黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer
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かの悪斬の天使/Baneslayer Angelを彷彿とさせる伝説の天使。天使のロードでもある。
このサイズと能力の組み合わせが如何に強力であるかは悪斬の天使が証明済み。二種類のプロテクションを失い、伝説になって複数体を並べられなくなったとはいえ、5マナ5/5飛行・先制攻撃・絆魂の制圧力は圧巻である。登場時のスタンダードでもキランの真意号/Heart of Kiranや栄光をもたらすもの/Glorybringer、スカラベの神/The Scarab God、再燃するフェニックス/Rekindling Phoenixなど多くの主力級クリーチャーを1枚で完封してしまえる。類似した能力を持っていた伝説の天使である折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Bladeと比べても、タフネス5と多くの火力の範囲外であるため、特に赤にとっては悪夢のような一枚。
最大のネックは除去耐性の低さだが、登場時のスタンダードにおいて無条件でこれを除去できるカードは軒並み3マナ以上となっており、悪斬の天使の現役時代よりも除去はされ辛いと言える。生き残りさえすれば直ちにダメージレースを制してくれるであろう。伝説であるという欠点も「除去されなければほぼ勝ち」であるがゆえ、かつての悪斬理論よろしく然程の足枷ではない。
加えて天使のロード能力を持つものの、天使はそれほど数が並ぶタイプではないため恩恵を感じる状況は多くないだろう。それでも共存する天使には発明の天使/Angel of Inventionや賞罰の天使/Angel of Sanctionsなど強力なカードが多いため、マナ域が被るとはいえ並べてみるのは面白いだろう。特に同時収録されている豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plentyとは、マナカーブが噛み合う上にライラの能力でシャライのサイズを上げ、シャライの能力でライラに足りない除去耐性を補うなど抜群の相性を誇る。
リミテッドではもちろん最高クラスの爆弾レア。アンコモン以下に単独でライラに勝てるフライヤーは存在せず、除去さえされなければ大抵の不利は覆してしまえる。構築においても、先述の通り軽い無条件の単体除去に乏しいことや主力クリーチャーの多くに強いことから、白を含むミッドレンジ寄りのデッキならば間違いなく採用され得るスペックだろう。
- 任意の部族を選べるものを除けば、初となる天使のロード。
- 元から絆魂を持つ天使は絆魂を二重に持つことになるが、特に意味はない。
関連カード
サイクル
- 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer
- 練達の魔術師、ナル・メハ/Naru Meha, Master Wizard
- 悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok
- 刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing
- ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar
ストーリー
ライラ/Lyraはセラの天使/Serra Angelの司令官。セラの領土/Serra's Realmからドミナリア/Dominariaに移住した天使の一人である。
詳細はライラ/Lyraを参照。
- カード名は同じセラの領土出身のドミナリアの天使、黎明をもたらす者レイヤ/Reya Dawnbringerを意識したものになっている。