageにして助言者/Advisor、タージク/Tajic
- 本部:サンホーム
- 活動の重点:戦想主導権計画
補充の戦域/Theater of Recruitment
- 監督者:ヤゼン司令官/Commander Yaszen
- 本部:ホライゾン軍学校/Horizon Military Academy
- 活動の重点:教育と徴兵
拠点
サンホーム/Sunhome
本拠地である難攻不落の要塞。ウォジェクの作戦基地であり、強さの象徴にして崇拝される場所である。戦争時には、その屋上にパルヘリオンが着陸する。
パルヘリオン/Parhelion
ボロスの天使たちが居住する空中要塞。ディセンションのストーリーにおいてプラーフに墜落し崩壊した。その後、パルヘリオンⅡ/Parhelion IIがパルヘリオンの残骸から再建された。
地平線軍事アカデミー(ホライゾン軍学校)/Horizon Military Academy
ボロスの軍人やウォジェクを養成する学校。補充の戦域/Theater of Recruitmentの本部でもあり、ヤーゼン(ヤゼン)/Yaszen司令官が校長を兼任している。
ゲームでの特徴
クリーチャー — ミノタウルス(Minotaur) ウィザード(Wizard)
ボロスの反攻者にダメージが与えられるたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。ボロスの反攻者はそれに、その点数に等しい点数のダメージを与える。
(赤/白):ターン終了時まで、ボロスの反攻者は先制攻撃を得る。
情報収集・分析に頼らず、即座に行動する軍隊という設定から、軽くて優秀なクリーチャーや速攻を持つクリーチャーを多く有するギルド。全10ギルドの中でも最速のギルドと思われる。
固有の能力語としてラヴニカ・ブロックでは光輝を、ラヴニカへの回帰ブロックでは大隊を、ラヴニカのギルドでは教導を有する。
関連カード・関連デッキ
ラヴニカ・ブロック
- ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel
- ウォジェクの古参兵、アグルス・コス/Agrus Kos, Wojek Veteran
- 軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion
ラヴニカへの回帰ブロック
- 戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader
- 軍勢の刃、タージク/Tajic, Blade of the Legion
- 戦争行為/Act of War(デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013)
- Boros Battalion(エントリーセット)
- 怒涛の進軍/Rally and Rout(イベントデッキ)
ラヴニカのギルド
デッキ
参考
- Boros Legion(WotC ラヴニカ:ギルドの都特設サイト)
- Holy War, The Boros Legion/ボロス軍の“聖戦”——最上位の天使から街角の兵卒まで、ボロスの指揮系統の詳細——(Savor the Flavor 2005年12月7日 Matt Cavotta著)
- ボロス軍(WotC ラヴニカへの回帰特設サイト)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 Adam Lee著)
- Planeswalker's Guide to Gatecrash: Part 1/プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その1(Feature Article 2012年12月5日 The Magic Creative Team著 翻訳:若月繭子)
- ラヴニカ/Ravnica
- ギルド/Guild
- 背景世界/ストーリー用語