外殻貫通/Hull Breach
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ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
・エンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
・アーティファクト1つとエンチャント1つを対象とし、それらを破壊する。
アーティファクトかエンチャント、またはその両方を破壊できるソーサリー。
さすが多色カードなだけあって、解呪/Disenchantの下位互換になっていない。しかし当時の環境ではソーサリーでは遅すぎたらしく、これが登場してからも白をタッチして(多色環境ゆえそれはあまりに容易であった)、解呪を入れる赤緑のデッキは多数存在した。
また、帰化/Naturalizeが登場してからは、白が入らないデッキで1つしか破壊しないならばそちらを使えばよく、一粒で二度おいしい思いをするためにしか使われない。当時のスタンダードではエンチャントの対立/Oppositionとアーティファクトの静態の宝珠/Static Orbをキーカードにした対立オーブが横行していたため、対象に関しては事欠かなかった。また、燃え立つ願い/Burning Wishからもってこられるため、レガシーのサイドボードではよく見られる。
- 2009年1月30日のオラクル更新で、「アーティファクトとエンチャントを破壊する」というモードが減った代わりに、「アーティファクトを破壊する」と「エンチャントを破壊する」の2つのモード両方を選択できるようになっていた。枝分かれの稲妻/Branching Boltの書式とあわせた形であり、機能的に変化がないと判断された結果の変更だったが、実際にはアーティファクトとエンチャントが破壊されるタイミングに差が出るという違いがあったため、2009年4月24日のオラクル更新で元に戻された。
- 例えば、屑鉄の山/Scrapheapと任意のエンチャントを破壊する場合、現在の書式では同時に破壊されるため屑鉄の山の能力が誘発するが、2つのモードを選択する場合だと、テキストにあるとおりアーティファクトから順番に破壊されるため、誘発しなくなる。
- アーティファクトかつエンチャントであるパーマネントを2回対象にとって唱えることもできる。
- 魔除けの変形版で、双呪の原形といえるかもしれない。
関連カード
サイクル
プレーンシフトのコモンの多色呪文サイクル。いずれも友好色の組み合わせである。
- 果敢な跳躍/Daring Leap
- 悪意ある助言/Malicious Advice
- 終止/Terminate
- 外殻貫通/Hull Breach
- ジェラードの命令/Gerrard's Command
ストーリー
外殻貫通/Hull Breachはウェザーライト/Weatherlight号に撃墜されたプレデター/Predator号が要塞/Strongholdに墜落した場面を描いている(イラスト)。
「クロウヴァクスは私たちが来ることを知っているわよ」とシッセイはにやにや笑いながら言った。「たった今プレデターを要塞へ墜落させてやったもの」
小説Planeshiftによると、プレデター号墜落の少し前、プレデター艦長グレヴェン・イル=ヴェク/Greven il-Vecは兵を引き連れウェザーライト号に乗り移り、因縁あるターンガース/Tahngarthと最後の対決を行うが敗北して絶命している。その混乱の最中、ジェラード/Gerrardとスクイー/Squeeはアーテイ/Ertaiに拉致される(→アーテイの計略/Ertai's Trickery#ストーリー参照)。